ワールドカップが始まってから、日本代表チームも健闘してくれて、欲を言えばきりが無いが、とりあえず応援のしがいを感じている今日この頃である。今までの事を水に流すほどではないにしても、そこそこ気分も良好である。今日はデンマーク戦だが、さすがにずっと起きていられないし、情けない奴だと思われても仕方ないが、やはり睡眠をとることにしたい。ゲームを観戦した後は、酷く体調を崩してしまうからだ。そして、代表チームに対しては「悔いの無い試合」をして欲しいということ、と、もう1つ、全員 「怪我をしないように」と願っている。・・・ということで、目が覚めるのが楽しみというのは、今回のワールドカップならではの醍醐味といえる。
グループリーグを抜けて、すぐに次の試合で敗退してしまうと寂しいかもしれないが、越えられない厚い壁に跳ね返されて、早々に指導者や監督の育成も重要である事を思い知るべきである。だいたい「全員で10%余計に走れば、フィールドプレーヤが1人増えたのと同じだ」なんて、(言ったかどうか確認したわけではないが)そんなイマジネーションの無い事を平気で言う監督は、ベスト4を狙う資格は無いし、即刻更迭すべきである。ただ、代わりがいないのが悲しい現実なのである。選手は、代表になる為の激しい競争があるのに、「監督には競争すらないし、交代(チェンジ)すらない」。そういう国では、サッカーが強くなるはずは無いし、当然、選手は監督と「勝ち抜く戦術やそのためのイメージの共有」をすることもない。だから、過去3年間を水に流すことは出来ない。まさに、逆戻りした無駄な時間だったといえる。
さて、場所を変えてアンカーを打ち直すと、4年に1度のワールドカップを楽しむのにも、人は様々な目線で追いかける。国対国の戦いだけど、そこはそれ、前評判どおりいかないのもワールドカップの宿命。フランスのようにグループリーグですら敗退してしまう可能性はある。だから、応援すべきは、別の国のプレーヤであったり、負けない国の中から次のプレーヤを探す必要もあるわけで、誰しもワールドカップを最後まで楽しませてくれるプレーヤを密かに探し続けなければならないのである。今回のワールドカップの不動の人気では、クリスチアーノロナウド、メッシあるいはマラドーナかもしれないが、グループリーグでの活躍で浮上してくるプレーヤもいる筈だし、2戦目で、やっとエンジンがかかり本来の力を出せるようになるチームもある。見た?凄いよね、うーん、イマジネーションに溢れてるし、これぞスペインといわんばかりのプレー、やっぱり注目しておきたいプレーヤは Xavi だねー。というのも、今や世界の常識といえる。
1戦目は、トップにメッシがいない事を、まだ実感できなかったせいか、攻め手に欠いていたが、2戦目から調子を戻した。彼の瞬間芸にも、たった1本のパスにもファンになりそうだが、何故そんなプレーができるのか、他のプレーヤと何が違うのか、それを紐解くには、やはり本人の書いた「バルサに生きる」を読んでみるのが早い。 彼のモットーは、「バルサでプレーを続け、バルサで引退すること」だという。そのくらい、バルサで学んだ事が豊かだったし、厳しい環境だったに違いない。確かに、世界の一流プレーヤが入れ替わり入ってくると、チームに馴染むにも、互いのイマジネーションの共有も幅広い適応力が求められるのだろう。この本に書かれていることは、バルサのDNAに始まり、優れた指導者、厳しい監督、優れた技術の持ち主、最高のフォワードなど、その時々において彼を取り巻いていた環境や素晴らしい仲間の存在である。また、彼は、これらの環境や境遇、あるいは、その周囲の人達に対して敬意を払い、親しい友人としても、それらの周囲の人達に支えられて成長してきたことを謙虚に認めているし、その人達に対し、30歳になった現在でも尊敬の念を忘れていないのである。 サッカー選手としては、ちっちゃいおじさんかもしれないが、義理と人情に厚い真摯なプレーヤと言えそうだ。
ではこちら
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補足 パサー:パスの出し手てのこと。単独でパサーという表現をする場合は、暗に、世界一のという言葉が隠されている。