2010/08/10

ブラッドオレンジ ジュース

  イタリアのシチリア島で採れるブラッドオレンジを搾ったジュース2種を紹介しておきたい。夏場は、何と言ってもこのジュースが最高である。PDF写真の奥に写っているブラッドオレンジのジュースは、EU(欧州連合)規格の有機農法(完全無農薬)で育てられた完熟ブラッドオレンジを、現地の有機JAS認定工場で搾り、輸入して広島県にある有機JAS認定工場でビン詰めしたもので、徹底した「品質保証システム」で管理されているものである。手前の商品も、同じシチリア島で採れたブラッドオレンジを絞ったものだが、有機農法とは記述が無い。東急ストアで古くから販売されている定番商品である。

 実は、昨年の春先には4種のオレンジジュースの紹介をしており、その中に、この有機農法のブラッドオレンジ・ジュースが含まれている。その時は、他の3種のオレンジジュースも個性的で美味しいと思ったのだが、やはり後々いつまでも印象に残る美味しさとして、このブラッドオレンジ・ジュースが尾を引いていたわけで、自分の中でもかなり上位にランキングした商品である。だから、夏場必ず思い出したように、購入することにしている。まあ、それも、すっきりした美味しさと後味のよさに引かれてのことであり、他のブラッドオレンジジュースを購入しても、味も違うし、後味には軽く刺激性が残ったりして、そのたびに、益々、この有機農法のブラッドオレンジ・ジュースの美味しさを認識するわけである。ちなみに、写真の手前の東急ストアの商品とも明らかな違いがある。

 ブラッドオレンジ・ジュースというと、酸味が刺激的ですっぱいと思ってらっしゃる方も多く、胃腸に刺激が強いのではないかと敬遠されるかもしれないが、このジュースは、完熟で採って搾ってあるので、さほど刺激性は無い。むしろ甘味を感じるほどで、しかも体としては、ジュースに含まれるビタミンCを吸収しやすいようで、飲んだ後は疲れも取れてすっきりするのである。また、真っ赤なジュースの中に、やや黄身がかった果肉が沈殿したりして、攪拌後の色としては「黄赤」といった感じで、ブラッドなイメージは少し希薄である。 実際、手前に写っている東急ストアの方の「深い赤色」より、後ろの「黄赤」の方が、グラスに入れても美味しそうに見える。

 最後に付け加えると、EUでは、シチリア産のブラッドオレンジを法規2081/92により地理的表示保護の認定をして、伝統や地域性に根ざした高品質な食品として認めている。また、EU/イタリアの有機栽培基準は、有機JASと同等性が認められているので、海外生産輸入品といえども品質レベルは国内産と同等で、子供さんからお年寄りまで、みんな安全安心で飲めると思う。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21151&app=WordPdf

補足 有機JASは、農薬や化学肥料を使用しないで栽培するのを原則とされるが、自然界にあるものは使用が許されている。しかし、規定によって具体的にその品目が定められており、なおかつ、使用された物は記録に残される。それを第3者の認定機関が監査をして、認定された者だけが有機JASの認定業者になれる。もちろん海外で生産される有機農作物に関しても、海外の生産者が有機JAS認定業者になることができる。