2010/11/12

お魚でパスタ

 ちょいと「高級なイタリアンのお店で、珍しいパスタ」を食べながらヒントを得たかもしんないし、あるいは、酒のつまみにと、台所に隠してあった「さんまの塩焼缶詰」を開けながらイメージを広げたのかもしれないが、・・・・いや、そんな事はどうでもよいのだが、一寸したアイデアで、これほど便利に使える缶詰があったのかと感心させられる。この缶詰には、魚、たとえば、さんま、まぐろ、さけ等を主な原材料とし、そこに、にんにく、オリーブオイル、唐辛子、食塩、調味料、等が缶にパッキングされていて、茹で上げたパスタにそれを加えて、フライパンで炒めれば、な、なんと、「さんまのぺペロンチーノ、まぐろのガーリック醤油、さけのガーリックバター」味のパスタが出来上がるというのである。もちろん、缶詰だから長期保存にも適している。

 ま、何も特別な事をせずとも、簡単に本格的なパスタが出来上がるのである。負け惜しみではないが、小安いさんまの塩焼き缶詰を見ながら、その中にある「さんま」を小さく切って、パスタに使うと、どうなんだろうなと考えを巡らせながら、それでも、保守的にやっぱりレトルトパックを使ってアラビアータを食べるしかない、といった、過去から脈々と続いてきた既成概念を捨て去る必要があるような気がする。なぜ、今までこのようなアイデアが出てこなかったか不思議でもある。誰でも、薄々そう思ってはいても、新たな発想を受け入れるには時間も掛かる。そのリスクに嫌気したのであろうか。それにしても、目の前にあったものを組み合わせただけのようにも思えるが、うーむ、何か新たな技術が必要だったのであろうか。

 魚をパスタの材料にするには、様々に手間が掛かる。普通に考えると、まず魚の鱗や内臓、小骨を綺麗に取り除き、邪魔にならない適度な大きさに裁断しなければならない。もっとも、スーパーなどで売られている、焼き物、煮物、などに使う切り身には馴染があるが、そこから、小さめに切り出す作業が必要になる。板前さんがお持ちになってるような、よく切れる包丁で、毎日魚を捌いていれば、簡単に2cm四方の切り身を作れるかもしれないが、私のような者には、そう簡単な作業ではない。誰でも、そこにそれなりの抵抗を感じるので、手軽に手っ取り早く食べたいパスタにまで、魚の切り身を使うのは最初から考えなかったのかもしれない。

 はごろもフーズは、古くから「みつ豆の缶詰」等で有名で、私が幼い頃、もっとも50年位昔の話なので、今とはまるっきり違うかもしれないけれど、コーン、あずき、ひじきなどの料理素材、あるいは缶詰のデザート、即席調味料、ふりかけ、のり、等を販売してきた。また、ここ近年であろうか 「ポポロスパ」 と言うパスタが用意されている。そうやって、1つ1つ台所にある乾物マーケット(缶物も含む)の地道な拡大を企ててラインナップの充実に努めている。その背景もあって、今日紹介する「お魚でパスタ」の箱にある説明には、「ポポロスパ」という自社のパスタが推奨されている。「ポポロスパ7分結束」と言った具合の表記になっている。

 残念ながら、今回の写真に使ったパスタは、DECECCO Cottura 6 min である。また、皿の上には、いつものように残ったソースを使って食べるベビーリーフを敷いてみた。一寸ハイカラなパスタに思えるかな。どうよ。フライパンで炒める時に、ニンニク、オリーブオイル、唐辛子、等が薫りなどに物足りなさを感じれば、適度に追加すると良い。
 ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21827&app=WordPdf

補足 スーパーでの価格の1例。さんまのぺペロンチーノ(価格218円)、まぐろのガーリック醤油(価格268円)、さけのガーリックバター(価格298円)。