少し前に、炊き込みご飯の話題が続いたこともあって、今日のタイトルを「焼さんまの炊き込み御飯」と混同されそうだが、それとは全く違う。「焼きさんまの炊き込みご飯」は、大変美味しいので好きだけれど、無責任にも喉に骨が刺さったままになりたくないので、自分で作るというより、和食の専門店で戴きたい。そこで、今日はそんな危険のない「さんまの蒲焼丼(略してさんま丼)」にしたいと思う。このような丼物に関しては、それだけでも楽しめるが、添える物として、赤出しの味噌汁とか、大根や白菜の漬物と合わせたい。そういう段取りや、さんまの蒲焼を通して、日本人の原点とも言うべき質実剛健の精神構造に近づきたいと考えるのである。
ま、そういう感覚を大切にしたいと日頃は考えていて、やはり丼に使われる器にも、常々自分の胃袋にジャストミートしたものが欲しいと思っているわけである。それも、一般的な丼は少し大きすぎて、つい食べ過ぎてしまうし、かといって小さければ上に乗せるものが大きくはみ出す。この状態は、私にとってはなはだ不本意な構造だと言うしかない。つまり、どーんと見てくれがよくて、あまり量がないと言うのが、豊かで健全な感じがして体にも良いと思うのである。考えるに、大小の器(上が大きく、下が小さい)が重なったような器がいいと思って探している(そんなのあるはずない)。
さて、一般的に、さんまは色々な形に加工されているし、様々な調理方法で食べられている。さんまの干物ならよく知っているが、へー 「さんまの蒲焼かあ」 缶詰もよく見かけるけれど、 と商品を手に取ってみた。たった300円のパッケージの中には、さんまの蒲焼が2枚っている。「鰻のたれ」と同じたれが付属してくるので、さんまを御飯の上に乗せて、たれを掛けていただくようだ。おまけに山椒まで付いていて完璧なパックである。これなら、今時のキャンプにも好都合ではないだろうか。お安いので、つい4パックも購入してきた。次に、調理方法だが、1袋にさんま蒲焼2食分(2枚)入っているので、1枚はそのまま細く切って、たれと合わせておき、1合の炊き立て御飯の中に山椒と一緒に混ぜる。ちょうど鰻のひつまぶしのような状態になる。小さめの丼を用意して、そのひつまぶし風になった御飯の「普通の茶碗一膳分をお釜から取り出して」を丼に入れる。そして、残りの蒲焼1枚を暖めてどーんと上に乗せるのである。そして、再び たれ、山椒、漬物などを乗せて出来上がりにする。
確かに、「さんまの蒲焼の丼」を戴くとなかなか新鮮な感じを受ける。味は鰻丼と同じであるが、「ふっくらさんま」と表記されているが、鰻のようにはいかない。しかし、価格は鰻のおおよそ1/5~1/10である。普段のさんまの価格は、目安として冷凍は1尾100円、生は今年1尾150円ぐらいである。内臓を取り除いて干物にしても1尾換算で150円ぐらい。しかし、頭と尻尾を取って、内臓や小骨を大方取り除き、しかも炭火で焼き上げてパックにするなど手間をかけたうえ、たれも付けて 2尾300円は、かなりお手ごろといえる。お味は、誰でも満足できるものだと思えるので、蒲焼だけでお父さんのお酒のお供に、また、受験生の夜食にも丁度良いし、カルシウム不足(100gあたり160mg含有)のビジネスマンにもぴったりかもしれない。
ではこちら
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