2011/01/04

フランス流紅茶芸術

 何処からともなく、素晴らしく良い薫りが漂ってきた。テーブルの上に置かれた、この箱の中にあるのは、きっと紅茶だ、と思いながらおもむろに開けてみる。最近見かけないようだけど、どこか懐かしい茶筒が3個セットされていた。ほーっ、これかあ、と懐かしさと中身に興味しんしんで茶筒を開けてみると、いきなり、むせ返る様な薫りが押寄せてきて、目が覚める。お湯を沸かしながら、説明書を食い入るように眺める。うーむ、こんなにフレーバーが強くても、やはり水質をデリケートに選ぶようだ。

 説明書は、このような記述から始まっていた。「マリアージュ家の兄弟によって、パリのマレにお茶の専門店を開いたのは1854年、ルイ14世にも遣えたマリアージュ家代々の知識、経験、技術、理念は受け継がれ、古くから中国、インド、各国との銘茶園との関係を持ち、厳選した品質とその芸術的側面の追求は、格式あるホテル、高級食料品店にて、確固たる評価を得てきた。以来150年以上にわたり、マリアージュ フレールは、その伝統により一層磨きをかけ、お茶を享受し、その文化に貢献してきた」・・とある。

 現在は、既に世界35カ国から約500種類以上に及ぶお茶を用意しているという、世界中で愛されている由緒正しいブランドである。この「マリアージュ フレール」は、銀座5-6-6 ずらん通りに本店を構え、新宿三丁目14-25 明治通り にも新宿店がある。説明書を読み続けるうちに、やかんの水をこの紅茶を抽出するのに適したミネラルウォ-タに入れ替えた。ポットやお湯の温度にも拘りたいが、何といっても、やはり、水が最も重要な要素だ。軟水で石灰分、塩素、鉛、酸化カルシウム、マグネシウムなどの不純物を含まないことが凄く大切らしい。それにしても、アールグレイ・フレンチブルーに入っている青いブルーエの花の色が鮮やかで美しい。

 PDFの写真は上部にマリアージュ フレールの紅茶を置いた。紅茶は3種セットされていて、マルコポーロと、アールグレイ・フレンチブルーの原産国は中国、ラトナビュラの原産国はスリランカである。内容量は各50g、ブレンド国は、もちろんフランスである。世の中には、こんなにふんだんに香料を使って楽しむ紅茶がある。いかにもフランスらしい、と言えるかもしれないが、まさに香茶といったところ。思いっきり高い薫りは、大脳を極度に刺激し気分も改善されストレス解消になる。生命力までも湧き上がってきそうであった。写真の下部には、㈱ハットトリック ア・ラ・カンパーニュのビジューグランという焼き菓子を配した。これもなかなか個性的な容器(同社の物は全て個性的な容器を使っている)で、これこそ中世時代のお菓子の容器を連想させる。
 ではこちら
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