2011/01/07

京都祇園の黄金カレー

 昔から正月のCMといえば、「フジカラーで写そう」とか、「御節に飽きたらカレーもね」というのが定番であった。そこで、お正月らしいとても辛いカレーをフジカラー調のトーンの写真で見ていただこうと思う。このカレーのパッケージをよく見ていただくと、「辛おうてすいまへん。美味しおすので、かんにんしておくれやす。」と書かれている。辛さは、鷹の爪の10倍(日本分析センター調べ)、登録商標「日本一辛い黄金一味」使用、ということらしい。このパッケージの中央部には、黄金一味が風呂敷の間に挟まって映っている。

 そもそも、京都の祇園あたりは辛味処として有名である。いやいや、清水寺の帰りの松原通にある3年坂へ抜ける手前の七味家本舗なら知ってると言う人も少なくないと思うが、このカレーの販売元である「株式会社 祇園味辛」は東山区祇園町南側590で四条通りから大和大路を下ったところで、河原町から行くと、花見小路の1本手前の路を右へ入ってすぐにある。このお店では、江戸時代より珍重されて来た「黄金唐辛子」の原種を大切に守り続け、毎年国内の農家で栽培しているらしい。このカレーに使われているのは、その黄金唐辛子と沖縄産の黄金ウコンを配合したものである。

 レトルトパックをそのまま湯せんにかけるもよし、中身を絞り出して電子レンジで暖めなおすのもよし、いずれの方法でもレトルトカレーとしては、珍しくバランスよく辛さの刺激が残っていて、切れ味は素晴らしい。時々、辛さを強調したカレーの中に苦味を伴うこともあるが、これにはそれは全く感じない。全体に上品な美味しさの中に辛さが活きるカレーに仕上げられていて、飽きの来ない味で、何を食べても刺激が足りない人、あるいは「カレーは基本的に辛くなくっちゃいけねえ」という生粋の江戸っ子にもぴったりで、お勧めできる。販売元は京都祇園だが、製造元は茨城県鉾田市安房である。

 PDF写真のお皿の中にある付け合せは、いくつか野菜を用意して時々辛さの刺激を紛らわせるためである。とにかく辛さが際立っているので、付け合わせには気を配っておいて欲しい。御飯は、サフランライスを炊き上げていて、この味の取り合わせは如何なものかと心配したが、それでも辛さによく似合う感じで良かった。少し和風出しと醤油を加えて丼に盛り合わせてもお正月らしいが、そのままの、目の覚めるような辛さのカレーも刺激的で良いかも知れない。
 ではこちら
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