2011/02/08

函館 五島軒 海鮮カレー

 

   最近は、地域の町おこしの一環としてご当地商品が多く出回っている。私も、出かけると、そんなお店のコーナーを覗いて、美味しそうなものを購入して帰る。そういう経緯からか、どうしてもそのような物を優先的に写真に撮って、屁理屈を付けてブログに登場させているわけだが、ここのところご当地カレーに入れ込んでいて、特別面白みのない日にはカレーを買って帰る。それでも個性的な物を選んでいるので、そこそこ美味しいとは思うが、こればっかりは趣味性が強く、何か飛び出た個性を強調されると、影をひそめる性質もあり、なかなかうまい具合に決定版にはなりえないようにも思える。今日は、北海道のコーナーを覗いてみた。

 一般的にレトルトカレーは、製造側からすると賞味期限が長く、参入しやすい食品かもしれないが、逆に保存が効くという性質からして市場での競争も激しいし、種類も多いので認知もされにくい。そういう観点からすると、おそらく発売してから何年も経過して、淘汰されながらも残っているものこそが、世の大方の人が美味しいという認知をしたものなのだろう。また、非常食的な要素もある食品なので、栄養のバランスという視点でも選ばれることも多いのだろう。そうすると、やはり大塚のボンカレーというのは、大方半世紀も続いているわけで、話としては面白くないかもしれないが、不動の王者ということになるのであろう。確かに、そのボンカレーは、まるで病院食のような後味で、低カロリーで体にものすごく優しい感じが残る。

 そういう俺は、低カロリーなのに美味しいという矛盾する造りだとか、何も優等生的な商品を探しているわけではない、癖があって、難解かもしれないが、後を引く個性的な味を求めているのである。「月並みに美味しい」では済まされない、やっぱり、またあのカレーを買いに行こう!と思うような商品が欲しいのである。そういう、はるか遠い願望があるからこそ、いろいろなお店に顔を出し、店主に尋ねてみたり、迷いながら探し、購入して、密かに期待して提げて帰ってくる楽しみというものが存在しているわけである。うーむ、楽しいのは、ほんのその提げてる一時だけかもしれない。

 今日紹介する、このお店は、「老舗で超有名店」である。上の写真は、箱の裏面に掲載されている自慢の自社工場らしい。この手の老舗の商品は、たとえ自分の趣味に合わなくても、少なからず押さえておきたい基準的商品だと思うのである。そこで、きっちりと自分なりに評価をまとめておきたい。1箱850円で、3cmもある厚みの箱の中身は、予想に反して2つのレトルトパックが入っていた。カレールーの入ったパックと海鮮の具がスープに漬かったパックである。なかなかマニアックな造りで、単純に高いなというイメージから、高級感を感じさせる印象に変わってくる。お味はなかなかのもので、歴史とか重厚感を感じさせる造りで納得できる。食べ終わった印象としては、「美味しい=高カロリー」という理屈からして、1口で高カロリーな部類だと思われるので、改めて箱をひっくり返してカロリー表示を探したが、残念ながらまじで表記はなかった。つまり、理屈では、そのカロリー表記が出来ないほど美味しい?ということになる。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21888&app=WordPdf

補足 前回の京都祇園の黄金カレーのような、さっぱり超辛味系がお好きな方には、少々重たい感じがするかもしれない。