2011/02/04

Netra T1

 今日は、ちと恥ずかしいが、「俺って=つまらん男じゃのうと思った」ことを書いておこう。いまさら改めて宣言することでもないが、人は、誰しもそう思う時期というのがある。もちろん、自信満々な時期もあるので、延べたんにするとアベレージは下がる。特に最近は、何でも下方修正せざる負えないが、まだまだ自信を持ってもよい筈である。自分にとって、「最も気が緩むタイミングは、弱点を克服した時」なのかもしれないと思えてくる。と、何をまじめな顔をして思いふけっているのであろうか。しみじみと痛感している場合でもないのだが、たった1つ記憶が欠落していることで、立ち往生してしまうことがある。かつては何でもないことだったはずなのに、記憶から呼び出せないのである。あれっ、どうやったっけ、ええっ、どうしよう、まいったなあ。いつもは「意識もせず通過している内容」であったのに、意識すればするほど、足元がもつれるように厄介な話になるのであった。
 
 サーバーをWindows のターミナルから起動し、新たなOSをインストールすることぐらい、Solaris の場合は何でもないことである。みんなそうだよ!というに違いない。今、電源を入れてターミナルを通して立ち上がる様子を見ているとSolaris9 がちゃんと起動している。OpenBoot も Version 4.11 になっているし、当時の自社製アプリケーションも軽快に動いているところまで確認した。今から8年ぐらい前になるが、その時はちゃんとSolaris8 からSolaris9 へアップグレードしていて、自社のアプリケーションの検証も出来ていたのである。それなのに、今、Solaris10 のDVD を挿入し、Solaris9 を強制終了したいのに、どうすればよいかわからなくなってしまったのである。SUNのキーボードならStop-A(強制終了)を押せばよいのに、Windows ターミナルでは何が割り当てられているか、さっぱり忘れているのであった。

 何でも、簡単だと思い込んでいると、思わぬところで時間を取られてしまうことがあるが、難しいことだと、覚悟もできていて、内容は忘れても調べる場所を知っていたりする。ところが、無意識にやっていたこと、体が覚えていたというか、指が覚えていたことが、ある日突然それが出来なくなって、何故出来ないかすらわからないという状況が起こると、恐怖心にさいなまれる。ついに俺も痴呆予備軍か!これが自信をなくす要因になっていたのである。少々技術的な話になるけれど、SUNのサーバーは、キーボードやマウス、グラフィックカードなどを構成できない時期が長かった。もっとも、アプリケーションもそのように作られたものばかりで、無駄にリソースを使うことがないように考えられてきた。それには、サーバーの背後にLOM端子というのがあり、VT100 などのターミナルからコマンドを送信して動作させることになっている。VT100 ターミナルはWindows のパソコンにターミナルソフトを入れても代用できるので、今でもWindows が動くラップトップを持って現場に行くSUNのサービスマンも多い。アプリケーション側を触るには、TCP/IP のネットワークでつながったパソコンがあればよいが、ハードウエアに近い部分を触るには、このLOM端子を使ったターミナルモードしかないのである。

 ということで、滅多に使わないと言われればその通りではあるのだが、そのStop-A が出来ないために先週は立ち往生してしまったのである。やっとの思いで調べたら、Windowsでは「 Alt+B 」が割り当てられていて、何のことはなかったが、Alt の位置がスペースバーの1つ隣(英語キーボード)なのか、2つ隣(日本語キーボード)なのかで指が混乱したのかもしれない。どこかにメモを書いておいたり、わざわざ他のキーに割り当てたりすると、何気なく指が勝手に動いて不用意にStop-A を入力する危険性もある。それでも、キーボードあたりにべたべたと Stop-A = Alt+B  なんて書いたりせずに、こうやってブログに残しておけばよいと思ったのである。今日は、忘れてしまわないうちに、ターミナルソフトの設定もPDFに残しておこうと思う。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21883&app=WordPdf

補足:このPDFで示唆する Netra T1 は、実際のSUN Netra T1の実体ではなく、紛らわしいけれど、現在は勝手にホストネームとして使用している。実際のハードウエアはすでにその Netra T1 の後継モデルに変わっている。