こういう趣味的な物をいじくるのが好きな人たちは、昔から何かにつけて文句をつけるのが得意で、いやいや、そうとばかりも言えないが、個人的には、不満や文句などは到底出ないだろうと思っていた。しかも、前々からウォーキング用に使う腕時計が欲しいと思っていたのである。その理由の1つとして、首からストップウオッチを提げていると、首が凝って硬くなるのではないかと心配していたからである(首の血管も硬くなるに違いない)。実際は、恐らく年齢とともに首の筋肉が徐々に弱ってきているのだろうが、肩が凝ってしょうがない。そして、そんな理屈でもつけない限り「これ」を購入する気力が失われると常々考えていたのである。早い話、屁理屈をつけて、周囲には「防御のための、理論武装」をしてでも買って使ってみたかったのである。
ということで、今日は、そのカシオのソーラー電波腕時計を紹介したい。ぱっと見ると、昔からどことなく自分の使ってきた会社の時計のデザインに似ていて、親しみがあるし、とても好感が持てる。こういうのを偽物的な商品で好きになれないという人もいるかもしれないが、他方では価格が1/20なので納得できる筈である。すでに使い始めてから2週間経つが、そういう期待に違わず、やはり圧倒的に精度が優れている。こういうところこそ、本来外国から日本製品が真似をされるべきところだと考えられるが、逆にそこを真似してしまうと海外製はこの価格というわけにはいかないに違いない。
蛍光塗料で暗所での視認性は優れているが、暗所では一定時間が経過すると運針を停止して節電する(パワーセービング状態の場合、約18ヶ月継続)。そして、充電後はソーラー発電なしで5ヶ月間は機能を果たすと書いてある。もちろん、バッテリー充電警告機能はある。また、電波修正は一日最大6回程度行うようだが、受信が行われなくても、平均月差±20sec(クォーツ精度)で動作するという。まず、日常的な生活範囲で、時刻の精度に関しては全く問題にする必要がなくなった。確かに、外観デザインやバンドには、コストの制限を感じるが、一方で、秒針はよく制動が効いている。これに関しては、高価な舶来品などでも特にオーバーシュートを起こしているのをよく見かけることがあるので、こちらは見ていて気持ちがよい。
少々、じじくさい表現になってしまったが、今時、誰しも腕時計はたくさん所有してきたはずである。自動巻きに始まり、目覚まし、クォーツ、液晶、デジアナ表示、電波、ソーラー、とイノベーションに次ぐイノベーションで精度競争や価格競争にも終止符が打たれ、目的や用途別に色々装着して楽しむ時代も長く続いている。すぐれた性能のものを身につけていると、自分まで性能が上がったような錯覚を起こすのは男性だけかもしれないが、とすると、それはそれで1つの本能的な楽しみとして未来永劫にわたり継続する志向かもしれない。それは、ちょうど子供がおもちゃに夢を馳せるようなもので、いつまでたっても、夢を実現できない自分がそこにいるような気がするのである。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21890&app=WordPdf
補足 精度は良いが、スポーツのみに使用したい。先日来、この時計が気に入っていて電車の中でも、どのような時計が多いのか気になって、吊皮を眺めている。確かに、このクラスの小安い時計が年配の間で増えている。ただ、いい歳のおっさんがあまりに小安いのをつけていると、その人の歩んできた立派な人生観まで小安く見えるかもしれない・・と思えてきた。何と思われてもよいが、少し控えよう。