2011/02/22

JAZZ UNIT 「The Joyful Brass」


やはり、好きなことをしている人達は、体中に活力が漲り、いつまでも若さを保っている。また、音楽などの芸術に生きている人達は「毎日が熱心」であるし、24時間フルに能力向上に努めているといっても過言ではない。それは、サラリーマンには到底真似のできない強靭な精神力と危機感に起因しているのである。たとえば、音楽家であれば楽器を演奏して食べられるようになるまでには時間がかかるし、世の中で評価され、徐々に公演回数も増えて、やっと30歳を過ぎたころから1人前のお手当がもらえるわけである。しかし、少しでも努力を怠るともとへは戻れない。努力を続ければ、そのうち、お弟子さんを取るようになったり、著名な番組や一流歌手のレコーディングに呼ばれたりして忙しくなることもある。さらに、目標を極めて大御所と呼ばれるようになるころには、とっくに年齢的にもピークを過ぎて下り坂になってしまったりする。それでも、いつも投資額が大きいことから、損益分岐点をすれすれで飛行しているため、まだまだ頑張らなければならないのである。

 今日は、私とすでに十数年の付き合いのある、ジャズユニット The Joyful Brass を紹介したい。何かイベントがあるごとに、ずっと彼らの傍で演奏を聴いたり、紹介パンフレットを作ったりしてきた。今回は、我が家の近所の喫茶店「咲蘭房」(ブログ紹介済)で演奏会をするらしいが、同店のHPには掲載されていないので、このページを使ってファンや知り合いに告知しようと考えたわけである。興味があれば、誰でも途中下車して寄ってもらいたい(京王線柴崎駅)。それにしても、こうやって、写真を選びながら、彼らを眺めてみると、なぜか、みんな昔に比べて厳しい顔つきに変わってきたように思えてならない。確かに、メンバーは、それぞれ別々の世界で活躍していて、一人一人が音楽家としての荒波を何度も乗り越えているし、そのたびに、サウンドに磨きがかかってきた。世の中では、趣味として同じようなことをする人も多いらしいが、やはり、毎日毎日、競争の中で勝ち残りながら、自らの居場所を確保した人達のサウンドは説得力があるのだろう。

 最近、メンバーが集まりにくいという話をよく聞くのだが、写真のいちばん右のマッキーこと牧原正洋さん(上の写真。で一番人気)は、右手を痛めて休養していたが、カムバックする。PDFの右から2人目の菊池成浩さんは今回は欠場である。でも、彼は毎週火曜日NHKの「歌謡コンサート」に出ているので、元気で活躍していることをテレビで確認できる。3人目がリーダーの苅込博之さんである。彼の才能は、自身の演奏技術もさることながら、これだけ優秀なメンバーを集めることが出来たという、人の才能を見抜く力がずば抜けているところにある。いちばん手前のTbの橋本佳明さんは、作曲・編曲に力を注ぐクリエータで、演奏もテクニカルで、それに憧れるお弟子さんも多く抱える。奥の左のTuba 家中さんは、国内No.1のTubaの演奏家で平素は母校の大学で後輩の指導にあたっている。ま、これ以上のTuba の演奏家は他に見当たらない。奥の右でドラムをたたいているのは荒張正之さん。彼のドラムの演奏をまじかにしたら、もう他のドラムは甘ったるくて聞けないというほどソリッドでアグレッシブ。必見である。

 それにしても、もう全員が40歳後半に突入している筈なのに、メンバー全員そろえば相変わらず若者集団に戻る様子は、やはり楽しそうである。それぞれ出てくるサウンドにも個性の違いが際立っていて、聴いていても楽しいし、曲の間のリーダーのお話も、わかっていても笑ってしまう楽しさがある。そんなことで3時間程はあっという間に過ぎてしまうが、これぞまさに私にとってストレス解消の時間なのである。ということで電話予約をして、PDFを印刷し3/12は、是非にでも咲蘭房へ寄ってほしい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21897&app=WordPdf