今年も腹回りが気になる季節が目前に迫っている。毎年の健康診断でも徐々にメタボリック症候群が進んでいるようで、ウエストが絞りきれない状況が続いている。先生からは、「食べることに執着せずに、他に興味を持ったらどうですか?」と、まるで私生活を覗かれているような言葉が投げかけられる。余談になるが、先生は、かつて慈恵医科大学の第三病院に勤務されていて、もう、10年ぐらい前に我が家の近所(歩いて30秒)に開業された。年齢はほぼ同じだと推察される。当時、腹膜炎でお世話になったのが縁で、親しくさせてもらっている。話を戻すと、ウエストが絞れない理由と言うか、これには「言い訳」があって、昨年煙草を止めてから、口寂しさから何かと甘い物等を口に運び、食物を必要以上に胃袋へ溜め込んでしまう傾向がある。このような感覚は、煙草を吸っていた時期の胃袋への刺激と同じ負担を求めて、それを「満腹感として処理」をしているようで、結果的に食べ過ぎてしまうのである。
ま、言い訳のように、そんな事を先生に理屈をこねて話すと、首を縦に小さく振りながらカルテにメモを書き込まれるのである。先生はきっと、「そんなつまらない言い訳などせず、やるべき事をちゃんとやって、節度ある生活を過ごせばいいんですよ」か、あるいは、「分かりますよ、私もお酒が好きで、ついつい飲みすぎることも多いんですよ」とおっしゃりたいのか、一度聞いてみたいのだが、何か言い訳ばかりをしている患者に対して、漠然と沈黙を守り続けるような空気が漂っていて怖くて聞けないのである。誰でも、50歳後半を迎えると、精神力に肉体が追従できない傾向が顕著になる。例えば、テレビのニュースを観ながら激怒するのは、この年代の特徴のようである。そうやって、毎日毎日押さえの利かない人間になってゆく自分がそこにいて、それ自体もストレスで、それが徐々にメタボを推進しているかもしれないと思うのである。
とにかく、何らかのストレスの無い人はいないわけで、その大脳に起こる数々のストレスを中和する為には、やはり同じ数だけ「満足感」を与えてやらなければならない。満足感はどのような取り込み方が適しているのであろうか、やはり、自然に生活の一部になり、満足感としての効果は小さくても、回数を多く得られる方がよい。かつては、それが煙草だったわけで、その代わりと考えると、1.刺激がある、2.満足感がある、3.手軽さがある、4.リフレッシュできる、5.糖分が無い・・・などを考慮すると、必然的に「炭酸水がよい」のではないかと思えたのである。炭酸水を飲んで腹を膨らませ、空腹感を取り除き、炭酸水に含まれる天然ミネラルを摂取し、血液の中では疲労物質を取り除く、言わば泡の洗浄剤のような役割ではないだろうか。
そんな理由から、簡単に入手できる炭酸水を幾つか集めてみた。以前に「酸素水」を続けて飲んだ事があった(紹介済み)が、酸素水は、酸素濃度が高ければ高いほど運動能力での調子を改善し、体に良く効く感じであった。酸素水は少々お値段もはるし、入手にも手間が掛かる。しかし、一方で炭酸水は、お腹が膨れると同時に胃液が急激に分解される感じがあって、確かに食欲までも無くなる。だから、小腹が空く夕方の時間帯に、気分転換程度に飲むしかないが、効き目は大きい。一般的に人の空腹感は、少しづつ大きくなりながら何度か押寄せてくる。その食欲が徐々に抑えられて効果はてきめんといえる。しかし、胃液が全てなくなってしまうのも困るので、自分に適した炭酸濃度と刺激が必要だと思われる。ということで、これによって、とりあえず腹回りにダイエット効果を出して、先生には努力して痩せたと報告しようと思っている。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21940&app=WordPdf