2011/04/14

ウォークマンで蘇るわが青春

 通勤電車の中は、携帯電話というか携帯端末を触るマスクをした人達でいっぱいになっていた。これが現代の通勤人の姿なのである。端末表面を指で右へ擦ったり、左へ擦ったりと忙しい。一方で音楽で耳を塞ぐ人も居たりと様々だが、一体どうしてこのような風景になったのだろうか、何々しながら何かをすることに、現代人のストレス解消法があるのか、あるいは、あらかじめ想定されるウイルスや花粉から自分を防御する為に、いつも高速で神経を張り巡らせアイドリングしているのだろうか。ちなみに高尾発の9000系には、どうも高尾山の杉の花粉が多量に舞い込んできているようである。マスクの形状は人それぞれだが、情報端末は種類が少ない。みんな同じ物を持って、同じ操作をし、多少異なるコンテンツを見ながら、退屈な車内を楽しい場所にしていると言う感じなのだろう。

 そんな流行に付いて行くのに息切れを感じる今日この頃で、自分は時代に逆行して若かりし日の機材を動かして、昔の流行歌を聴いている。ま、時々胸のポケットから巨大ともいえるウォークマンを取り出すし、カセットテープを交換している様子を周囲の若者が見ると、そ、そ、それは一体何という装置なんだろうか、と言わんばかりに見入ってくる。ただ、ウォークマン自体は、まだ継続して販売中なのだが、ブームが去ってしまった途端に、人々から忘れ去られるのがこのようなアクセサリーに近い商品の宿命なのであろう。土、日曜日にイヤホンで競馬中継を聞くのはブームではないので、いつまでも無くならない。

 さて、そんな音楽再生に拘るのは、成熟した大人らしくないと言われるかもしれないが、ウォークマンからMDプレーヤ、携帯電話になってSO-502iWMとか、SO-903iTVへ変えてきたが、どうもデジタルになれば、あるいは圧縮率が上がれば上がるほど中低音の厚みが不足して、つまらない音になったと思うことが多く、今、再びウォークマンと、それこそ25年位前に記録したテープを取り出して通勤電車を懐かしい場所にしている。ドルビーNR とか、メタルテープとか、色々あった。ミュージックテープも懐かしい物が残っている。聴き終わる頃には爽快感が漂い、当時の気分を思い出して電車を降りる事が出来る。知らず知らずのうちに足取りも軽く、ファイトが沸いて来て、何ともいえないが、若返った気分に酔いしれるのである。

 だいたい、そうやって、昔がよかったと言うような気分になるのは、体力が徐々になくなっている状況なのかもしれないが、それでも昔の物をメンテナンスして、再び使うことに喜びを感じたいのである。今日のPDFは、最近蔵から引っ張り出してきたウォークマンと周辺機器を紹介する。このモデルのWALKMANのロゴは、全世界の多くのユーザーから親しまれてきたものである。このシステムは本体は鞄に忍ばせ、丸いリモコンをベルトに挟み、左右で繋がった特殊なイヤホンへ鞄の中の本体からFM電波で音楽を送信する。いわゆるワイヤーレス・ウォークマンである。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21928&app=WordPdf