2011/06/06

国領駅工事見学コース

 国領駅と言えば、「豆熊」というラーメン店がある。私が調布市に住むようになって、もう40年ぐらいになるけれど、このお店もそれに負けないくらい、長く親しまれたお店といえよう。おおよそ、お昼どきや夕方は、店の前に行列が出来ているのが特徴である。100年に1度と言われたリーマンショックや東北の震災による節約ムードにも客数は減らず、むしろ増えている。実は、殆ど知られていないが、この店の人気を支えるパラメーターがもう1つある。

 国領駅の北口と南口には、それぞれパチンコ店があり、その出玉の量によって、客は「食事中の告知板」を掲げ、この「豆熊」へ走るのである。もちろん、ここには先に来ているお仲間がいて、情報交換の場にもなっている。当然ながら、お仲間が台の確保や監視も兼ねてゲームの継続をスムーズにしている。だから、豆熊は、両者のパチンコ店の出玉の量によって忙しくなるのである。これは、蟹やホタテを使った海鮮ラーメンとか、X豚を使った豚骨ラーメンとか、そんな特別な工夫をしなくても、店が続けられる背景と考えられるのである。そして、パチンコ店は互いに出玉の競争をする。だから、パチンコ店の客の増える不景気ほど、豆熊は繁盛することになる。

 などと、つまらないことを考え、店を出てチッチ、チッチと楊枝をかみ砕きながら、駅に向かって歩いていると、国領駅の工事中の建屋のカバーが取り除かれて、地下が覗けるようになっていた。そこで、思わず驚き、手持ちのカメラのシャッターを切った。うーむ、こんな大きな穴があいているのか。と、時間もあるので、つい覗きこむのであった。「うーむ、凄い」。ついでに、この駅の周囲を散策しながら、報告をしておきたい。京王線の地下工事状況は、一体どのくらい進んでいるのであろうか、PDFの写真を見ていただく通りで、結論から申し上げると、トンネル工事はほとんど終了していて、もっぱら地下駅建屋の工事を進めているといったところのようだ。

 工事中の看板を見ながら、実は、個人的に心配なことが2つ出てきた。1つは、京王線が野川を越えて国領駅の手前で地下に入るが、その横手から幅20m程度の車道が交差しようとしている。こちらは、すでに地下15mまで掘り進めてあり、この道路の先は、旧甲州街道と品川道を連結するらしいが、線路とどのように交差するのか説明されていないのである。そして、もう1つは、国領駅から調布に向かって駅を出たところの、例の右回りのカーブである。ここは、特急、急行、快速など国領に停車しない車両にとって難度の高いカーブで、古い昔からスピードを落とさざるお負えないポイントになっている。このあたりの処理をどのようにしているのかよくわからない。ま、いずれにしても、私の余計なお世話なのかもしれない。そういう、どうでもよいことを真剣に悩むから「おっさんは嫌われる」のかもしれない。
ではこちら
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