我々が子供の頃も、最近の子供たちも、UFOに関しては、ほぼ同じような知識を持っているに違いない。それは、古くから情報源を含めて、もっぱら特定の人で、自ら出演する奇怪な男、日本テレビの矢追純一ディレクターの話を真に受けたままだからである。様々な「実写と言われる怪しい映像」をみせられながら、うーむ、な、な、なるほどと、水曜だったか木曜だったか忘れてしまったが、スペシャル番組なんかも編成されて、自分もどっぷりと洗脳されてきたのである。なにせ、同じような映像を、何度も何度も繰り返して見せられると、まさに Seeing is Believing なのである。
もともと、このような実体験がない視聴者にとっては、最初に見た真実性の高い映像がインパクトとして残るものである。その映像には、まさに科学的根拠が必要なわけだが、現在の科学では説明できないとする事象も多いため、丸のみをするしかないこともある。しかし、どこかで喉につっかえたり、引っ掛かってしまい、腹にまで落ちないのである。捏造かもしれない映像に、疑問を持ちながらも、幾つ歳を重ねても興味は尽きないのである。実は、ここに矢追純一ディレクターが狙った放送番組における映像作りの本質があったのである。
現在の地球上の科学では説明がつかないとなると、疑心は尽きない。もしかして、のんきに構えていてはいけないのではないかという気持ちも高まってくるわけで、危機管理という点では対処する方法も人類の重要な課題になる筈である。そのような想定に基づいて、宇宙人もしくは宇宙怪獣と戦う映像もたくさん作られてきた。それが、日本のプロダクションの得意とする分野でもある。一方で、極度に知識や理性の発達した宇宙人との出会いを求めて旅立ち、1つの優れた宇宙船を通して、様々な空想を映像化して感銘を与えた番組もある。そこには、限られた空間における様々な人間関係や、クルー全員が一致団結して、優れたテクノロジーを持つ敵と戦い辛くも勝利する。そんな、むしろそうあってほしいと願う気持ちが、番組のあらゆるシーンで息づいているために、共感を呼ぶことも多かった。
さて、前置きが長くなったが、・・・・もっとも話し始めると尽きないかもしれないが、今日の話題は、私がまだ若かった頃に放送されていたという(記憶がはっきりしない)TV番組の一部が、1冊の本を通して公開されたので紹介したい。そのTV番組こそ「今日のタイトル」なのだが、放送は、1969年頃だと言われており、ならば42年前で、私は当時16歳であるが、そうすると、現在すでに45歳以上の人でないと記憶に存在しないかもしれない。ただ、自分では、もっと昔に思えて仕方ない。当時は、放送が始まる数分前から、胸をときめかせてTVの前に座り、チャネルを回した記憶がある。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21972&app=WordPdf
補足:今回の創刊は、一緒に THUNDERBIRD のメイキングも載っていて、DVD VIDEO 「第一話 SOS 原子旅客機」 も付いてくる。