2011/11/25

ナチュラルチーズ

   ちょっと前に、大量に仕入れたプロセスチーズを紹介したことがある。プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加工して、保存が利くように作り直したものである。とはいうものの、実際には、保存期間に違いがあるだけで、両社とも保存の仕方や方法には大きな違いはない。食べ残った物はラップで包んで冷蔵庫で保存ということになる。ナチュラルチーズはそのまま戴くのに適し、プロセスチーズはそのままでも美味しいが、加熱して溶かしたりすることで別の風味も際立ってくるため、料理等幅広い用途に利用される。

 今日は、フランスから輸入されてきた歴史のあるブリーチーズ (ブリー地方で1000年以上作られてきた)である、白カビのナチュラルチーズ1/24(乳脂肪60% 価格398円)を4個買ってきたので紹介したい。硬くて白い外皮部分と、内部の柔らかい部分が口の中で、適度な歯ごたえと舌を覆うような滑らかさとが、混然一体になり、味わい深い食感を醸し出す。そのような自然が育んだ独特のチーズで、白カビが覆い尽くした白い外皮の硬さの中に最大の魅力が潜んでいるようだ。お好きな人は、その白い外皮だけ切り取って口にすることも多い。内部のクリーミーな部分は、カマンベールと比較すると、濃厚で癖が少なく風味がよいので高級感がある。

 トーストの上で溶けているプロセスチーズも美味しいには違いないが、チーズの美味しさはナチュラルチーズの中にこそあって、自然がはぐくんだ「そのままで、生々しく美味しいチーズ」を戴きたいと思う事は多いと思う。これらは、とにかく理屈抜きにしっかりと濃厚で、満足感も高い。年の瀬は、何かと集まりも多く、お酒を戴く機会も少なくないが、このナチュラルチーズがワインのおつまみになることが多い。単純にそのまま戴くのもよいが、ほとんどは、クラッカーやクラコットの上に乗せてある。しかし、ナチュラルチーズは果物との相性もたいへん良いことから、果物に挟むとか、ドライフルーツを載せていただくのも美味しい。あと、一般的だが蜂蜜を乗せる食べ方もある。

  私が個人的にお勧めできるのは、珈琲、紅茶のお共として、お手軽な林檎をスライスして「白カビ外皮部分」を挟んで食べることである。これが意外に美味しいと思っている。また、その林檎とチーズの新鮮で迸るような薫りによって、どことなくリッチな空気が漂い満足度も高いと思う。ちなみに、ちびちびと1/24カットを一口サイズで口に運びながら、珈琲や紅茶に合わせると、お腹いっぱいになることがある。記載がないのであくまで推定(独自の調べ)ではあるが、カロリーは約420Kcal前後(1/24カット約110g相当で)。また、カルシウムは720mg 前後と多目なのでストレスの多い人にはお勧めできるかもしれない。しかし、塩分が多いので諸先輩方には控えめでお願いしたい。
ではこちら
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