その説明からは、「 岬にそびえるFARO(=イタリア語で灯台)をイメージしたコーヒーメーカー。ペーパーフィルタを使わず、ステンレスフィルタで気軽においしいコーヒーを淹れて、重ねてすっきり収納可能。サーモカップは、二層構造なので保温性が高く、カップ表面に熱が伝わりにくい。2009年グッドデザイン賞受賞。」 という・・・ふむふむ、なるほどと感心しながら手にとって見る。直線的で、ちょっと工業的で無骨なデザインに見えるが、実物はなかなか使いやすそうな感じである。ただし、ステンレスフィルターなので、微細な珈琲粉末はカップに残留する。
先日、珈琲ミルの紹介をした。今まで使ってきた珈琲ミルと、同じ商品を買って来て、「良く切れるように改良されたとか、ハンドルに力が入りやすくなったとか」、細かいことだけど嬉しかった。ほんの、わずかな改良とか工夫が、顧客の感性を刺激し、その商品の価値が高めることは多い。珈琲を淹れるためには、結構なプロセスがあって、珈琲豆の挽きかたに始まり、丁度よい色、濃さ、量、温度、薫、等を求めていくことになる。このような作業は、最終的な抽出量が少なければ少ないほど難しくなり、作業をするための道具の重要性が高まることになる。
勿論、道具はあくまで機能が重要ではあるが、毎日テーブルトップで使う器は、優れた色やデザイン性も求められてきた。さらに、お湯や粉を使うものは、特に安定感が重要になる。「うーむ、なるほど」と無意識にそんなことを考えながら、この商品を眺めてテーブルの上に配置してみると、どこか珈琲ミルと共通する商品コンセプトを醸しだしているのである。それは、たとえ別の商品でも幾つかの機能を共有することで、連携して使えるよう設計されていることである。ある意味で商売上手でもあるのだが、さらにパーツ等も単品で入手できれば、商品の共有性が次のニーズを生むこともありうる。
今日紹介する2つのFAROを揃えることで、使ってみるとよくわかるが、毎日を楽しくすることが出来る。基本的には、蓋つきのドリッパーとマグ、同じく蓋つきのドリッパーとポットなのだが、この蓋がマグ兼ポットの蓋になり、さらにドリッパーの受け皿代わりにもなり、便利に使い回しが出来る。2つそろえる理由としては、1つはステンレスのフィルターが1個目詰まり、あるいは洗浄時のバックアップとして、あるいは、珈琲専用と紅茶専用に分けるためとか、2つ目は、ポットとマグの2つがあると珈琲の量的な確保が容易にできる。そして3つ目が、蓋と受け皿1つ1つ利用する。だが、2組一緒に使うことで、もっと使い道がありそうな感じになってくる。
ではこちら
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