2012/01/06

瞬間美食

  今日は、隅々まで即席の話。改めて 「食べたいもの」があるか、と聞かれても、 最近は、挙げられる数も減ってきたし、その量も減ってきた。さらに、動物性の油っぽいものは駄目だとか、条件が絞られてきている。カロリーの高いものは美味しく感じ、そうでないものは、寂しい味と感じるのは重々承知だが、どちらかと言えば低カロリーを選択するようになった。そんな折、「和」の雰囲気を再現し、割烹風の本格だしの「おとうふ膳」 鯛だしで味わう「おぼろどうふの淡雪スープ」がたいへん美味しくて、とても私のニーズにぴったりであった。まだ、口にしたことのない人がいらしたら、是非にでもお勧めしたい。

 具材でもある大きめのおぼろどうふが、口の中でふんわりとろけるやわらかな食感に魅かれる。勿論、そのおぼろどうふのおいしさを引き立てる、「鯛だし」中心の和風だしの旨味が素晴らしく、格調高い味わいで、今頃にぴったりのスープといえる。46kcal しかない低カロリー仕様なので、七草がゆのスープとしても応用できそうである。お椀さえ一流品を使えば、年配の方にも「美味い、もう一杯」って言われる筈である。価格は、あっははの170円である。ただ、残念なことにあまり市場に出回っていない。売れ筋のコンビニ系には置いてある可能性が高いと思う。

 さて、今日の商品は本格カレーである。しかも、「おぼろどうふの淡雪スープ」との共通点が多い。つまり、1.お湯を注ぐだけの10秒即席であること、2.種類によって 120Kcal 前後と低カロリーであること、3.香り高く食欲をそそる美味しさであること、4.市場にあまり出回っていないこと、の4つである。特に重要なのは、前者2つで、製造工程としてフリーズドライと明記されている。したがって、復元が早く長期保存が可能で、商品は29gと超軽量である。そして、比較強調したい重要なポイントは、「カロリーがレトルトカレーの半分以下」ということである。もっとも量も少ないが。そして、3番目の、お湯を注ぐと17種類以上のスパイスが復元し、香りを放つ。ここが、今までのレトルトにはない圧倒的な違いといってよい。この香りは、明らかにレトルト製法では再現できない領域と言えそうだ。

 この、フリーズドライ製法で再現できる商品として、カレーは豊富に出回っていても良い筈なのに、残念ながら「カロリーの高いレトルトのカレー」に陳列棚を占拠されていた。しかも、今では100種類以上陳列しているスーパーも少なくない。つまり、陳列棚の奪い合いが難しいために、フリーズドライ・メーカーは参入を避けてきた可能性が考えられる。これは、スープの陳列コーナーも同じである。いくら美味しいものを製造しても、既にスーパーもコンビニも陳列場所がないのである。数百円の商品を陳列しても、既に場所代の方が高くついている。理屈をどこまで追求しても、商売は、「売れる商品を置く」だけでは駄目で、あくまでも「儲かる商品を扱う」のが基本だからだ。そのような理由の中に埋もれてしまったのが、共通する4つ目の理由と考えられる。
 では、こちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211069&app=WordPdf

補足:どのように考えても、低カロリー嗜好の高齢者、ダイエット中の女性、遅い時間の食事等、向きで、高カロリーでパワフルなカレーがお好きな若者には、量、質ともにお勧めできない。