味噌や醤油は、大豆の発酵食品である。発酵には、乳酸菌の力が使われている。これらの乳酸菌は、乳酸といっても乳製品に使われている乳酸菌とは違い、「植物性の乳酸菌」である。大塚チルド食品㈱は、野菜を美味しく発酵させる乳酸菌Pペントサセウスを発見し、それを応用して「野菜の戦士」と言う商品を作り上げた。その乳酸菌の株番号をIDS885と言うらしい。乳製品に使われている乳酸菌は、栄養価の高い状態でないと生息できないが、植物性乳酸菌は過酷な環境でも生き残り、胃酸にも強く、生きたまま腸に届くらしい。実験データーでは、「野菜の戦士」を4週間継続して摂取することで、腸内ビフィズス菌が2倍以上に増えたと言う報告もあるようだ。
大塚チルド食品㈱は、この植物性乳酸菌を使って、赤野菜、黄野菜、緑野菜の3種類の「野菜の戦士(乳酸発酵野菜飲料)」をラインナップしている。全て原材料は、植物性乳酸菌と野菜である。その商品化に当たり、緑黄色野菜120gを含む野菜175g分を使い、乳酸菌は500億個が採れるように仕上げてある。赤野菜のタイプは42Kcalでトマトベースの馴染んだ味、黄野菜は49Kcal の優しいかぼちゃの甘味が際立つ、いずれも香料、砂糖、着色料不使用らしいが、大変美味しく感じる。久々によい商品で、よしよしと言った感じである。
大塚グループの商品は、品質を重視する時は、必ずガラス瓶に入れて商品化している。今日の「野菜の戦士」もガラスの瓶入りで、これは、乳酸菌はもとより、野菜に含まれるβカロテン、αカロテン、リコピンなど、その他のカロティノイドを大切に扱っている証といえそうだ。さらに賞味期限を製造日より36日、要冷蔵10℃以下として万全を期している。植物性乳酸菌はなかなか認知度は上がらないが、むしろ日本の伝統的な乳酸菌であるとすると、日本人には比較的適性の高い乳酸菌かもしれない。
内容量は100gで価格は150円となっており、それだけだと高価な飲み物と言った感じだが、ヤクルト400よりも100億個乳酸菌が多いとか、腸まで届く「植物性乳酸菌」であるとか、野菜の栄養分を大量に含んでいるとか、成分を考えたり、朝すっきりする効能を考慮すると、今流行りの「量より質を問いかける商品」と言えそうだ。このような商品は、今日飲んで、すぐ翌日効果が現れるというよりも、むしろ1週間後、1ヶ月後にじわっと効果を体感することが多い。摂取する動機としては、やはり、中味の理解を深めて、レベルの高い商品であることを認識することが重要だと思われる。それによって、他に与える効果と言うか、食べる物に注意を払うようになったり、洗練された食べ物への移行などを実行するようになる。それもまた良い効果である。
大塚グループの商品は、体に優しく美味しい商品も多い。しかし、体には優しくても、喉を通りにくい商品もあって、時折怒ってしまうこともあるが、いつも、それなりにイノベーションを感じさせてくれる。そういうところが、大塚グループの最大の魅力なのである。
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