2012/06/29
鎌倉YAKUMI
今日は、朝から鎌倉に向かった。写真撮影の仕事である。ついでに、帰り際に山椒を買っていこうと思っている。場所柄、海、山、社寺仏閣と揃えば、絶対と言っていいほど「ちりめん山椒」がある。精進している人たちは、懐石料理にちりめん山椒を好むからだ。山椒は、昔から薬味として使われ、身体の冷えの緩和、胃腸障害の改善、消化不良の予防、基礎代謝の向上、神経痛の緩和などに効能があるとされてきた。もちろん、山椒と言うぐらいだから山に生息し、芳しく、身体には限りない刺激物となる。かつての古い家には、庭の端などに山椒の木が植えられていて、日本料理には山椒の葉が使われてきた。また、「あげは蝶の幼虫」がその葉を食べて大きくなるのを、幼い時に観察・記録したこともある。
最近は、コンビニや外食産業までも、「夏には、鰻を食べて元気を出そう」とか宣伝しているが、個人的な見解だと、鰻もさることながら、実は「山椒の成分」が食欲を増進し、消化・吸収を助け、免疫力を改善して体を守ってくれるのである。だから、夏の鰻は、新鮮な薫の高い山椒をいっぱい使って食べるとよい。これは、「神田きくかわ」で30年以上に渡り鰻を食べてきた私の実感である。「きくかわ」は、ごはんを覆いつくすように鰻を2尾半(大き目なら2尾)使ってお重を覆っている。余った部分は、折り返してある。だから、山椒はたくさん使う。まさに、神田に住む威勢の良い江戸っ子向きの鰻なのである。と言うこともあって、少し余談になったが、山椒は夏場に効く薬味なので、何処へ行っても「節電で弱冷房の今年こそ、常備して」せっせと口にしたい。
このあたりには、そんなお店が 「あるはずなんだけどな」、と思いながら鎌倉駅から山椒を求めて散策する。「ちりめん山椒」が欲しいわけではない、単純な「山椒の佃煮」が欲しいのである。鶴岡八幡宮に向かって歩いてくると、左手に「鎌倉焼」を見つけた。食べながら歩くべく店に近づいて覗いたら、「山椒の佃煮」が種類も豊富に並べてあった。ま、このお店の名前だとか、シンボルデザインや「YAKUMI と書いた瓶詰め」などがモダンに見えて、つい 1.しその実、2.実山椒 青煮、3.実山椒 佃煮の3種類を買ってきた。もちろんPDF写真の通り鎌倉焼もである。
この山椒の佃煮は、瓶を開くとどれも薫高く、とても美味しそうだ。少しだけ口に含んでみる。口の中で噛むと、舌に残るしびれにも似た「びりびり感」が何ともいえず「日本の和」を感じさせてくれる。うーむ、逸品である。すぐにご飯を炊いて、熱々と一緒にかき込みたい気分である。鰻丼、牛丼、玉丼、マルちゃん正麺など、ピリッと効かせたいものには何でも合いそうだ。そんなことを連想しながら「びりびり感」をいつまでも楽しむのであった。さて、同じような商品は、スーパーでも販売されているが、これは「鎌倉で買ったことに意味がある」といえよう。一方の鎌倉焼の方は、胡麻餡、卵、宇治抹茶、を使った一口サイズの小盤焼で、抹茶の薫と胡麻の餡が混然一体となって口の中に広がる。上品な和菓子に仕上げてある。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211156&app=WordPdf
補足:神田の老舗を紹介した神田シリーズから、「神田きくかわ」はこちら。
http://www.nextftp.com/suyama/%e3%81%8d%e3%81%8f%e3%81%8b%e3%82%8f/%e7%a5%9e%e7%94%b0%e3%81%8d%e3%81%8f%e3%81%8b%e3%82%8f.pdf
神田でも指折りの人気店なので、いつも、混んでいる。肝焼き(ここでは串肝という)が出来るのは、夕方16時以降。したがって、訪れるなら平日の16時~17時頃。余計か!
2012/06/26
ロクシタン社のブァーべナ商品
今、様々な薫が広がっている。より自然に近く、人々が好む薫の開発にも余念がない。また、臭いそのものを消す技術も進んでいる。それら薫の技術は、食品から芳香剤までさまざまな分野に展開されてきたが、ここ10年くらいで急激に進化を遂げた。これらは、工業的に作られる化学物質からなる香料と、天然の素材から抽出される香料とに分けられ、それぞれ独自に発展してきた経緯があるが、体に取り込んだり触れる物については、一切化学物質を使わずオーガニックに育てられたハーブなどの成分から抽出したものが好まれる。
香水とかコロンは、やはり天然素材の「生もの」なので、いくらアルコールが使われていても時間経過とともに変質が進んでゆく。明らかに劣化したら誰にでもわかるが、香料は不気味な性質を伴い、変質しているのかアルコール成分が揮発してしまったのか分かりにくく、また、体から出る汗や脂と混然一体となって臭うので、区別がつきにくいことが多い。特に年配の人の中に、昔のままの香水やコロンを使われるケースが多く、異臭を発していることも多い。限られた空間では、周囲に迷惑になることも多いので、老いも若きもこういうものは新鮮なものを使ってもらいたい。
今日は、初夏にふさわしい柑橘系のブァーべナ系商品を紹介したい。ブァーべナは、葉が生薬として知られる馬鞭草(バベンソウ)で、ヨーロッパではハーブとして知られている。それから香料を抽出して石鹸やコロンとして商品にしたものである。使用されているブァーべナは、周囲を自然に囲まれた「地中海のコルシカ島で有機栽培されたもの」との記述があり、とことん自然な感じが好まれている。薫は、レモンより濃厚な感じの薫の濃い目の柑橘系で、大変爽やかな印象を受ける。梅雨時期のじわっと汗ばむ時期から、カラッと太陽が照りつける初夏まで、気分を変えて清涼感に浸れる商品である。
ブァーべナ系は、男女を問わず使用することが出来る。ロクシタン社では、オードトワレ、ハンドウォッシュ、ボディーローション、ソープ、ジェル等身体に直接使うものから、ホームバフューム(ディフユーザ付き)、センティッドキャンドルなど室内で漂わせて使うものまで用意されている。オードトワレは、他と比べると柑橘は鮮烈すぎる程に薫るが、最初だけで、少しづつ時間と共に変化し、爽やかで、すがすがしい気分がいつまでも残る。また、何度か使うことで、自然に自分の身体に馴染んで溶け込んでくる感じが安心できる。嫌味なところがなく、皮膚に触れても被れることもない。それが天然素材のみで作った良さなのだろう。
ではこちら
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2012/06/22
トロピカル・クリームチーズとミックスベリー・カスタード
ハーゲンダッツの代表銘柄を5種類挙げるとすると、バニラ、チョコレート・ブラウニー、抹茶、マカデミアナッツ、ストロベリーである。1992年頃なら、これに店頭販売のみの扱いであったブランデー・チェリーを加えたい。漫然とした日常にあって、これらを口にすることを1つの楽しみに出来るとすれば幸せである。昔は直営店も少なかったし、入手も容易ではなかったが、今は、会社帰りに一寸お店に寄って食べて帰ることもできるし、コンビニなどでも手にすることが出来る。しかし、残念な事に、無暗にその様な事が出来ない身体になってしまった。
口にした時の幸福感は、比較するものがないくらい恍惚感を伴い、丁度、遮眼角のついた覆面をつけて、1600mをぶっちぎりでゴールする、スピード競走馬に騎乗した時の様な味わいを手にすることが出来る(ふーん?)。これより高い満足度は、そう簡単にはゲットできない筈である。なのに、何を気にしているかと言えば、これ→ HbA1c 5.0% である。今、保健指導判定値ぎりぎりのポジションなのである。これは、過去3カ月ぐらいの血糖値が反映される数値で、如何に甘いものを口にして生きているかのバロメータなのである。
そんな、「食うたらあかん」と思う自分と、今日から「甘いものは止める」と周囲に宣言してみたり、幾度となく「ため息」の中で苦しみぬく、という葛藤の中で、それでも「食いてーっ」と思い、後ろ髪を引かれるような思いで、結局は「自己破壊に浸ってしまう」事もある。まあ、そんな大袈裟な!と思われるかもしれないが、明らかな数値となって現れるので、嘘はつけないのである。価格も、最近は低下の傾向を辿っていて益々魅力的だ。
ということで、今日は正々堂々と、「トロピカル・クリーム・チーズとミックスベリー・カスタード」の2種の夏季限定商品を紹介したい。これらはパイン系の酸味とベリー系の酸味で、両方とも「上品で爽やかな酸味と甘味が織りなす美味しさ」で、夏季にふさわしいアイスクリームである。ハーゲンダッツ・アイスクリームに限ったことではないが、時折、さらに深みのある喜びを口にしてみたいと、色々試してみたいと思うこともあるが、こんな高カロリー食品で、どれも美味しいには違いないだろうが、まれに少々期待外れもあることを考えると、冒険はしたくないのもファンの心理といえる。しかし、そんなことで迷うぐらいなら 「酸っぱいのが嫌いでなければ」 一度は試してみてもよい。
ではこちら
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補足:イトーヨーカ堂では時たま178円(8の付く日に当たると、さらに5%引きで169円が最安値)、通常販売価格は228円程度。セブンイレブンでは、いつでも277円前後と少々高め。
2012/06/19
シュウェップス・ブリティッシュ・レモントニック
トニックと聞いただけで散髪屋のイメージが漂ってくるが、整髪料ではない。恐れ多くも「女王陛下の007」が英国から運んでくるという由緒正しい飲み物で、歴史を重んじる国の紳士淑女の飲み物でもある。空きっ腹で口にすると、喉下から胃袋あたりまで、スースーして涼しいかと思ったが、全くそんなことは無かった。苦みのあるレモンの入ったジントニックの様な味わいである。元々トニック水等は、炭酸水に幾つかのハーブをブレンドして作られるので、薫高く爽やかな喉越しが魅力といえる。ただ、トニックは飲み物以外に、シャンプーを始めとして、様々に展開されたエッセンスであるために、人によって、口にするには抵抗があることも考えられる。
このレモントニックには、成分として抗ウイルス性に優れたハーブのカッシアが使われている。蚊や虫の中には、これらハーブの薫を嫌うものが多く、その薫のする体へは寄りつかないことから、「虫よけ」の効能もあったといわれている。英国の植民地政策時代のインドで生まれ、もっぱらマラリアの予防に使われたという伝えもあることから、当時の英国人に親しまれた長い歴史ある清涼飲料水なのである。
幅広く清涼飲料水を提供するコカ・コーラは、時たま風変わりな製品をリリースすることから、その類いの一環だろうと思われるかもしれないが、これは米国式のドクターペッパーとは違う。フランスから来たあの「オランジーナ」の売れ行きを横目ににらんだ、それにピンポイントで競合する商品といえよう。今、優しい柑橘飲料としてオランジーナは若い女性に売れに売れている。フランスの田舎を思い浮かべる風景と、帰ってきた寅さんことチャードギアが良く溶け込んだコマーシャルが好印象でヒットに繋がったと思われる。
そこで、コカ・コーラとしては、ハードボイルドな007でビターレモンのトニックをぶつけて来たわけである。いずれにも共通するイメージとしては、日本で開発・製造しているにもかかわらず、海外で長い間親しまれている商品を、あたかもそのまま持ってきたような雰囲気を出すところにある。それが、コマーシャルのジャガーに乗った007こと「ピアース・ブロスナン」の登場となったわけである。苦み走ったビターな男前の中の男前がお宅まで届け、世の奥様方を虜にするシーンが象徴的である。そんな奥様方には、10本でも20本でも好きなだけ飲んでほしいものである。
清涼飲料水は、穏やかで上品なものから超刺激で後味を楽しむものまで様々だが、人は、常に同じものを飲むわけではない。場所や天気、気温、湿度等の外的要因でも飲みたいものは変わる。また、イメージだけでも憧れの人と同じでありたいと願う気持ちとして、同じものを口にしたいと思うこともあるだろう。このレモントニックを口にしながら、昔あこがれた「ピアース・ブロスナンのイメージすることで、身のこなしまで007になれるかもしれない」と思えるのである(ムリムリ!)。そんな、中高年にまで幅広く愛される商品を狙っているのである。
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2012/06/15
ソイカラ
SoyCarat と書いてソイカラと読むらしい。Soybean とは大豆のこと、Carat とは、宝石の質量の単位(1カラットは200mg)である。ということで、「ソイカラ」はあくまで合成語である。さて、その実体は如何に。スナック菓子の装いをした健康に配慮した菓子なのである。ところが、市場にあるスナック菓子が健康を害するかと言われれば、そうではない。単なるスナック菓子か、健康に配慮した菓子かの区別は難しいが、大塚製薬が発売する以上、やはり後者でなくてはならない使命を背負っている。適切な名称とは言えないかもしれないが、さしずめ「健康菓子」といったところなのである。
このような商品の開発には、背後で壮大な計画が脈々と流れていなければならない。それが大塚製薬が進めているテーマの「Soylution 」といえる。これは、2006年に始まった「SOYJOY」、2010年の「SOYSH」、そして今回の「Soycarat 」になる。共通するテーマは、健康維持、環境問題、食料問題のようだ。それは、今後我々人類が直面するであろう、最重要課題でもある。そこに大塚製薬としての役割と存在価値を出そうとしてきたわけである。つまり、その背後にある壮大な資源が大豆(Soy)で、それらを使って課題を解決(Solusion)しようとするものなのである。ま、簡単に言えば「大豆が世界を救う」流れになると言うことのようだ。
さて、商品は、たいへん巧妙に作られており、「主原料は大豆」というのを強調するかのような「カラの中に小さな豆が2個入った」独創的な格好をしている。初めて「ソイカラ」を手に取った人は、必ず振って音を確認し、中を割って覘いてみたくなる筈である。スナック風なのに、その構造の作りに大きな魅力を兼ね備えていて、単なるスナック菓子としては侮れない、かつて無い遊び心とずば抜けた高級感を兼ね備えた商品といえる。
スナック菓子として評価するなら、価格に対する内容量(g)はもとより、エネルギー(kcal)、炭水化物(g)の量、あるいは「空腹を満たす感」などが評価ポイントになるかもしれないが、健康菓子の場合、これらの要素は少ない方がよい。それだけではない、脂質やたんぱく質、あるいはナトリウム、食物繊維、食塩相当量等の成分も控えめがよいに決まっている。そう考えると、大豆イソフラボンが摂取できるのが強みなのだと思われる。しかし、もっと合理的な人ならば、それなら錠剤にしてもらえればよいと思われるに違いないが、やはり、口を動かして食べると言う行為そのものは、大いに楽しいことなのである。
ソイカラは、チーズ味で軽くて美味しい。内容量27gで税込147円。実際に食べてみて、継続できる価値を見いだせるかどうかは個人の価値観次第だが、日常的に大豆のイソフラボンを採りたいと思っている方は、1袋あたり21mg摂取できるとすると、なかなか優れ物に写るかもしれない。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211149&app=WordPdf
このような商品の開発には、背後で壮大な計画が脈々と流れていなければならない。それが大塚製薬が進めているテーマの「Soylution 」といえる。これは、2006年に始まった「SOYJOY」、2010年の「SOYSH」、そして今回の「Soycarat 」になる。共通するテーマは、健康維持、環境問題、食料問題のようだ。それは、今後我々人類が直面するであろう、最重要課題でもある。そこに大塚製薬としての役割と存在価値を出そうとしてきたわけである。つまり、その背後にある壮大な資源が大豆(Soy)で、それらを使って課題を解決(Solusion)しようとするものなのである。ま、簡単に言えば「大豆が世界を救う」流れになると言うことのようだ。
さて、商品は、たいへん巧妙に作られており、「主原料は大豆」というのを強調するかのような「カラの中に小さな豆が2個入った」独創的な格好をしている。初めて「ソイカラ」を手に取った人は、必ず振って音を確認し、中を割って覘いてみたくなる筈である。スナック風なのに、その構造の作りに大きな魅力を兼ね備えていて、単なるスナック菓子としては侮れない、かつて無い遊び心とずば抜けた高級感を兼ね備えた商品といえる。
スナック菓子として評価するなら、価格に対する内容量(g)はもとより、エネルギー(kcal)、炭水化物(g)の量、あるいは「空腹を満たす感」などが評価ポイントになるかもしれないが、健康菓子の場合、これらの要素は少ない方がよい。それだけではない、脂質やたんぱく質、あるいはナトリウム、食物繊維、食塩相当量等の成分も控えめがよいに決まっている。そう考えると、大豆イソフラボンが摂取できるのが強みなのだと思われる。しかし、もっと合理的な人ならば、それなら錠剤にしてもらえればよいと思われるに違いないが、やはり、口を動かして食べると言う行為そのものは、大いに楽しいことなのである。
ソイカラは、チーズ味で軽くて美味しい。内容量27gで税込147円。実際に食べてみて、継続できる価値を見いだせるかどうかは個人の価値観次第だが、日常的に大豆のイソフラボンを採りたいと思っている方は、1袋あたり21mg摂取できるとすると、なかなか優れ物に写るかもしれない。
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2012/06/12
グリコ PREMIUM RICH ヨーグルト
つい先日、巷の美味しいヨーグルトを話題にしたばかりだと言うのに、ついにあの、震災後に市場から忽然と姿を消した、グリコ乳業㈱の「贅沢フルーツミックスヨーグルト」が名称を変えて戻ってきたようだ。もちろん、「贅沢アロエヨーグルト」も、同じ容器で発売になっている。最初気がついた時には、容器の大きさやデザインの違いによって、「なんか似てる雰囲気」を出しているのだがと、疑いの眼差しだったが、いざ口にしてみると、何と食感、甘さ、フルーツの種類は「かなり酷似」していた。まったくもってそのまま「贅沢フルーツミックスヨーグルト」だと思える。ただ、一寸だけフルーツの種類か裁断の大きさなのか、何かが違うような印象がある。同時に比較出来ないので、その感触が何か良くわからない。
あまりケチをつけるつもりはないが、以前の、「贅沢フルーツミックスヨーグルト」は400gで298円だったが、「PREMIUM RICH ヨーグルト」は、250gで198円である。やや、割安になっていた。それが最初の印象である。しかし、実はこれが今日の話の主題ともいえるキーだったのである。恐らく、名称や容器を変えるということは、中味も含めて色々検討した結果と推察される。メーカーとしては、人気商品だと言うことは十分わかっている筈なので、中味の品質は変えたくないのが正直な気持ちだったと思う。仮に変えてしまうと、発売後、企画担当者は、毎日、胸に辞表を挟んで「売上げ数字」を見なければならないし、もちろん「売上げ数字」が下がったなら営業力より企画力が問われる。企画力の欠如は会社にとって命取りだからである。
もちろん、どんな会社でもマーケットの数字を把握しないまま企画担当が出来るわけがない。では、どうして容器や容量を変えたのかと言う事である。極めて常識的かつオーソドックスに考えれば、単純に「もっと食べてほしい」と言うことなのである。そのための、まず400g入りの容器は、お母さんの立場では、少し大きすぎたのである。実は前の容器は、冷蔵庫内の高さをある程度確保しないと収容できない。そのスペースは、通常お父さんのビール缶の高さに相当し、夏場は空きが出来る事は少ない。そこで、むしろ、容器は小型の方が良い。つまり、冷蔵庫内の置き場を確保しやすくなったと言う事である。これは、店頭での展示方法と同じ競争原理である。
一方、口にする側から考えると、400gは、どう見ても2日分に匹敵する量である。その前提で、2日間も無駄に冷蔵庫内のスペース確保するより、この小型容器だったら、2個買って、日々食べた分だけ減らす方がよいと思う筈である。そうすると、既に売上げは前より25%も上がることになる。次に、中味である。容器の小型化は、果肉の小型化に貢献できるのである。つまり、容器が小さくなった分だけ、果肉の大きさが小さくなっても違和感は無いのである。仮に同じグラム数の果肉だと、むしろ具だくさんに見える筈である。要するに、容器の小型化が「売上げそのものと、利益拡大の両方に貢献できる」可能性があると言うことなのである。ま、食品会社で働いたことのある人なら常識である。
贅沢フルーツミックスヨーグルトの企画力は久々に優れていたし、売上げもそこそこであった。良い商品であったことは間違いない。その要因は、パイナップルの果肉とココナッツオイルでトロピカルな甘さにあると考えられる。ただ、世の中、良い商品はたくさんあって、その中でも、もちろん売上げも好調なのもある。しかし、それらの商品が全て儲かっているとは限らないのである。さらに、もっと悲惨なのは、優れた商品なので、売れて儲かっているのだが、他の商品が儲からないので、儲かっている商品をもっと儲かるようにと考えて、「返って売れている商品を駄目にしてしまう」事である。いやいや、同社の「他の朝食シリーズ」が駄目だといっているのではない。この「PREMIUM RICH ヨーグルト」のファンとしては、そうならないようにしてほしいと切に願っているだけである。
ではこちら
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2012/06/08
オーディオマニア27
幾つかのユニットを組み合わせてシステムを構成する場合に、一番最初に気になるのが周波数特性である。自からも時間と手間を掛けているので、広い周波数範囲でフラットであることが望ましいと漠然と考えているわけである。今回も、殆どの作業を無響室で行ったので、おおよその目標を確認しながら調整を進められたわけである。例え理屈どうり上手くいかなくても、クロスオーバ周波数やカットオフをこねくり回しても、さほど大きく改善されるわけでもないし、変化しないのがスピーカの性質といえる。ただ、何らかの手違いや勘違いで誤りの発見や、あるいは吸音材の調整などには無響室は大変優位性が高い。それにしても、この1台の為に無響室を占有するなんて何と贅沢な事かと思うわけである。
周波数特性を経験的な見地から補足すると、一般的なスピーカシステムでは、再生周波数範囲が40Hz~15KHzあれば、まず音質的に問題を発見することは難しい。一方で専門筋の研究では、再生周波数範囲が 80Hz~4KHz 確保されていれば、音質への不満は6%程度に留まると言う報告もある(音源としてクラシック音楽をフィルタで切り替えて比較視聴した時のもの)。つまり、如何にそのあたりの周波数特性が重要かが分かるというものである。確かに、クラシック音楽でピークの音圧レベルを周波数スペクトラムで調べると200Hz~2KHz あたりが楽音中心のピークで、それよりも高い方、低い方共に14dB/oct 程度の傾斜で低下している。
次に重視されるのが指向周波数特性である。計測時のマイクロフォンの位置によっても、あるいは、ユニットの配置によっても指向周波数特性は大きく変化する。いつも、0°と同時に30°、60°の周波数特性を採っているのはそのためで、ユニット時のみならず、システム実装時でも30°、60°の特性が素直に並んでいる特性が望ましい。ただ、ユニットを縦に配列すると左右方向の指向性は改善されて綺麗に見えるが、ユニットを横に並べると左右方向の指向性は各ユニットから再生される音の干渉によってレスポンスが低下する周波数がある。これは自然の原理で、ホールなどではむしろ積極的にこの原理を応用して左右の指向性を改善するために、縦に同じユニットを配置しているケースも見受けられる。
今回このシステムでは、ユニットの配列は円形配置を採っているが、その理由として音響中心をキャビネットの中心に置くのが原則だからである。それによって、①ステレオ再生時の楽器の定位に優れている。②楽器の音や人の声がまとまりやすく自然に聴こえる。しかし、トゥイータとスコーカは、縦インラインに配置して、中高域の指向性や定位感を改善している。実際に指向周波数特性を上下左右でそれぞれ30°、60°の周波数特性を収集してみたが、理屈通りの結果になっている。ユニットがマイクロフォンに対して縦に並ぶ位置にある場合は、指向性は改善されるが、横に並ぶ位置にある場合は、干渉によって大きなディップが発生している。
ではこちら
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2012/06/05
西武新宿駅
階段を上がると、そこには自動改札がある。つい先ほど、京王線新宿駅から足早に歩いてきた。いつもより電車が遅れてしまい、信号のタイミングのヅレも重なって、今日は、乗り遅れるかもしれないようだ。おまけに、これから乗車しようとする電車から降りたお客に、押し戻されそうになりながら、忍者の様な格好で階段を上がってきたのである。改札を抜け、やっとの思いでホームに出る頃、いつもの声が聞こえてきた「3番線の急行は、6時54分発の本川越行きです。間もなく発車です。お早めにご乗車ください」。・・・おーまだ間に合う、ありがたい。その言葉に背中を押される様に6000系の最後尾の車両になだれ込む。もう、乗り遅れたら次の急行でもいいやと思いかねない状態で、朝からエネルギーを使い果たしてしまった。それでも、遅れかけた私に向かって掛けられた言葉に力を借りて、踏ん張る事が出来たのである。
もちろん、そんな遅れそうな日ばかりではない。普段は、早くから3番線のホームで急行を待っている。その様な時間的な余裕があれば、途中、階段で押し戻されそうになることもなく、全てが上手くいき、乗車してからのアナウンスも、「この急行は、6時54分発の本川越行きです。あと1分程お待ちください」と上等な客扱いになるのである。そうやって、ぽっつと誰もいない車両に一人隅に座って、発車を待っているのである。
毎日ではないにしても、かれこれ1年半、時々遅れそうに改札を通過すると、そんなアナウンスにも似た「後押し」する言葉に励まされながら、今まで、なんとか乗り遅れずに来れたのである。そこで、はたと考えた。良く考えると、その声は、どう考えても舎内のスピーカを通った声ではない「生の声」である。ただ、ホームに響き渡るような、よく通る声なので、時間のあいた駅員さんかもしれない。丁度持ち場の仕事が終わって、少し余裕のある時間に、声を出す練習を兼ねた関係者かもしれない。今までは、そんな西武鉄道の裏事情を確認する必要もなかったし、そんな言葉を掛けてくれるのは、ひょっとしたら、時間に余裕のある偉い駅長さんだったりするので、はなから確認する気持ちは無かったからだ。
一度その声の主を、確認しておきたいと思いはじめて、遅れて改札を抜けると声は聞こえるのだが、電車の方向に目が向いているので確認しずらい。左側から聞こえるのでそちらを向いても、何人もの男の人が時間を潰しているようなので、見分けがつきにくかったのである。今度こそチャンスがあったら、しっかりチェックしようと思いながら何週間も過ぎたころ、ある日、何気なく左を向いて前に進んでいると、なんと、デイバッグを背負った「年配のおっさん」が私の方を向いて声を掛けてくれていたのである。「3番線の急行は、6時54分発の本川越行きです。間もなく発車です。お早めにご乗車ください」。その言葉に、。「うーむ、そうだったのか」と、つい恐縮して、何度も何度も頭を下げてしまったのである。それもこれも、頭っから駅員さんの格好をしていなければいけないと決めつけていたから、発見が遅れたのかもしれない。
そんな、6時54分前なら、間違いなく声を掛けられるチャンスがある。やっぱり、西武鉄道はこういう人を大切にしてほしいものだ。今日の写真は、プライバシーの関係からその声の主ではないが、6000系が3番線へ入線してくる、いつもの風景である。
ではこちら
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2012/06/01
今、巷で美味しいヨーグルト
今、ヨーグルト(発酵乳)を含めた乳製品の中で、入手しやすく、美味しいヨーグルトは何?と聞かれると、得意分野にも拘らず、我ながら「うーむ」と考え込んで、それほど難しい質問は無いと困ってしまうのである。血液型B型は、乳製品が体によく合うという専門筋の話に洗脳されて、今までに多くのチーズやヨーグルトを口にして来たけれど、あえて思い起こすと、ヨーグルトでこれはと思うようなものは2製品あった。逆の言い方をすれば、あの広い売り場の中からたった2つである。1つは、「グリコ乳業㈱の贅沢フルーツミックスヨーグルト」で、これは、去年の震災前には、圧倒的な1番人気(このブログで)だったのだが、震災後は市場から忽然と姿を消した。それでも時々、少量入荷しているのを発見することもあったが、潤沢に供給されないままになっているようだ。しかし、このブログには、今年の2月ごろまではずっとアクセスが続いており、右のランキング一覧でもわかるとおり、2位にまで上り詰めている。
そして、もう1つ印象に残っているのが、大塚チルドの「贅酪ヨーグルト」である。これには、プレーン・タイプと、ドライフーズの「プルーンとラムレーズン入り」があった。元々、この贅酪ヨーグルトは、上毛食品工業株式会社の贅酪がベースになっており、それを大塚食品がドライフーズを入れるなどして企画した商品である。やはり、「美味しさ」というだけでは、競合他社の「家族多数派ニーズともいえる3個パックなど」の低価格戦略の猛攻に負けてしまい、残念な事に、大塚食品での製造・販売の中止を余儀なくされた。しかし、本家の上毛食品工業株式会社は、今でも「贅酪ヨーグルト」の製造・販売を継続している。ただし、入手はスーパーなどは扱い店が少ないため、インターネットでの発注が確実なようだ。
その様な状況では、次の候補をピックアップしておかなければならないのが血液型B型の宿命になる。そこで目を付けたのが、少しづつ売り場のスペースが広がり、売り上げを伸ばしている「北海道乳業株式会社のフルーツサラダヨーグルトと、とびきり大粒温州みかんヨーグルト」である。「フルーツサラダヨーグルト」は、みかん、パイナップル、白桃、葡萄の4種類の大粒果肉に生乳ヨーグルトが入っていて、高級感もあることから人気も高い。もちろん価格もそこそこ高額である。「とびきり大粒温州みかんヨーグルト」は、まったくもって表記の通りだが、こんなに「大きな温州みかんってあったっけ?」と思うほどである。こちらも、濃い温州みかんの甘さが残っていて美味しい。
いずれも、フルーツが入っているので、最初に気がつくのが、手間がかかっているという印象である。中味を1つ1つ見ていくと、白桃とパイナップルは、缶詰にもありそうだが、みかんは、いずれも大粒が使われていて、このような大きさの果肉が入った缶詰は見たことがない。大粒のぶどうは、もちろん皮はむいてあり、種も綺麗に取り除いてある。このフルーツサラダ・ヨーグルトは、内容量130g、売価168円。これを高いと思うか、安いと感じるかは人それぞれだが、大粒温州みかんの方は、内容量120g、売価158円である。先の「グリコ乳業㈱の贅沢フルーツミックスヨーグルト」をスーパーで見かけなくなってからは、少々割高にも拘らず「フルーツサラダ」を手にとってしまう。3月以降は、時々「大粒温州みかん」も加えてみたが、やはり、4種類の大粒果肉に軍配が上がりそうだ。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211139&app=WordPdf
補足:過去のPDFより、簡単に入手できた頃の美味しいヨーグルト2種である。
グリコ乳業㈱の贅沢フルーツミックスヨーグルトはこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21720&app=WordPdf
大塚チルド㈱の「贅酪ヨーグルト」はこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21334&app=WordPdf
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