SoyCarat と書いてソイカラと読むらしい。Soybean とは大豆のこと、Carat とは、宝石の質量の単位(1カラットは200mg)である。ということで、「ソイカラ」はあくまで合成語である。さて、その実体は如何に。スナック菓子の装いをした健康に配慮した菓子なのである。ところが、市場にあるスナック菓子が健康を害するかと言われれば、そうではない。単なるスナック菓子か、健康に配慮した菓子かの区別は難しいが、大塚製薬が発売する以上、やはり後者でなくてはならない使命を背負っている。適切な名称とは言えないかもしれないが、さしずめ「健康菓子」といったところなのである。
このような商品の開発には、背後で壮大な計画が脈々と流れていなければならない。それが大塚製薬が進めているテーマの「Soylution 」といえる。これは、2006年に始まった「SOYJOY」、2010年の「SOYSH」、そして今回の「Soycarat 」になる。共通するテーマは、健康維持、環境問題、食料問題のようだ。それは、今後我々人類が直面するであろう、最重要課題でもある。そこに大塚製薬としての役割と存在価値を出そうとしてきたわけである。つまり、その背後にある壮大な資源が大豆(Soy)で、それらを使って課題を解決(Solusion)しようとするものなのである。ま、簡単に言えば「大豆が世界を救う」流れになると言うことのようだ。
さて、商品は、たいへん巧妙に作られており、「主原料は大豆」というのを強調するかのような「カラの中に小さな豆が2個入った」独創的な格好をしている。初めて「ソイカラ」を手に取った人は、必ず振って音を確認し、中を割って覘いてみたくなる筈である。スナック風なのに、その構造の作りに大きな魅力を兼ね備えていて、単なるスナック菓子としては侮れない、かつて無い遊び心とずば抜けた高級感を兼ね備えた商品といえる。
スナック菓子として評価するなら、価格に対する内容量(g)はもとより、エネルギー(kcal)、炭水化物(g)の量、あるいは「空腹を満たす感」などが評価ポイントになるかもしれないが、健康菓子の場合、これらの要素は少ない方がよい。それだけではない、脂質やたんぱく質、あるいはナトリウム、食物繊維、食塩相当量等の成分も控えめがよいに決まっている。そう考えると、大豆イソフラボンが摂取できるのが強みなのだと思われる。しかし、もっと合理的な人ならば、それなら錠剤にしてもらえればよいと思われるに違いないが、やはり、口を動かして食べると言う行為そのものは、大いに楽しいことなのである。
ソイカラは、チーズ味で軽くて美味しい。内容量27gで税込147円。実際に食べてみて、継続できる価値を見いだせるかどうかは個人の価値観次第だが、日常的に大豆のイソフラボンを採りたいと思っている方は、1袋あたり21mg摂取できるとすると、なかなか優れ物に写るかもしれない。
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