夏はやっぱりカレーを食べたい。単純かもしれないが、「口から火が出るCM」を観てそう思ったのだ。単純に辛い物を食べたいだけなのかもしれないが、それでも、自分で何とか辛さを調整できるカレーを作ろうという気になったのである。それにしても、カレーの為に何度も部屋を熱くするのは辛いし、昼間は特に億劫になりがちである。そして、もう1つ、それは自分好みの「辛口で美味しいカレールー」がないというのも背景にある。かつては、スパイスも取り揃え工夫を凝らした時期もあったが、そんなことはもう面倒になった。もっと単純に素早く作りたい。そこが、様々なリスクを背負いながらも、今1つカレー作りに前向きになれない要素だと思えるのである。だから、簡単に美味しいカレーが作れるようになれば、創作意欲が芽生えるに違いない。
少しでいいから、まず「辛くて爽やかなカレー」を作ろう。しかも、「短時間で涼しく」作らなければ意味がない。その自ら企てた課題を乗り越えるために、まず、カレールーを幾つか試してみた。その中からお薦めできるのは、 S&Bのゴールデンカレー「バリ辛」第2弾 夏季限定品である。これが、なかなか美味しい。あの、「ハバネロを超える激辛唐辛子としてギネスに認定済みのブート・ジョロキアを使った刺激的な辛さ」という宣伝文句が効いていて、ワクワクしたが、期待に応え旨味のある辛さだったといえる。やはり今の時期は辛さが決め手で、「激辛と言う言葉」を目にして洗脳されたのかもしれない。
主に使う野菜は3種、じゃがいも、大根、そしてかぼちゃを別々に作り試してみた。じゃがいもは、標準的な材料なので、このカレールーがどのくらい辛いのかの基準になり、その他の材料の選定に影響する。同時に使う野菜の種類を増やすと味がぼけるので、できればオーソドックスに人参、玉ねぎなど3点にとどめたが、このルーには、かぼちゃの相性が良かった。今までも、幾つかの野菜を使ったカレーを紹介してきたが、かぼちゃのカレーは今回が初めてである。じゃがいもの代わりに大根を使うと消化も早く、胃腸が疲れている秋口はお勧めだが、若干口当たりに水っぽさを感じる。それをかぼちゃを使うことで、じゃがいもよりも少しだけ甘くてこくがあり、激辛のカレーソースとのコントラストが美味しく感じるのである。
最終的なイメージが出来上がったら、野菜を用意し適当な寸法に裁断したら、あらかじめ電子レンジ(玉ねぎ、人参4分、かぼちゃ5分)で加熱しておくと、火力を加える時間が減らせる。鍋は保温型の鍋を使う。これは、一度食材すべてを火を通した後、温度を保つ容器に挿入しておく。1時間程度放置すれば、野菜に火が通り柔らかくなる。その後にカレールーを投入し、再びそのままを保つ。さらに1時間後には出来上がる。かぼちゃが型崩れしないようにかきまぜて出来上がりである。出来上がったら、必ず保温器から取りだすことを忘れないように。保温器がなければ、今の時期なら陽のあたるベランダに放置しておいても良い。
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