社会的な視点でカレンダーを眺めると、その年を占う傾向があって世相も反映しやすい。もちろん、戴き物で十分と言う、大昔から「変らない習慣と感性に縛られている人」も少なくないが、女性は、好きなカレンダーを購入する「トレンドに敏感な価値観」を持ち、用途や趣味に合わせて室内が数種類のそれでコーディネートされる。男性は、常々憧れる対象を近くに置きたいと願っているが、そう簡単にできない物が多いのでカレンダーの写真で楽しみたい。特に、機械物は人気が高く、スピードやデザインなら高速列車関係、歴史の象徴としては世界遺産、科学なら火星や探査機といった宇宙開発と様々に憧れが反映される。ところが、来年は、戦闘機、イージス艦、迎撃ミサイルといった軍事関係のカレンダーが売れるとお店側は見ているらしい。ま、せいぜい写真を見ながら心を静めてほしいものだ。
そんな世相に逆らうように、京王電鉄とSuicaのペンギンのカレンダーを購入してきた。全く平和主義に徹する「おっさん」なのだが、やっぱり、なんのかんのと言っても、あの「8.18 京王線地下を走る」の頃から、来年の京王線のカレンダーには、どのような写真が使われるのか、例年にはない興味を持って購入したわけである。すると、「ああ、やっぱりな!」と思う写真が表紙を飾っていた。さすがに、もう「2度と撮れない地上の調布駅」の写真である。おまけに、現行の3種類の車両つまり、7000、8000、9000系が、全て揃って入線しているという、緻密に「計画性の高い写真」といえ、最後の記念写真としてもふさわしい。
ではこちら
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