2013/05/28

ウォーキング5

  かつて、この近くを歩いた時、ワンちゃんが足にまとわりついてきたことがあるとか、ここの角は、郵便配達のお兄さんがスピードを上げて走り去る坂道だとか、この先の左にあるのは、元気な子供達とくたびれた先生方が出てくる小学校、ここは、梅雨場に紫陽花が続き、何年経ってもそこに立つと昔のことを昨日のように思い出す。ウォーキングコースは、そんな様々な記憶と一緒に仕舞い込んでしまうが、風景との組み合わせに、いつまで飽きずにそこを歩き続けられるのか、心配になることがある。その飽きとは「眺める風景の回数に比例」する筈だ。つまり、家の近所ほど飽きるのである。その反比例的要素が、課題にも似た苦痛となって大きく圧し掛かかろうとしている。調布、三鷹、吉祥寺、狛江あたりを歩き回ってきたが、徐々に遠くまで距離を伸ばしてしまうのは、そのような理由によるのだろう。出かける前は、まるで冒険者の気分なのかもしれない。

  当たり前のことだが、遠くへ行けば行くほど帰り道は、辛いものになる。時間を歩くという概念だったため、最後の20分あたりはヘボヘボになる。疲れを感じ始めると、すぐに長い足がもつれるようになる。帰宅してからは、横になりたいぐらいである。特に今年になって「重り2kg」を背負って歩くようになってからは、疲れが早く来るので、時間に節度というものを考えるようになった。しかし、先日のテレビで「三浦雄一郎さんがエレベストへ登頂成功したと言う、めでたい話の中で、トレーニングに20kgを背負って歩き回っていた」と聞いた。なんと!「20年も人生の先輩が10倍の重さを背負うなんて、人間とは思えない」と驚きながらも、背負う「重りを2kgから4kgの2倍へ」増やすべきか、勇気を奮い立たせようとしていたのである。うーむ無理か。実際には、スポーツドリンク等もあるので、もろもろを加えると実際は更に+0.85kgとなる。

  ちょっと気を抜くとそっくり返るような、おおむね5kgの背後に、それなりに姿勢もよくなり、以前はノンストップで2時間30分程度歩けたものが、2時間程で疲れが出るようになってしまった。帰りの狭い歩道では、前から来る自転車と交差することすら敏捷性が辛くなる時間帯がある。背後から迫ってくる自転車は尚更だ。このようなウォーキングを長短大小にかかわらず、国内では約3000万人が実施しているそうである。いったいどの様な気分で歩いているのだろうか。4kgの反動は筋肉痛にも凄まじいものがあり、まるで逆効果ともいえる状態が続いていたが、今日あたりは、やっと少し慣れたようだ。このような状態を維持するのは、慎重な対処が必要で、途中で休憩も必要だ。さらに、これからは、特に外気温の高さと直射日光が結構ダメージに繋がってしまい、それも終盤は避けたい。新しいことを加えるには、最近のニュース報道を加味しても様々な対策が必要のようだ。

  そこで、発想を転換し、いきなり消極的というべきか、あるいは慎重というべきか、しばらくは距離を固定したコースを3種類決めて、それを消化するためのコースとして実施することにした。そこで、やはり4kgの日は週1日だけに留めた。それには、疲れが襲ってくる終盤の道順に注意を払いたいからだ。行きは調布まで旧甲州街道を歩き、調布から多摩川の土手を下り、多摩川住宅のところから左へ入り、写真の順路に向かって帰るというコースである。これは、終盤に直射日光を避けて日陰のある場所を歩ける、疲れたら、ベンチがあるので座れるし、さらに、心筋梗塞気味になったときに、慈恵医大が近いので、便利かなと考えたのである。疲れたら用心のためにも、必ずここを通って、休みながら帰れるようにしたいのである。
ではこちら
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