このブログでは、過去にもスゴイダイズを数多く掲載してきた。最初の頃の製品は、口にしても、ちょっと困ったと思いながら、つい飲み込んでは、「うーむ」と頭を抱えてしまう時期もあった。その後、徐々に店頭の試食などの評価を商品に反映し、更なる改良を何度も何度も重ねてきている。そういう姿に執念にも似たこだわりを感じえないし、好感されるものといえる。その流れから、新たな商品が発売されれば、その都度口にして、何か評価をしてみたいという衝動にかられたり、あるいは、難癖を付けてみたいとか、人情味あふれる対応をしてみたいと考えているわけである。しかし、最初の印象が徐々に愛着に変わり、好感を持てるように改良が加えられてきたことを実感するも、結局、何とかもっと食べやすくして欲しいという気持ちと、この食品をマーケットに浸透させて安価にしてほしいし、その興味のある進化の途中も、ぜひ立ち会っておきたいと思うのである。
こういう、健康志向の食品は、いくら優れたレトリックを使おうと、のどを通過して腹に落ちるまでは予断を許さない。そこまでには、様々な障壁があって、その1つ々を丹念に乗り越えなければならない。それには、大脳がまず興味を持たなければならない。体に徹底して優れた原材料の緒元と、抽出されるべき成分、あるいは、それに組み合わされた技術や統合された食品としての効能を認識し、さらに、それらが自分自身の健康機能を補うように働くか、あるいは、将来の健康に役立つ機能を備えているかとか、そういった体に役立つ食品であるという認識が必要になってくるのである。これを自覚することで、その次のステージへ進むことになる。つまり、そこからが市場性なのである。競争商品の有無、価格や入手容易性が最終的に比較されることになる。
スゴイダイズは過去の経験から、多少価格的な課題は残されているものの、いや、かなり残されているのかもしれないが、おおよそ指摘される課題は、食感にほぼ限定されていると考えられる。つまり、健康にも良いダイズという食材で、かつ優れた加工技術でイソフラボンの抽出、さらに、植物性によるビフィズス菌を有し、バランス感覚に優れた二つの機能を備えている。今回はこれにオレンジ果汁を加えて、身近な生菓子風の味付けに仕上げている。いまさら余計なことを言うつもりは無いが、このオレンジ果汁は、最初に試すべき仕様であったような気がする。それは、世の中でもっとも広く使われている果汁であると共に、親しまれている風味だからである。
これ以上に、マーケットのニーズに寄り添う要素が残されているかと聞かれると、返答に困るところまで来ているような気がするが、この生菓子と言う公儀な商品カテゴリーを更に前面に押し出すことことができるとすれば、まだ少し残された改善はあるような気がする。例えば、増粘剤による隅々まで一様に広がった一本調子の滑らかさではなく、オレンジの果肉が浮いて、つぶつぶオレンジとダイズの生地が自然な形で融合し、徹底してオレンジ入りヨーグルトを真似た食感にしてしまうとか、この増粘剤を使った滑らかさからくる食感は、やはり「作り物くささ」と言う、何かどこかでダイズを隠そうとした雰囲気が漂うのである。しかし、ダイズを使っていることは間違いないので、もめん豆腐のような無骨さがあっても良いのではないだろうか。ふと、そう思うのである。
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