ハワイのお土産げに、マカデミアナッツが入ったチョコレートを戴くことは多い。その度に、「マカデミアナッツはハワイの特産品で、あちこちにマカデミアナッツの実る木が生い茂っていて、実を焙煎してチョコレートに入れて商品化すれば、「物見遊山な日本人」が買い求めるに違いない。お店に大量に並んでいるので、きっと、それをお土産げ品と考えるのだろう、「日本人は大量展示に弱いから」その挙動は社寺仏閣へ参った心境と、なんら違わない筈である。そのような作戦を考えたのは、ハワイにいる日本人に違いない。・・・・・ そんな風に漠然と考えてきた。しかし、それは、あながち間違った認識ではなかったようである。マカデミアナッツの原産はオーストラリアだが、ハワイへ移植され、日本人の力によって特産品になったようだ。今日は、そんなマカデミアナッツの殻付を紹介したい。
マカデミアナッツに限ったことではないが、牡蠣も同じで「殻付き」と言う言葉の中に、自然で無添加と言うニュアンスが隠されている。殻で覆われているという、何とも安全な印象を与える言葉である。倉橋島の殻付き牡蠣を友人に贈ったりすると、海から揚げたそのままの姿で、中身を取り出す手間のかかる状態なのに、珍重され喜ばれることが多い。それは、そこに人の手が介在していないと言う安心感であったり、まだ牡蠣は生きていると思える新鮮さを実感するからなのであろう。このオーストラリアで採られたマカデミアナッツは、木から摘んだ後じっくり焙煎してある。そこで、殻割り器を使って中実を取り出すのである。実の大きさや焙煎時間の違いによって、多少味に違いがあるにしても、殻付きを砕いて中実を取り出す喜びは、何物にも代えがたい感覚がある。
その気分を、味わってみたいと思う人は、下の写真のようなマカデミアナッツとクラッカーがセットになった商品がある。自然の実を焙煎してあるので、ときたま割りにくい実もあるが、そのような時は、クラッカーの先端部分の当てる部分を少し移動してみると良い。クラッカーでマカデミアナッツを挟み、徐々にねじを巻くように、尖った先端を殻に押し付けていくと、パチッと大きな音を立てて殻が割れる。その殻は、3mm程あるので、このようなクラッカーがないと割ることは出来ない。その音は「やった!」という気分と共に、意外にストレス解消にもなりそうだ。
自然のマカデミアナッツが、このような硬い殻の中に潜んでいる実とは思わなかったし、深煎り(ロースト)されたものが、こんなに甘く美味しいとは知らなかった。そんな、マカデミアナッツの実を割って食べる喜びは、人によっても違うかもしれないが、パリッとした音によって「非日常の感動にも似た破壊願望」を解消できたり、自然のままを食べる満足感とか、意外に殻つきの持つ味わいは深いと思える。
ではこちら
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