2013/07/02

マイグレーションするソフト

 マイグレーションとは「移行」と言う意味である。コンピュータなどの情報機器では、新しい装置へデーターを移動させるとか、移し換えると言う意味で使われる。データーセンターとかサーバールームなどのように頻繁にデーターが増える場所では、直近の高速ディスクにインデックスだけを残して、データーの実体を背後の巨大で少し低速な記憶装置へ移動させることもあるが、それもマイグレーションしていると言う。マイグレーションには、ファイルをコピーしたり、データーをバックアップする単純な操作も含まれるが、目的が新しい装置への移行であり、いずれ元の装置にあるファイルやデーターは破棄され、移行した新しい装置での運用が開始される。

 家庭で使われるパソコンでも、アプリケーションが増えるとディスクの空き容量が減ってくる。そこでディスクを大容量化し、そこに保存されているファイルやデーターを移しかえるが、それもマイグレーションすると言う。この一連の作業を一口で「ディスクの換装」ともいい、大昔のパソコンユーザーは、豊富な知識を柔軟に使いこなし、大容量ディスクに置き換え、OSからアプリまでを一連の作業として再インストールしていたが、インターネットと連携して運用されるようになってからは、セキュリティー定義や、ファイルが自動更新されるなど、刻々とディスクの中身が変わるので、大容量ディスクにデーターをマイグレーションして換装を終了させ方が早い。このマイグレーションが終了した状態の新しいディスクを「クローン」と呼ぶ。

  おおよそ、その換装作業の実際は 3~4倍大容量の新たなハードディスク、接続ケーブル、トレイなどに加えて、マイグレーションソフトを準備する。そのソフトは、ディスクの機能や仕様などの「細かい設定が変更でき」たり、あるいは、「全てお任せ」でも使えるものが良い。今回ブログに残しておきたいのは、教わった Acronics Migrate Easy 7.0 である(なかなか良い)。このソフトはAcronicsジャパンのホームページから購入(2,625円)あるいは無償試用版をダウンロードできる。昨年はデスクトップのU320を W SCSI ケーブルで接続し2倍の容量拡大に、今年はラップトップのSATAをドッキングステーション経由でディスクのクローンを作成した。いずれの場合も、ハード的な接続等、周囲環境さえ整っていれば、ソフト側の操作は「自動」を選択するだけで、特に、何もすることなくクローン作成が終了する。

 Acronics Migrate Easy 7.0 の使える環境は、Windows系でインテル互換CPUを使用、64MBのRAMを搭載し、CD-ROM/DVDドライブ装置(ソフトのインストールの為、ダウンロード版では必要ない)を装備していること、マウス(あくまで推奨)を装備し、さらに、イメージファイル用のハードディスク空き領域があること、と書いてある。その他に 180GB以上の大容量ディスクに対応するほか、シリアルATA/IDE、SCSI、SATAにも対応。OSは、Windows 2000 Professional SP4、XP SP2、XP Professional x64 Edition 、Vista (全てのエディション)を、ファイルシステムでは、FAT16/32、NTFS、Linux Ext2/3、Linux ReiserFS、Linux Swap などをサポートする。主な機能としては、自動または、詳細指定でディスクのクローンが作成可能のみならず、新しいハードディスクのパーティション管理(コピー、移動、作成、削除)も可能にしている。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211249&app=WordPdf

補足:ハードディスクの換装をする場合は、
1.現在使用中の、例えばWindows XP Professional のサポートが2014年4月で終了など、Windows系のソフトウエア・サポート・ライフサイクルを確認すること
http://support.microsoft.com/gp/lifeselect/ja

2.次にAcronics Migrate Easy 7.0 の機能や使い方を、同社のHPでよく確認すること
http://www.acronis.co.jp/homecomputing/products/migrateeasy/

3.最後に換装する大容量ディスク、トレイや接続ケーブル等のハードを用意をする
といった流れになる。

これらの段階での確認によって、そのままサポート・ライフサイクル終了まで、もう少し我慢して使うとか、全て新たなハードとソフトに切り替えてしまうとか、検討すべきである。