「スゴイダイズ」や「ミルクのように優しいダイズ」は少々苦手、大人の大豆も「いやー、ごめん」、ソイジョイは「甘いのは、ちょっと」と言う、何でも拒否する人でも、もう大豆商品から逃げることはできなくなってきた。新しいソイカラが待ち受けていたからである。チーズ味に加えて、最近「のり納豆味」と「オリーブオイル・ガーリック味」の2種類が追加された。これらによって、誰でもどこかで引っかかる底引き網のような大豆包囲網が仕掛けられていたのである。この、のり納豆味とオリーブオイル・ガーリック味は、言い訳がましく、大豆イソフラボンや食物繊維を摂るために、「体にええって聞いとるけえ(仕方なく)食べちょる」という、どこかで無理をしているという感覚から、ついに開放されることになった。知らず知らずのうちに手が伸びるし、カロリーの低さも手伝って、1袋ぐらいすぐに空けてしまうのである。
CMでも推奨しているとおり、「ソイカラ」は大豆だから夕食前に食べても平気らしい。確かに、私が子供のころは夕食前に何か食べようとすると母から叱られた。叱られたからと言って止めることはなかったが、その感覚で「甘いものを夕食前に食べる」のは、永久的に良いこととは言えない。最近やっとその事がわかったという人も少なくないはずだ。そのような、幼い頃の悪い癖が直らない人は、それこそ、この「のり納豆味かオリーブオイル・ガーリック味」のソイカラを傍に置いておきたい。この味ならお勧めできる。
さて、別の身近な世界へ目を移すと、私には、大東亜戦争時代の食糧事情の悪い時期に幼少期を過ごした先輩(20年ほど上)がいる。先輩は、毎朝早く(午前5時ごろ)愛犬の散歩に行くのに、あの硬い大豆を50粒ぐらい持って、そのままガリガリ食べながら小1時間ほど歩くという。聞いただけでちょっと歯が痛くなりそうだが、また、その噛む行為がいいんだそうである。まったく昔と変わらず「理屈っぽい」先輩なのだが、確かに、頭はいつもキレキレである。大豆は食事前に食べてもいいとテレビで見たよ…とも話していて、新しいものを受け入れること=感化されやすいこと、を混同しているようだ。最後に、「いつまで長生きできるか分からない」が…、と付け加えながら、来年は自家農園で「大麦と枝豆」を植えようと計画していて、今、畑の造成に汗を流しているらしい。大麦にも随分興味を持ったようだ。そうやって、大塚製薬の推進する、日本人全員を「元気で長生きさせるぞ戦略」は、意外なところで効果を発揮している事がわかったのである。
このように、商品の情報を収集・理解しながら、様々な食材の功罪を知り、また源泉素材の持つ優位性を知ることも何かと勉強になる。その蓄えた知識で、市場に出回っている商品の品質や価格の比較をするといったこともあるが、体に若干弱みを持つ連中が集まると、「いつも食べている普通の食材は、どうなんだ」と、日常の食べ物にも興味が向いてしまうようだ。確かに、美味しいとか、美味しくない、とかも重要なことには違いないのだが、信じるものは救われるではないが、どうせなら、もう少し「健康を信じて食べるべきもの」があったほうが良いと思っている潔癖な人も多いようだ。糖尿病を気にする人や、今より体を絞りたい人達が必ずカロリー表示を気にするのと同じように、コレステロール値を注意された人が、それを食生活で改善するための目安になる表記とか、そういう機能表示食材が希望されているのかもしれない。
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