2013/10/01

レシピ広がるプレーン

  最近は、何かいつもと違う情報を探し求めている。そうゆう気分だと、食材のキャッチフレーズにも心を掴まれることが多い。正直者としては、スーパーなどの商品に「人気上昇中」のシールを観たり、パッケージの上に「売れています」と書かれてあるだけで、つい、目を引いてしまうのである。そんな、一寸した表示だけで、流行に敏感な人や、小まめに情報入手している人など、その専門筋とも言うべき、料理に興味のある方は、「レシピひろがるプレーン」と言う言葉が、きっと忍者の合言葉のように、静かに「あれね」と納得されているのである。そのように、きめ細かく観察することで、色々分かってくる探偵のような洞察力が、これからの「おっさん」にも必要になっているのである。確かに、パッケージの側面には、最も入門的なトマトとバジルに「少々硬めのヨーグルト」を挟み込んだ写真が載っている。

  ヨーグルトでこのような硬さを作るには、ほどほどの案配で乳清(ホエイ)を取り除いて、固形化を進める必要がある。それでも、時代遅れのおっさんとしては、この商品をどう使えば、「どう美味しいか見当もつかない」わけだが、我々の思惑とは異なり、メーカーの進もうとする方向は1つである。それは、「より使いやすく、より便利に、選択肢を広げ、他社が優れた商品を出す前に、売れそうなものはすぐに商品化してシェアを確保したい」と言うことなのである。そこには、食材のムーブメントを起こす仕掛け人が背後にいるに違いない。もっとも、影でそのようなブームを起こしているのもメーカーなのだが、より上手に仕掛けられるかどうかは、さほど単純でもなく、難しい側面も垣間見れる。その1つが、今、顧客の3割が高齢者という「昔ながらの美味しさ」の商品を求める人達が多いからだ。その人たちに提案できるとすると、食感や美味しさだけではない。健康維持への貢献度が重要になるようだ。

  そこで、最も簡単な料理事例としては、高カロリーメニューと置き換えてみることである。そこに、その食材としての優位性が俄然注目を浴びる可能性がある。その優位性とは、マヨネーズ、バター、チーズ、生クリーム等を使った食材を、このヨーグルトに置き換えることによって、食感を失わず、従来にない低脂肪、低カロリーを実現するのが狙いとなりそうだ。それによって、様々に配慮が必要だった健康的な食生活へ、新たなバリエーションとしてメニューに追加することが出来るのである。また、従来よりさっぱりとして口当たりが軽く、さらに消化が良いという特徴も加わるなど、工夫次第で多彩な優位性が見直されると思われる。それは、洋食だけに留まらず、和食にも応用できるという職人もいるぐらいで、期待されている。結局、それが、高齢化時代の食生活を意識した必然性でもあり、従来の料理に対する先入観や馴染みある素材を意識しながら、改めて新しい食べごこちに魅力を感じさせる要素なのである。

  今日紹介するのは、ブルガリア・ヨーグルトである。しかし、少々硬めで、低カロリーな食材という先入観を持って実物を眺める必要性がある。そうすると、創作意欲と言うほどではないにしても、徐々に色々な料理に展開してみたくなる気分が盛り上がってくる。食感は、まさに「チーズのような濃厚さとこく」にある印象で、そのまま食べても良いが、レアチーズ・ケーキのように、蜂蜜や果物のジャムを乗せたり、それを混ぜてパンに塗ってみたりとか、あるいはパスタに、はたまた趣向を変えて、ねぎと花かつおや、出汁醤油と組み合わせて、奴の代わりにと、うーむ、無理すれば結構いけそうである。「何のために?と問いかけられても困る」が、やはり、これからの人生は、このような商品を有効に使って、低脂肪、低カロリーに生活することになりそうだ。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211389&app=WordPdf

補足:PDF写真左中央にある金色の「オリジナルとりわけスプーン(非売品)」は、同社のキャンペーン品。