発売以来、95年もの長い間親しまれてきたカルピスは、最近は、次々と発売される製品の背後で影が薄くなっているようだが、誰が何と言おうと「安心・安全」の清涼飲料水として、やはり、ずっとずっと頂点に君臨している。その背景にあるのは、じいちゃんやばあちゃんが「大切な幼いお孫さんに飲ませる清涼飲料水」として選ばれていることだ。もちろん、それだけではない、夏場は冷たくしてガブガブ飲むことから、胃腸に優しい乳酸菌飲料の特質を生かして、今、若者にも親しまれている。甘さと酸味が爽やかで、一口で「幼い頃の夏」を思い出せるのは、それもカルピスの特徴といえる。
清涼飲料業界の家庭用市場規模は年々2~3%ほど拡大していると言われている。にもかかわらず、大容量のペットボトル単価の下落は続いている。そのあたりは、店頭でのその扱いからも理解できる。一方、カルピス関連商品は、例年並みの売上げを維持していても、やはり先行きに対する危機感を免れず、早め早めに、次世代に合った新製品の投入が必要であったり、あるいは地道な宣伝活動が必要になる。最近の製品は、フルーツ果汁を加えたぶどう、パイン、マンゴー入りのカルピスが期待通り優れた成果を上げていることだ。また、続けて、メロン果汁入りの導入に踏み切り、ラインナップの拡充に努めている。ただし、フルーツの入手加工時期が限られていることから、季節限定商品として提供されている。その提供期間に合わせて、店頭試飲等のPR活動も準備されている。
カルピスは、あらゆる世代やニーズに適用できるように、派生とも言えるバリエーションが豊富に取り揃えられてきた。まず、そのままぐいぐい飲める 420~500mlのぺットボトル入りの、季節限定の美味しい「プレミアム」に始まり、炭酸で割ったカルピスソーダ、果汁を加えたカルピスフルーツパーラー厳選マンゴーおよびマロン、さらに炭酸を強めてグレープフルーツピールを加えたカルピスソーダのNEO DRY、その他の関連商品としてカルピスオアシス2種、凍らせても美味しい低温長時間発酵タイプ、その他ゼリーに固めた物も用意されている。最近は、それら新商品の殆どが低カロリー化に向かっている。
今日PDF写真に並べたのは、希釈タイプの果汁入りカルピス4種類を中心に揃え、おまけのコップと寒天仕上げのカルピスも用意してみた。カルピスの名称が記されているコップは、一種の懐かしさを感じるグッズなのだが、カップの側面に最大容量目安とそれに合わせた希釈の目安が刻まれていて重宝する。一方のカルピスの瓶の上に差し込んであった箱の中には、2gの寒天粉末が用意されていて、それとカルピス原液200mlと熱湯400mlを撹拌して固める。ここでは、それを作ってみたが、これだと仕上げが少々柔らかすぎるので、2gの寒天粉末にパインカルピス原液100mlと熱湯200mlを撹拌して固めた。寒天は食物繊維なので、カルピスと合わせて、さらに健康的な食べ物になる。この固さだと、四角に裁断して蜜豆に加えても良い。これは、嬉しいおまけと言えそうだ。
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