2014/07/29

スパイラルグレープ

  すっきりと梅雨が明けて、ぎらぎらと日差しが照りつけるようになると、水分補給にも少々刺激が欲しくなる。躍動する筋肉を刺激し、体内のCO2と冷却用の水分を老廃物に加えて噴き出す汗の供給源としてだけではなく、前頭葉を常に刺激しながら、極限まで集中力を保つ必要がある。それには、なま優しい清涼水では効きが悪くて駄目だ、気泡の尖った弾ける炭酸刺激がなければならない。そんな強いイメージの炭酸飲料がアサヒから発売されている。それがスパイラルグレープのレッドとゴールドの2種類である。

  それにしても、まさか、今時ファンタ・グレープのようなテイストを蘇らせたとは予想もしていなかったが、口にした途端に、今から45年ぐらい前の夏の日のグラウンドを思い出していた。ああ、何と懐かしい味なのか。学校の自販機のファンタ・グレープがすぐに頭に浮かんだのである。この味は全く同じとは思わないが近い味に感じた。グレープ味はオレンジ味やスプライトより人気が高かった記憶がある。同列には並べられないが、ドクターペッパーも時には美味しかったが、当時は刺激が強すぎたようだ。この刺激の事を、スパイラルグレープではエッジが効いているという表現をしている。そういう意味で、刺激はドクターペッパーに近い印象がある。

  エッジが効いてるとは、映像で言うところの「輪郭が鮮明」と言うのに近い。これは、何を指すかと言えば、「炭酸が口の中ではじけて、隅々まで飛び散る様子を想像させる、いわゆる先鋭度の事である」。このことは、強い炭酸の状態を言い換えたものとして納得できるが、実は、夏場ありがちな、口の中の粘度の高い水分を破壊する、炭酸の泡の衝撃波のバロメータなのである。ここまで理解すると、少しづつテイストのイメージが広がってくるはずだが、発砲する泡だらけの清涼飲料ではない。スパイラルグレープのレッドは、赤い葡萄をイメージし、ゴールドはマスカットをイメージできる爽やかなものに仕上げてある。個人的には珍しいゴールドが好みだが、馴染みやすいレッドも捨てがたい。

  甘さも適度だし、カロリーもたっぷり含まれている。もちろんトクホでもないし、果汁入りでもない。持ち味は強炭酸にある。健康志向というより刺激優先といきたい。だからこそリフレッシュ感に酔いしれ、肉体がリセットできる。最初は、強烈炭酸な印象を受ける。しかし、またついつい手を伸ばして口にする程、不思議と癖が付いたような印象を受けてしまう。その軽薄さが、今ではこれのみが体にとって美味しいと思えるようになるから不思議だ。ダイエット中の方には、成分表示などを確認されたい。
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