今更に意識するのも変な話だが、健康に気をつける中高年が増えている。昔は、健康に関する知識も乏しかったこともあって、みんな自分が半病人であることを認識しないまま、毎日、気合を入れてゴールを目指していた。それを続けていくうちに「ある日突然、病が表面化して」しまい、そのまま入院する不幸とか、あっという間にあの世に行けるといった幸せが多かった。そこで、ゴールが来るまで、健やかに生きるには、健康診断を欠かさず、血圧、肝機能、血糖値などを正常に保つような食材を口にし、毎日軽い運動をして、適度に「相棒と会話」をするだけではなく、日記を書くとか、情報発信にも気を配り、新しきスタイルにも挑戦し、認知症にも注意をして、早く寝て早く起きる。など、何かと体調に気をつけ、おまけに、古き教えを受け入れる人生観を持つとか、甚だ忙しくゴールを迎えるのがよい。
体に良くないとされる、「煙草も止めたし、お酒も控えるようにしたし、動物性脂肪も控えるとか、
饅頭や羊羹などの甘い物も食べてないし」、そんな程度なら、反論もあるにはあるが、ま、そうね!ってことになるのに、さらに、「ご飯も口にしない」と節制を自慢する人もいる。糖質が体に良くないのは理解できるが、最後には、夕食または朝食を抜いたほうが良いとまで補足されることもある。そんな日常的な楽しみを隠蔽し、おまけに大昔から食べてきた、食材まで棚上げして、一体どのような楽しみが待ちうけているのであろうか。きっと、若い時の様な「活力の漲った体」を期待しているのだろう。もちろん、私には真似できない話だと諦めている訳だが、多少努力すべきことは理解しているし。年齢と共に、好きな物を減らしたり、全体的な微調整は仕方ない。一方、好きな食べ物は代替え食品を探すという考えもある。
そこで幾つか調べてみた。大昔から口にしてきた食材が、「果たして、そんなに言われるほど体に良くない」のだろうか、という単純な疑問からである。最近話題になっている例として、食物繊維を挙げてみると、その必要性が評価されるようになったのは、確かに、ごく最近のことである。昔は、栄養価もなく、腸を刺激するだけで、体には必要のない物と考えられていた。しかし、食物繊維の機能が分かってくるに従い、腸内細菌との関連性や、急激な糖質の吸収の抑制、大腸癌の因果関連など、今や、様々に重要性が強調されるようになった。むしろ、食物繊維なしでは健康を語れないと言っても過言ではない。それでは、何に食物繊維が多く含まれるのだろうか。それは、昔から大切に食べられている「豆類、海藻類、抹茶に多く」含まれている。これらから、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維(補足)の両方を採れる可能性がある。
ただ、大豆は、豆腐、納豆など、それなりに持て囃されるのに、小豆は、饅頭、羊羹、どら焼きなどに使われることが多いせいか、甘味とカロリーからくる印象だけで、徐々に控えられるようになった。海藻類では、寒天やひじきに多く含まれるが、寒天で固めた食品の代表として「三つ豆」がある。ひじきは、何のために食べるのか分からないままなので需要は減ってきた。抹茶は、良く撹拌して戴くが、夏場はもっぱら氷の宇治金時で親しまれる。そこで、今日は、自分の趣味で食物繊維の多い食材を組み合わせてみた。缶詰の茹小豆(砂糖を含む)を使用し、寒天と抹茶を組み合わせて、水羊羹風に仕上げた。これで、強力な不溶性と水溶性の両方の食物繊維を備えることになる。もちろん、少しぐらい甘く作っても、糖質の吸収度合いを示すGI(グリセリックインデックス)という概念でみると、食物繊維が糖質の吸収を穏やかにしてくれる筈だ。便秘には素晴らしく威力を発揮する。ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211624&app=WordPdf
補足:「水溶性食物繊維」→粘りっこさと保水機能を有し、糖分の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の急激な上昇を抑える。また、脂肪の吸収を抑えたり血中コレステロール値を減少させると言われている。食品として→海藻類( 寒天、昆布、ひじき等)、こんにゃく 等。
「不溶性食物繊維」→水に溶けない繊維で、水分を保持し、便秘解消作用や発ガン物質等を体外へ排出させる機能を持つと言われている。食品として→抹茶、豆類( 大豆、小豆等)、野菜類(ごぼう、切干大根等)、芋類( さつまいも、里芋等)。