2014/09/30

対馬産 天然煮穴子

  少し前に、「目利きが選んだ三陸産煮焼きイラコ穴子」を紹介した。そう、そう、穴子丼にして食べる冷凍穴子だ。穴子丼が素早くサックと戴けて便利この上ない。冷凍庫に収納しても鰻に比べて厚みが半分以下なので2倍以上収容できる。ただ1つ、物足りなさもないわけではない。厚みのある穴子を食べたときの、あのきめの細かい身が持つ「ざらっ」とした優しい食感が少し懐かしく感じる。厚みのあるふっくらとした寿司屋の穴子、天ぷら屋の穴子で美味しいと感じる食感のことである。確かにイラコ穴子を煮たり焼いたものでは、そのような豊満な食感は若干影を潜めていると感じたのである。

  そこで、今回は別の「真穴子の冷凍品」を取り寄せようと思った。そこで気を引いていたのは、冷凍品の穴子として、どの様な物が流通しているのかという半ば興味本位である。ふっくらした穴子を戴くだけなら、寿司屋や、天ぷら屋で地物(江戸前)を口にすることはできるが、いずれのお店でも穴子だけを食べて帰るわけには行かず、おまけに時価って言われると結構な費用負担を強いられる。その点、人によっては評価は分かれるかもしれないが、本場で採れた冷凍穴子を解凍で戴くのは、決して贅沢でもなく、その割には産地で上等感も存在し、おまけに当たり外れもない安心感もある(ここが重要)。

  それにぴったりきたのが「長崎県対馬産 天然煮あなご 4パック:4,896円 」である。長崎県対馬は、全国でも屈指の真穴子の産地として有名である。しかも、加工される場所も対馬市の海に面した工場とある。そこで、活き締めにして、醤油で煮込んですぐに冷凍した物のようだ。これはもう、どうしても食べてみたいと思わせる情景といえそうだ。実物を取り寄せてみると、1パックに2尾入った物が4パックであった。「醤油で煮込んで」とあったが、薄味程度の味付けで、解凍してそのまま美味しく戴ける。

  恐らく一番美味しい戴き方は、オーブントースターで解凍することだ。穴子の皮面に熱が当たる様にして皮をパリッと仕上げるのが良い。お皿に取り出すときは、皮を下、身の方を上にする。好みによっては、添付のタレを塗っていただこう。そうすることで、少し厚みのあるふっくらとした穴子の身が口の中で解れながら、「ざらっ」とした食感が口の中に広がる。皮がヌルっとした感触が無くなりパリッとして香ばしく戴ける。1パックをペロッと戴いてしまうぐらいで、もう1パック戴いて2パックで2,450円、とくれば今日の夕ご飯は、穴子飯とおかずに穴子の煮つけって感じでどうだ。
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