2015/01/13

寒天に黒蜜か抹茶蜜

  以前、寒天と茹小豆、さらに抹茶を使って、水羊羹のおやつをこしらえ、こんなに満足できて、しかも、これには食物繊維がタップリ含まれ、お腹に優しく万全だという報告をした。そこに、寒天を通して甘味とどのように付き合っていけばよいか、何か手ごたえのようなものを掴んだと思えたのである。勿論、その実現のために、食材の持つ特徴や知識を広げると共に、一方で、自ら不足している食材とか、摂取しすぎている食材に対する抑制やその代替えの用意など、そこで得られた知識を整理することで、体との係り合いを自然に実践できるという点も魅力である。そこには、古くから日本人に親しまれてきた食材が存在しており、改めて日本の食文化の奥深さを痛感させられるのである。

  そんな難しいことを探し求めなくても、かつて祖母と一緒に生活していた幼い頃の事を思い出してみたり、年間を通して祖母の習慣を目にして身に付けておけば、それらの食材を何の抵抗もなく受け入れ、自然にたくさん食べて、それでも健康を維持できてきたのである。昔の人は遊びや、日常の楽しみを通して、その食材の持つ意味を知らず知らずのうちに体で理解していたのかもしれない。確かに、抹茶も時々飲まされた記憶もあるし、夏場には寒天を大量に使った蜜豆を作って大きなガラスのボールごと冷蔵庫に入れてあったり、春、秋のみならず、何か嬉しいことがあると、おはぎや赤飯、よもぎ餅などが作られた。

  これらの創作は、手のかかる作業で、いつも忙しそうに動き回る祖母にとっては、時間の合間をぬった得意技ともなっていた。現在では、趣味でそのような物を創作する余裕はない。したがって、それらの創作の中から必要最小限度を真似て自分の食生活に組み込む以外に方法はないと考えられる。やはり、如何に整理してもキーワードになるのが、食物繊維ということになる。そこで、もう少し簡単に美味しく食物繊維を戴く方法として、寒天をそのまま戴く方法に変更してみたい。それは、お湯に寒天を溶かしながら加熱して固めたものと、それに抹茶を加えて固めたもの2種を用意してみた。さらに、「茹小豆に無糖の商品」を用意しておき、黒蜜や抹茶蜜を上からかけて戴くことで、糖度の調整も自由自在だし、さらに総量としての糖分も減らすことが出来る。甘味は黒蜜や抹茶蜜だけなので、表面に浸けるだけで美味しくなるし、余ったら器に残ることになる。

  現在でも単品で黒蜜と抹茶蜜等があるのだろうかと、常々興味を持って探していた。 インターネット・ショッピングでは、思った以上に様々な商品を見付けることはできるが、どうしても醤油のような容器や牛乳パックのような形態は、業務用を思わせ当初から気に入らなかった。恐らくそれらは、氷菓のシロップ用として用意されているもので、実用本位になっている。そこで乾物屋へ出向き、見かけた瓶入りで濃そうな商品を買い求めてきた。これは、夏は氷菓用に使うとか、冷蔵庫で冷やした緑茶には、抹茶蜜を加えるとか、冬はホットミルクに黒蜜を加えて戴くとか、お餅に付けても口にしても美味しいはずだ。これらは、少量でも香りが高く自然な甘さが魅力だ。
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