少々オーバーな話だが、人生で「一番面白い」ことは、お買い得商品を見付けることだということが、最近やっと分かってきた。勿論、お買い得商品とは(=安くて良い商品)のことで、それまで、価値観の中に「安物買いの銭失い」という、やや固定概念が頭を巡らせていた。安い品物は、標準より、どこかでコストダウンを図っていて、それを使うまでは「素人では見抜けない内容」であったりする。逆に少々割高に感じる物は、きっと良く考えてあり、知らず知らずに長持ちしたり、便利に出来ていたりするのだろうと思ってきたのである。勿論、使用経験の豊富な道具は「自ら目利き」になってしまい、最高級な物にしか興味をそそられることはないが、最近、自ら頻繁に買い求める台所、風呂場、洗面場、あるいは、ご不浄等で使用するような家庭用消耗品は、経験が少なかったせいか失敗することも多い。
大昔は、職人技で作られた製品を長い間大切に使い込むことが価値観の1つになっていたし、バブル前の高度成長時期は、耐久性が低かったから、最初のいいところだけを使い、度々新たなものに交換しながら使っていたという人も多い。最近は、100円ショップにそんな40年前の日本の物づくりを見るようで、昭和を生きた人たちには、懐かしさを隠せないようだが、そこには、国内で売り上げが伸びた製品を、海外工場でそのまま「見様見真似」で作らせたという製品が並ぶ。そんな製造地域の変化の中で、日本国内での販売では、それでもやはり品質が求められる。もちろん、100円ショップでも例外ではない。一方で、最高級なものは、デパートにあり、若い女性には人気があるが、売れ行きは今ひとつ広がらない。それは、多くの主婦がそこに価値を見出さない為と考えられる。
100円ショップという、極めて厳しい環境下でも、やはり「優れた商品」は、同じような商品群が並ぶ棚の中で、ずば抜けたも売り上げが目立つ。そういう商品を調べるだけで、その背景にある、素材、生産技術、環境適用など、様々な価値観の結果とも言うべき商品が浮き彫りになるのである。日に何度も使い、度々新品に交換する食器クリーナは、長持ちするのも魅力には違いないが、洗剤が少なくて済むのも歓迎される。そこで、是非にでもお勧めしたいのが、水だけで「脂汚れ、茶しぶ」まですっきりするという「アクリルニットクリーナ」である。「水だけで」と書いてはあるにはあるが、ほんのわずか洗剤を加えると更に馴染みが良い。もちろん食器洗いに水の量は少なくできるし、思いの他簡単に汚れが落ちる。これを使い始めてから、コスト面を含めて、他のクリーナは使えなくなってしまった。その構造は、内部は単純なスポンジ、周囲はアクリルニットで包んであるだけだ。一般的にこの類の最低価格として163円(2個入り:ネットショッピングにて送料別)があったが、PDF写真は100円ショップにて108円(2個入り)の商品。使い方にもよるが、アクリルニットの耐久性は十分ある。
紹介したい品物のもう1つは、不織布(ふしょくふ)マスクである。不織布とは、「繊維を機械的に絡ませたり、化学的に融着・接着させ繊維間を結合したシート状の素材」と定義された布のことで、工程が少ない分、製品化が早く、低価格を実現できるようだ。これは通常、一般的なハウスダスト、花粉程度の大きさに効果的なマスクとなっている。このクラスの品物としては、100円ショップでも最低価格は、6~7枚入り100円程度であるが、この不織布マスクは、50枚入りで260円である。サイズは17.5x9.5cm、立体三層構造(プリーツ)、ノーズワイヤー付。PM2.5のような微細な埃やゴミは除去できないとしても、その都度使い捨てに出きる程の価格に抑えられていることから、高級なマスクを1日中使うより、日中何度か交換している方が清潔であることは間違いない。ちょっとした距離でも電車やバス、あるいは2時間でも映画館などで、マスクがあった方が良いと感じる場合も少なくない。
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