食品が大量生産される時の特徴は、最大公約数的な美味しさが隅々まで浸透し、誰が食べてもそこそこ美味しいとか、外れがないこと、あるいは品質管理が行き届き、安心安全が何処までも浸透していることかもしれない。今までも幾つか、ショップチャンネルやQVCのハンバーグを取り寄せてみたが、消費者による好き嫌いはあるにせよ、美味しさの幅は果てしなく広く、ハンバーグといえども「色々特徴があるんだな」と思わせてくれた。
まだまだ研究は足りないが、それなりに目ぼしい物を一通り口にしてみて、共通する幾つかのことがわかってきた。当たり前だといわれればそれまでだが、やはり、お肉の素性だけに拘ってはいけない。そこに注目するよりも、シェフが味に責任を持って作っている品物の方が、美味しさに偏りがなく、なるほど美味しいと思うことが多い。ただ、様々な幅広い美味しさが、飽きがちな食事を豊かにしてくれることもあるので、美味しいものはそれなりに、趣向が少し違っても、美味しく頂く側のコツというのも必要かもしれない。
今日撮影したハンバーグは、贈答カタログ品から取り寄せた商品なので原材料などの詳細は不明だが兵庫県姫路市にある「株式会社 ハング」という会社の製品。ドイツ家庭料理専門店の何軒かレストランを出店していて、そこで使われている「こだわりハンバーグ」である。そのようなお店で出されているハンバーグは、まさに大量生産では到底たどり着けない職人技の集大成ともいえる美味しさで仕上げられている。加えて、ソースの美味しさが断然違うと言った感じである。
なるほどこれなら、お店で「拘りの逸品」としてメニューに並べられても、それを目当てにお客がやってくる理由があると納得できる。確かに手間も拘りも滲み出ている。この箱詰めパッケージの中には、ハンバーグの「赤ワイン煮」と、「オールドハンバーグ」と称する品物の2種類があり、同社独自のデミグラソースもパックされていた。いずれも素晴らしい美味しさを提供してくれる。そのドイツ家庭料理専門店は、株式会社 ハング 兵庫県姫路市南条字高田436番地 TEL 079-288-8387になる。
補足:贈答カタログ品=贈答品が掲載されたカタログ冊子が送付され、その中から商品を指定すると、その商品が贈られてくる。