2015/05/31

ホエー豚丼の具

 ホエー豚って何だったっけ?と忘れてしまった人も少なくないと思うので、まず、ホエーから思い出してみたい。ホエーとは、牛乳から乳脂肪分やカゼイン(乳たんぱく質)を除いた水のような乳精で、身近では、ヨーグルトなどの上部に溜まっている液のこと。ヨーグルトの製造工程で大量に排出される。ホエーの中には、生きた乳酸菌、ミネラル、ビタミン、乳糖等、動物の成長に必要な栄養素が豊富に含まれていることから、海外で、豚の餌として利用されていた。それを参考にして、国内でも同様に豚の飼育に使われるようになった。

 生後30日~95日の期間に、ホエーを50リットル以上飲ませて飼育された豚をホエー豚(ブランド化)としている。ホエーで大きくなった豚は、健康的で、成長も早いとされ、結果、その肉質も優れていて、口当たりの良さとジューシー感のある美味しい豚肉になるとされている。今やそれは全国的に評判を呼んでいるようだ。今回は、そのホエー豚の肉を使って、タレに漬け込み「豚丼の具として冷凍製品」に仕上げた商品を取り寄せてみた。フライパンで火を通し、ご飯の上に乗せるだけで、すぐに豚丼が作れる。

 正式名称は、北海道・十勝「花畑牧場 ホエー豚丼の具」となっており、類似の商品は、ネット上でも沢山紹介されているが、私はショップチャンネルで取り扱っている商品を選んだ。内容は、ホエー豚肉120g とタレ60g の 6丼分(アレルギー表示は小麦)になっている。取り寄せたこの商品は、17cmx14cmx1.5cm (厚み) 程度の袋に収まっていて、6枚重ねても、冷凍庫内でのスペースファクターは良い。冷凍庫から1枚取り出して、冷蔵庫に移して2時間ぐらいで解凍出来る。

 漬け込まれているタレは、醤油、砂糖、みりん、日本酒、昆布エキス、魚介エキス、酵母エキス、調味料としてアミノ酸などと記されていて、大変美味しく出来ている。丼用のためか和風な感じが強い(もっぱら個人の感想)。実際、お肉に火を通す時に、生姜を擦って加えれば、ご飯と味噌汁を付けて、しょうが焼き定食風にもなるし、そのまま包丁を入れて酒の抓みにも最適かもしれない。とにかく手早く豚肉料理が出来上がるので重宝する。既に、ホエー豚は調味液に漬け込まれた状態になっており、豚肉を比較する条件が揃わないので、ホエー豚の美味しさを単独で味わうことは出来ないが、バランスのよい味付け(濃い目)で仕上げてあるので、「とっても美味しかった」という印象は残る。
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2015/05/27

メイズ・ランナー

 メイズ(MAZE)とは、「迷路」のこと、しかし、この映画に登場する迷路はとてつもなく巨大で、おまけに日々作り変えられているようだ。タイトルに、ランナーと言う言葉を連結することで、巨大迷路の中を逃げる者と、追いかける物が登場する構図を暗に示唆している。舶来の映画作品には共通するかもしれないが、日本語訳をカタカナで表記されると、それが一体何を指しているのか当初は戸惑うことがある。文章で説明するにも、いきなりでは意味不明に思えるので、言葉とその意味の概略を説明しておきたい。

 そこには、若者が数十人登場するが、その若者が記憶を消してリフト(エレベータのような構造)で送り込まれてくる場所(グレードと呼ばれている)は、森林や草地が広がっている。その、緑地帯の周囲は四方向とも巨大迷路で囲まれている。巨大迷路には、ゲートがあって、朝開き侵入できる。また、夕方ゲートが閉じるまでに戻らないと、巨大迷路の中にグリーバーと呼ばれる怪物が出て、そのグリーバーに刺されることで徐々に死に至る。昼間グリーバーが現れない時間帯に数名のランナー達(リーダーはミンホ)が内部の構造を調べる任務を託され、巨大迷路に侵入して調査を行う。この作業は既に、ランナー達によって3年間継続されてきており、ミニチュアモデルさえ再現されていた。


 作品の冒頭から一体これはどんな作品なのか、疑うような視点で目を皿のように、耳をダンボのように広げて、作品に入り込むことになる。その緊張感に、かつて味わったことのない好奇心が加わり、さらに、気持ちを奮い立たせる巨大な風景が広がっている。作品冒頭からグレードに送り込まれたトーマス(記憶を失っている)の質問を通して、グレードに居る若者達の反応の中に、何か巨大迷路に対する憶測あるいは関連付けられるものは無いか考えを巡らせてしまう。しかし、グレードの中に居る若者には、様々な考え方、あるいは主張があり、トーマスの好奇心と実行力は妨げられる。

 しかし、ある日トーマスはアルビー(グレードのリーダー)の怪我を救うべく迷路に入り、グリーバーと戦い、ミンホの助けによってグリーバーを倒す。また、その勇気と活躍をミンホが評価し、ニュート(グレードの第2リーダー)は、トーマスをランナーの一員として承認する。その後、迷路をミンホと共に探索し、グリーバーの死骸から取り出したカプセルの誘導によって迷路の抜け路の一部を解明する。ここまで進んでも、まだまだ、観る者の好奇心は継続するが、なのにトーマスは謎をすべて解明する前から、グレードに残るか迷路を通って脱出するか全員に選択を迫る。この段階では、迷って当然と思う訳だが、勇気ある者は迷路に入りグリーバーと戦いながら辛うじて脱出に成功する。もう少し、迷路の調査を通して、観る者にその構造を説明するとか、内部の謎の解明に時間を掛けるのかと思ったが、意外にもさっぱりと通り抜けが出来てしまった。
公式ホームページはこちら
http://www.foxmovies-jp.com/mazerunner/home.html

 しかし、残念なことに、脱出に成功したからといって、その場に居た者が自由になれるとは限らなかった。その驚愕のラストとは、一体どうゆうことなのか。

2015/05/24

有機ルイボスティー

  ある朝、鏡の中に、一瞬父親がいて、はっとすることがある。おっと「どうした親父、疲れてるな」、いや俺か、と我に返る。そういう時に、親父が今の自分ぐらいの年齢の時には何をしていたか、古い記憶を繰り寄せるような気分になることがある。親父は、昔の人間だから、1人になると何か書き物をしていた。建設機械や土木の書籍も多く執筆していたが、「同じような本を何冊」も書いていて、もはやそれは趣味だった。それに邪魔にならないよう、いつも遠くから見守る距離感があった。そして、その机には、何か赤い「お茶」が用意されていた。

  親父のように、「研究熱心とか、学問が好き」とか、そういう部分は自分に遺伝しなかったが、しかし、どうしても切り離すことが出来ない、体質的というか DNA的な因果の継続、つまり、体に良い物、適する物は、同じ様に効果があるに違いないと思っていた。だから、その「赤いお茶」にも少し興味があった。一体それは何か。親父は眼鏡越しに曰く「黒人が元気なんは、このお茶を飲みょーるけよ」と自慢そうに話していた。しかし、自慢するほど本人は元気ハツラツだったわけではない。親父は、強靭なタイプではなかったせいか、若いころから健康食品マニアで、次々と珍しい物を探してきては、口にしていたような記憶がある。中には体に合わないものもあったに違いない。

  その口ぶりから、赤いお茶は「アフリカ産だということ」は知っていたが、何せ当時(50年前)は、今ほどアフリカに関心はなかったので、少々胡散臭く感じていた。それが、ROOIBOS(ルイボス)ティーと言う名称だったということが、ごく最近分かったのである。このお茶は「茶外茶」に属していて、ブラジルのマテ茶などと同じで「茶葉」ではない。同じ種類として扱われていのは、そば茶、麦茶、昆布茶、黒豆茶、等が属する。茶外茶と言う印象からは「茶葉」から抽出しないので、沸騰させながらある程度時間を掛けて煮出すという印象がある。ROOIBOS(ルイボス)ティーも、アフリカ原産のマメ科の植物で、針状の葉を持ち、その細かな葉を発酵、乾燥させたものが使われており、少し煮出した方が良い。色は赤、渋みは少なく、カフェインを全く含まない。

  現代人は、刺激を求めるように何杯も紅茶やコーヒーを飲むケースがある。特に、自らを痛めつけるように「新たな作品を搾り出す、創作的な仕事をする人」には、カフェインの刺激が頼りになる。しかし、人の体には、大量のカフェインが一挙に入ることは、中毒を起こしやすい。そんな事情から、カフェインは体に良くないと言われ続けてきた。そんな話がにわかに広まってから、この茶葉を使わない飲料の効能が注目されてきた(先日、カフェインの多く含まれるコーヒーやお茶は長生き出来る傾向があると発表されている)。そこで、どうせ選ぶなら、体によいものをということで、それに含まれる成分が比較されるようになり、ミネラルを大量に含むROOIBOS(ルイボス)ティーが一際脚光を浴びるようになったのである。天然のミネラルは人工の錠剤などより吸収しやすく、内臓を傷めつけることもない。アフリカの大地に秘められたパワーをすーっと体が吸収してくれ活力が沸き上がってくるようだ。ほんまか。
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2015/05/20

ボンヌママン

  かつて、「レシピ広がるブルガリア・ヨーグルト」をバター代わりに食パンに使い、低脂肪と低カロリーを実現することが、高カロリーを許さず「くたびれた体」には最適という、まるで摂生した住職のような話をしておきながら、一方で「今日のような、砂糖を大量に使った商品」のことを「美味いぞ」っていうのは、はなはだ抵抗があるにはあるが、美味しいものは美味しいし、それを古き伝統の美味しさとして扱ってみたい。昔からある商品なので、珍しくは無いが、同種類の他の商品を調べ、次はこれ、その次はこれといった具合に次々と試してみても、結局これに戻ってしまうのである。

    基本的にマーマレードは、甘夏など夏みかんで作られる。私が松山にいたころ、もちろん、半世紀も昔の話だが、母は、ネーブル、伊予柑、レモンを独自の割合でブレンドし、マーマレードを作っていた。「この方が美味しいんよね」と自慢げに話していた。松山は、柑橘系果実は品種も多く、品数も豊富で、価格も安く、マーマレード作りには適した地域で、近所の奥様方も、競って作るぐらい一般的なものだった。それらは、やはり人柄と言うのか、甘味や酸味に対するポリシーが反映されていた。当時の市販のマーマレードは、柑橘果汁に砂糖を混ぜて寒天で固めた程度のもの(ソントン)だったので、それら自家製は貴重な品物になっていた。

  今日紹介する、このボンヌママンのマーマレードは、そんなことを思い出させるような甘みと酸味がバランスよく閉じ込めてあって、「懐かしさ=本物らしさと美味しさ」が際立った商品である。大変美味しい反面、心の奥底で「危険を感じる甘味」だとも思っている。それもこれも、このマーマレードの甘さは、当時母がマーマレードを作る様子、つまり「砂糖を大量に鍋に入れる姿」を思い出すからである。うーむ、この甘さは危険だ!でも比類の無い「美味しさ」がある。たくさん食べないようにすれば大丈夫か?それにしても、忘れられない味なのである。

  ボンヌママンのマーマレードに魅了されて以来、同じシリーズの商品の中に、他にも美味しいものが「きっとあるに違いない」と思ってきた。いくつかの種類を次々と買い求めてみたが、このボンヌママンでなければ味わえない商品としては、どれも素材が良いことを印象付け、原材料の美味しさをとことん追求してある。今日の写真はマロンとミルクを用意した。ただ、どれも砂糖は大量に使われているので、カロリーを気にする方にはあまりお勧めできないが、PDF写真の商品ぐらいは、朝食のお供として一度試してもらいたい。
ではこちら
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補足:原産国はフランス。
 

2015/05/17

本場讃岐の鍋焼うどん

  テレビショッピングで、冷凍食品の紹介番組は定番である。その冷凍食品が活躍するのは、時間がなくなった時とか、体調が悪くて気力が無い時である。そこには手抜きも便乗して、常日頃から何か美味しそうで、口に合う食品はないかと、さりげなくテレビを食い入るように観ることがある。しきりに、美味しい!美味しい!と連呼するので、最初は「ほんまか?そんなん訳ないだろう?」とか邪推しているが、途中スタジオに電話がかかってきて、顧客の絶賛する反応を聞かされたり、注文数がどんどん増えて在庫の残りが少なくなる状況を見ると、徐々にその演出テクニックに追い詰められ、さっきとは裏腹に、うーむ、「美味そうだ、早く電話しなくっちゃ」と焦ってしまうようだ。

  今日は、そんな中から「本場讃岐の鍋焼きうどん(販売者:ショップチャンネル)」を取り寄せたのでレポートをする。おおよそこのような品物は、どこかに「天ぷら、蒲鉾、あるいは野菜などを加えると一層美味しく戴けます」とか書いてあるものだが、本品は、完パケ(完全パッケージ:全て揃っている)になっている。つまり、鍋を用意してお水を300cc注ぎ入れ、沸騰したら凍ったままの麺を、具を上にして鍋に投入する。煮立ったら付属の濃縮の出汁を入れて、再沸騰したら出来上がりになる。したがって、土鍋を使ってしまえば、中身を器へ移し替える必要もない。

  この「本場讃岐の鍋焼きうどん」には、具として 海老の天ぷら、味付けお揚げ、蒲鉾、人参、ほうれん草、乾燥わかめ が入っている。これが完パケの内容だ。調理と言うほどのものでもないが、仕上げて口にすると、つゆの味が薄い事に気がつく。決して濃い味が好きなわけではないが、そのままで美味しく戴くには水分量を半分ぐらいにするか、出汁を追加する必要を感じる。出汁を追加する場合は、「ヒガシマル食品」の「うどんスープ 粉末つゆの素」が手軽で美味しい。1袋を250mlのお湯で溶かしたものを使用すると良い。そして、たっぷりの美味しい出汁で沸騰させる。これで、卵を入れて固めても出汁の味が薄くなる事はない。

  本場讃岐と書かれているので、本来ならば、僅かな塩を追加するぐらいで、本来の味はいじりたくはなかったが、食べ方は、人それぞれで、何度か同じものを口にしたり、試行錯誤の末、「ヒガシマルのつゆの素」を追加して作ることが多くなった。かつて大昔に、高松に住んでいた事もあるので、そのイメージを再現したいと願った結果かもしれない。関東の人には、出汁醤油等を追加することで、しっかりしたお味に整える事で、より美味しく感じられるかもしれないが、いろいろ試して自らの好みを追求したいものだ。鍋焼きうどんなので、お味の柔軟性は広い。
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2015/05/13

Dr.Scholl の電動角質リムーバー

 日本語で「ショール」というと、肩にかける防寒用衣類であったり、頭にかぶる大き目のハンカチを連想させるが、その発想の延長線では、Dr と付いている不可解さは解消されない。極自然に考えるべきで Dr.Scholl =「ショールと言う名前のお医者様」である。そして、タイトルを訳すと「ショールドクターお墨付きの電動角質リムーバー」 ということになる。販売者はレキットベンキーザー・ジャパン株式会社。会社名は知らずとも Dr.Scholl は広く知られている。

 足下の角質が削られて、それが、パウダーのような煙に変わり、ほのかに漂う。そんな、綺麗になった踵の様子を見せられるTVCM を眺め、ありそうで無かった、この商品の構造に「なるほど」と感心してしまった。いや、「今時そんなの当たり前だよ」と思われるかもしれないが、商品を手元に取り寄せて、初めて関心すること(ヤスリの中央部がわずかに膨らんでいる)もあったり、あるいは、それを他に転用できる可能性(ヤスリ部分が交換できる)を考えたりするのである。ここまでニーズにジャストミートしていると、その素晴らしさに心が揺さぶられる。そこに、従来と「美を追求する価値観の違い」を感じないわけにはいかない。

 昔の日本人は、とかく器用な人が多かったので、足下に角質があったら、指の爪で削ったり、ヤスリでゴシゴシしたり、タコやマメがある場合などはカッターで削ったりする。私が幼い頃は、天気の良い日などは、縁側で文化包丁を器用に使って足のタコやマメを削るじいちゃんを見かけたことがある。もちろん、目を背けてしまうが、結果、血だらけになることもなく、仕上げにいたく満足する御様子だったことを記憶している。しかし、今、自らに当てはめてみると、削り取る部分によっては微妙に調整を必要とするケースもある。つまり、少しづつ削って「按配を探る」という行為が必要なのである。

 足は、左右共に3点間の筋肉張力で支えられている。それらは、親指の付け根、小指の付け根、そしてかかとになる。いずれも、分厚い皮膚で覆われているが、親指か小指の付け根のいずれかの皮膚が硬くなって、タコやマメが出来たりすることがある。それを無理して放置したままでいると骨盤にまで影響が及び、腰痛を発祥することもあるようだ。しかし、その分厚い皮膚は、一気に削りすぎると、再び自ら皮膚が厚くなり、しかも固く生成されて削られた部分を保護するので、わずかでも削り過ぎは禁物である。そこが、常に気に掛けて、微妙に「按配を探る」必要がある事情なのである。按配を探るには、「研磨と歩き具合」を繰り返しながら調整することであり、操作が簡単で僅かな削りに対応できる必要がある。

 この電動角質リムーバーは、角質のみならず、タコやマメあるいは、使い方によっては爪までも綺麗に仕上がる。いずれも、すこぶる軽快で具合が良い。これによって、もう角質で靴下を傷めることもなくなるし、腰痛の原因も取り除けるかもしれない。家族全員で使って3,000円はお安い。
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2015/05/10

300gのフルーツサラダヨーグルト

  お腹に安全な「おやつ」と言ってもよいヨーグルトだが、市場では次から次へと新たな商品が投入されている。これらを消費者側から観ると、飲むヨーグルトと食べるヨーグルトに大別できる。また、効能を売り文句にした、体の「免疫力を高める効果」を強調したもの、特定の「体調改善効果」を目的としたものなどが目に入る。一方で、高級感を出して「大人が芳醇な時間を満喫する」ための商品、あるいは、カロリーを抑えたもの、甘みを後で加えるものなど、また、「4パック入って98円ぐらい」がお手ごろよね!と言った完全に子供のおやつ向けまで、用途別にそれぞれ競争がなされてきた。

 何を選ぶかは、「テレビCMや店頭での印象」が重要な役割を果たす。しかし、不思議なことに、特定の「体調改善効果」を目的とした商品を探しにスーパーまで出かけたのに、なかなか見付けにくく、色々見比べている間に、パッケージからくる写真等の刺激によって更に空腹感も増して、徐々に「大人が芳醇な時間を満喫する商品」のほうへ触手が移ってしまったことも少なくない。かつて、これらの代表例は、文字通り「贅沢ヨーグルト(2010年7月2日紹介済み)」や「PREMIUM RICH(2012年6月12日紹介済み)」等もあったが、今は製造・販売が停止されている。

 最近の、このカテゴリーとも言うべき、フルーツ果肉をふんだんに使ったタイプは、「フルーツサラダ」が幅を利かせている。ファンが飽きないように季節を通じて、色々な果物タイプを用意してきた。それは、丁寧に前加工した果物を漬け込んだ商品とも言え、果肉からにじみ出た甘味と風味が独特の味わいを提供している。発売当初、間違いなく魅力的な商品と感じたが、価格がお手ごろとは言えず、少々継続は難しいと思ってはいたが、少しづつ時間を掛けて地道に市場を広げてきたようだ。もちろん、贅沢感と満足感の両方が得られる商品なので、ファンも増え続けているのだろう。他に、正面きっての競争相手がいないと言うのも、この商品の強みなのかもしれない。それだけ難しい市場に掛けているということでもある。

 今日は、その「フルーツサラダ」の300g大型パッケージ版(透明プラの蓋付き)と「どっさりフルーツ」の120g版を紹介しておきたい。何故300gなのかは、この「大人が芳醇な時間を満喫する」商品がお好きな方なら説明する必要は無いだろう。ま、「贅沢感と満足感の長時間化」とでも言えるような楽しみを提供してくれる。その比率は、重量では従来の130gに対して、なんと2.3倍で、価格は、従来の130gが174円(税別)に対し、300gは360円(税別)と2.06倍となっている。これで、サラダ風ヨーグルトの食べ応えを追求する人には、ぴったりの商品になった。
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2015/05/07

ねこぶまんま

  多少歳を重ねても、まだまだ「若い者には負けしませんでぇ~」と言う人は少なくない。しかし、具体的に勝っているところを観ることもなく、単に頑固になっただけとか、精神的な健康論を展開し、体の柔軟性を自慢するなど、平素から努力を怠らない姿勢を見せつけられる。さらに、健康に良いとされる自然食品も確保されていて、100億個の乳酸菌の入った青汁などは、ことあるごとに勧められる。そんな姿から、今「自然食品に興味を持っている人」がとても多いことに気がつく。そこで、自分としても、「こよなく愛せる食材」は何だろうと考え続けてきた。

  単なる先入観と言われてしまえば、そうかも知れないが、口にする物に期待するのは、特別ポパイのような腕力を伴う活力ではなく、やはり基礎体力的な免疫力の正常化だと思っている。それは、風邪をひいても年々治りにくく、徐々に長引く傾向があるからで、ここを早くから何とかしておきたいと思うのである。テレビなどで「肺炎をこじらせて亡くなられた」という話を聞くと、「やっぱりな」と、日常的な免疫力を改善しておきたいと痛感する事も多い。それは、にんにくのような瞬間的なパワー効果でもなく、例えば、母から受け取る基礎的な初期免疫力のような効果なのである。

  振り返ってみると、比較的に注意して食べているのが海藻類である。特に昆布を加工した物は何かと口にする事は多い。このブログでも、「めかぶや昆布出汁」を扱った話しが多いのも、そのような背景かもしれない。科学的根拠とか真偽の程は分からない(単なる思い込みとか感想の部類)が、自分でも「昆布の旨味成分は、体の免疫に影響している可能性がある」と考えている。それは、日本人としてのDNAに組み込まれていて、少しづつ口にすることで、「粗食でも免疫力が維持できる」のではないかと考えるのである。そのような考えを煮詰めていくと、「美味しい昆布や旨みの多い鰹だし」も健康に良いのではないかと想像するのである。もっとも、種の起源は海にあることから、そのように考えるようになったのかもしれない。

  そこで、それらの素材をごちゃ混ぜにした物を見つけた。それが今日の「ねこぶまんま」である。これは、北海道の東部で採れる「ねこ足昆布」を手すきにし、鰹節と白胡麻(とても良い組み合わせ)を加えた商品で、今、空前の人気を呼んでいるらしい。中は、ふりかけのような細かな食材をごちゃ混ぜにした形になっているので、どうみても「花鰹」や「とろろ昆布」の親戚のような使い方になるが、単調な食材と組み合わせると旨みが引き出せるので重宝する。また、比較論として、付け加えると、この商品の生産者は、昆布の乾燥を「天日干」しにしていると強調している。何を隠そう、実は、そのことがとても重要なのである。火力を使った乾燥機で乾燥させた昆布は、生産効率が上がる反面、品質や味が落ちてしまい、昆布に含まれる養分(ビタミン、ミネラル、グルタミン酸)が減ってしまうと古くから言い伝えられてきた。つまり、そのような拘りを1つの宣伝にしていることで、この会社の「まじめさ」が伝わってくるのである。
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2015/05/03

深川めしの穴子のせ

 東京駅も随分変わったな、と左右にお店が並んだ通路を通りながら、それでもまだ工事中のところは多い。いったいいつになったら最終完成版を公開してくれるのだろうか、楽しみでもある。東京駅に来ると、旅人でなくても最初に思い起こすのが弁当である。先々週、新幹線に乗り込むやいなやビールを開ける「プシュ」の音があちこちでして、じわーと弁当の匂いが自分の席まで押し寄せてきた。久々にまいった、別腹が疼いたのである。そこで、今日は自分も弁当を買ってから乗ることにしたい。

 物価上昇とともに、弁当の価格も徐々に上がってきた。でも「買っていいな」と思えるのは、いいところ1,800円(お茶込み)までで、鰻弁当の2,200円は少し辛いというのが正直なところだ。何処の駅でもそうだが、特に東京駅は場所代が高いから、テナントは安く仕入れた商品を高く売らざる終えない状況にある。ただ、東京駅のJR東日本から東海道新幹線乗り場のJR東海の改札を抜けるまで弁当を買えなかった乗客にとっては、10%ぐらい高くても納得感はある筈だ。

 現役のビジネスマンは、相手のスケジュールもある仕事だから時間的に諦めるしかないにしても、自由気ままな旅人なら、弁当は駅へ行く途中の「デパ地下か弁当の老舗本店」で買い求めるのがよい。駅構内で売られているのは「駅弁」であって、「デパ地下や老舗本店」で売られているのは、単に「お弁当」である。競争力が高いのは後者で、それらは、常に厳しい目が注がれているからだ。したがって、少し美味しいお弁当は、朝10時からデパートで買い求めたい。

 美味しいお弁当、とか競争力のあるお弁当とは一体どういうことか。評価するポイントは人それぞれだが、1.優れた食材で作られている、2.好きなものが入っている、3.手の込んだ仕事をしている、等が挙げられる。鰻弁当なら静岡産の鰻であったり、牛肉弁当なら浅草今半とか、炊き込みご飯なら深川飯とか、色々と手を変え品を変えて購入することで、自分の価値観と照らし合わせて評価する事が出来る。ふと、何気なく、そうそうあれ「また食べたいなぁ!」と思ったら、やはりそれは美味しいお弁当といえる。


 上の写真は、深川めし弁当のシリーズで気に入った弁当の1つ。ご飯は、もちろん浅利を炊き込んだ「深川めし」。その上に小ぶりな穴子を3列並べ、深川太郎(会社名)伝統の味「厚焼玉子」も盛り付けられている。例え小ぶりな穴子といえども、他の弁当のような、穴子を細かく切り刻んだ姿とは異なり、江戸前を姿形で表現しているところや、最後まで飽きが来ない味わいの深さに好感が持てる。

 連休を自宅で過ごす人にとって、お弁当は嬉しい一品になることもあるし、平日でも映画を観た後に戴く目的で、早めにデパートの地下で弁当を買っておくのも良い。コストパフォーマンスのよい人気の高い弁当は、すぐ売れてしまう、遅くともお昼までには完売だ。しかし、やや高級な(1,500円以上)お弁当は、夕方でも売れ残りがあり、値引きの札(-300円)がついていることもある。2割程度の値引きが目安だ。逆に、このような高級弁当を狙い目と考えるなら、夕方店頭で弁当を物色しながら「何だ1,000円の売り切れなの?」と呟きながら、迷っている(ふりをする)と、「こちらはいかがですか?」と2,000円の品物を400円引きで提示されることがある。夕方なら、こういう優柔不断作戦もアリだ。