2015/05/07

ねこぶまんま

  多少歳を重ねても、まだまだ「若い者には負けしませんでぇ~」と言う人は少なくない。しかし、具体的に勝っているところを観ることもなく、単に頑固になっただけとか、精神的な健康論を展開し、体の柔軟性を自慢するなど、平素から努力を怠らない姿勢を見せつけられる。さらに、健康に良いとされる自然食品も確保されていて、100億個の乳酸菌の入った青汁などは、ことあるごとに勧められる。そんな姿から、今「自然食品に興味を持っている人」がとても多いことに気がつく。そこで、自分としても、「こよなく愛せる食材」は何だろうと考え続けてきた。

  単なる先入観と言われてしまえば、そうかも知れないが、口にする物に期待するのは、特別ポパイのような腕力を伴う活力ではなく、やはり基礎体力的な免疫力の正常化だと思っている。それは、風邪をひいても年々治りにくく、徐々に長引く傾向があるからで、ここを早くから何とかしておきたいと思うのである。テレビなどで「肺炎をこじらせて亡くなられた」という話を聞くと、「やっぱりな」と、日常的な免疫力を改善しておきたいと痛感する事も多い。それは、にんにくのような瞬間的なパワー効果でもなく、例えば、母から受け取る基礎的な初期免疫力のような効果なのである。

  振り返ってみると、比較的に注意して食べているのが海藻類である。特に昆布を加工した物は何かと口にする事は多い。このブログでも、「めかぶや昆布出汁」を扱った話しが多いのも、そのような背景かもしれない。科学的根拠とか真偽の程は分からない(単なる思い込みとか感想の部類)が、自分でも「昆布の旨味成分は、体の免疫に影響している可能性がある」と考えている。それは、日本人としてのDNAに組み込まれていて、少しづつ口にすることで、「粗食でも免疫力が維持できる」のではないかと考えるのである。そのような考えを煮詰めていくと、「美味しい昆布や旨みの多い鰹だし」も健康に良いのではないかと想像するのである。もっとも、種の起源は海にあることから、そのように考えるようになったのかもしれない。

  そこで、それらの素材をごちゃ混ぜにした物を見つけた。それが今日の「ねこぶまんま」である。これは、北海道の東部で採れる「ねこ足昆布」を手すきにし、鰹節と白胡麻(とても良い組み合わせ)を加えた商品で、今、空前の人気を呼んでいるらしい。中は、ふりかけのような細かな食材をごちゃ混ぜにした形になっているので、どうみても「花鰹」や「とろろ昆布」の親戚のような使い方になるが、単調な食材と組み合わせると旨みが引き出せるので重宝する。また、比較論として、付け加えると、この商品の生産者は、昆布の乾燥を「天日干」しにしていると強調している。何を隠そう、実は、そのことがとても重要なのである。火力を使った乾燥機で乾燥させた昆布は、生産効率が上がる反面、品質や味が落ちてしまい、昆布に含まれる養分(ビタミン、ミネラル、グルタミン酸)が減ってしまうと古くから言い伝えられてきた。つまり、そのような拘りを1つの宣伝にしていることで、この会社の「まじめさ」が伝わってくるのである。
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