テレビショッピングで、冷凍食品の紹介番組は定番である。その冷凍食品が活躍するのは、時間がなくなった時とか、体調が悪くて気力が無い時である。そこには手抜きも便乗して、常日頃から何か美味しそうで、口に合う食品はないかと、さりげなくテレビを食い入るように観ることがある。しきりに、美味しい!美味しい!と連呼するので、最初は「ほんまか?そんなん訳ないだろう?」とか邪推しているが、途中スタジオに電話がかかってきて、顧客の絶賛する反応を聞かされたり、注文数がどんどん増えて在庫の残りが少なくなる状況を見ると、徐々にその演出テクニックに追い詰められ、さっきとは裏腹に、うーむ、「美味そうだ、早く電話しなくっちゃ」と焦ってしまうようだ。
今日は、そんな中から「本場讃岐の鍋焼きうどん(販売者:ショップチャンネル)」を取り寄せたのでレポートをする。おおよそこのような品物は、どこかに「天ぷら、蒲鉾、あるいは野菜などを加えると一層美味しく戴けます」とか書いてあるものだが、本品は、完パケ(完全パッケージ:全て揃っている)になっている。つまり、鍋を用意してお水を300cc注ぎ入れ、沸騰したら凍ったままの麺を、具を上にして鍋に投入する。煮立ったら付属の濃縮の出汁を入れて、再沸騰したら出来上がりになる。したがって、土鍋を使ってしまえば、中身を器へ移し替える必要もない。
この「本場讃岐の鍋焼きうどん」には、具として 海老の天ぷら、味付けお揚げ、蒲鉾、人参、ほうれん草、乾燥わかめ が入っている。これが完パケの内容だ。調理と言うほどのものでもないが、仕上げて口にすると、つゆの味が薄い事に気がつく。決して濃い味が好きなわけではないが、そのままで美味しく戴くには水分量を半分ぐらいにするか、出汁を追加する必要を感じる。出汁を追加する場合は、「ヒガシマル食品」の「うどんスープ 粉末つゆの素」が手軽で美味しい。1袋を250mlのお湯で溶かしたものを使用すると良い。そして、たっぷりの美味しい出汁で沸騰させる。これで、卵を入れて固めても出汁の味が薄くなる事はない。
本場讃岐と書かれているので、本来ならば、僅かな塩を追加するぐらいで、本来の味はいじりたくはなかったが、食べ方は、人それぞれで、何度か同じものを口にしたり、試行錯誤の末、「ヒガシマルのつゆの素」を追加して作ることが多くなった。かつて大昔に、高松に住んでいた事もあるので、そのイメージを再現したいと願った結果かもしれない。関東の人には、出汁醤油等を追加することで、しっかりしたお味に整える事で、より美味しく感じられるかもしれないが、いろいろ試して自らの好みを追求したいものだ。鍋焼きうどんなので、お味の柔軟性は広い。
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