日本語で「ショール」というと、肩にかける防寒用衣類であったり、頭にかぶる大き目のハンカチを連想させるが、その発想の延長線では、Dr と付いている不可解さは解消されない。極自然に考えるべきで Dr.Scholl =「ショールと言う名前のお医者様」である。そして、タイトルを訳すと「ショールドクターお墨付きの電動角質リムーバー」 ということになる。販売者はレキットベンキーザー・ジャパン株式会社。会社名は知らずとも Dr.Scholl は広く知られている。
足下の角質が削られて、それが、パウダーのような煙に変わり、ほのかに漂う。そんな、綺麗になった踵の様子を見せられるTVCM を眺め、ありそうで無かった、この商品の構造に「なるほど」と感心してしまった。いや、「今時そんなの当たり前だよ」と思われるかもしれないが、商品を手元に取り寄せて、初めて関心すること(ヤスリの中央部がわずかに膨らんでいる)もあったり、あるいは、それを他に転用できる可能性(ヤスリ部分が交換できる)を考えたりするのである。ここまでニーズにジャストミートしていると、その素晴らしさに心が揺さぶられる。そこに、従来と「美を追求する価値観の違い」を感じないわけにはいかない。
昔の日本人は、とかく器用な人が多かったので、足下に角質があったら、指の爪で削ったり、ヤスリでゴシゴシしたり、タコやマメがある場合などはカッターで削ったりする。私が幼い頃は、天気の良い日などは、縁側で文化包丁を器用に使って足のタコやマメを削るじいちゃんを見かけたことがある。もちろん、目を背けてしまうが、結果、血だらけになることもなく、仕上げにいたく満足する御様子だったことを記憶している。しかし、今、自らに当てはめてみると、削り取る部分によっては微妙に調整を必要とするケースもある。つまり、少しづつ削って「按配を探る」という行為が必要なのである。
足は、左右共に3点間の筋肉張力で支えられている。それらは、親指の付け根、小指の付け根、そしてかかとになる。いずれも、分厚い皮膚で覆われているが、親指か小指の付け根のいずれかの皮膚が硬くなって、タコやマメが出来たりすることがある。それを無理して放置したままでいると骨盤にまで影響が及び、腰痛を発祥することもあるようだ。しかし、その分厚い皮膚は、一気に削りすぎると、再び自ら皮膚が厚くなり、しかも固く生成されて削られた部分を保護するので、わずかでも削り過ぎは禁物である。そこが、常に気に掛けて、微妙に「按配を探る」必要がある事情なのである。按配を探るには、「研磨と歩き具合」を繰り返しながら調整することであり、操作が簡単で僅かな削りに対応できる必要がある。
この電動角質リムーバーは、角質のみならず、タコやマメあるいは、使い方によっては爪までも綺麗に仕上がる。いずれも、すこぶる軽快で具合が良い。これによって、もう角質で靴下を傷めることもなくなるし、腰痛の原因も取り除けるかもしれない。家族全員で使って3,000円はお安い。
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