2015/05/20

ボンヌママン

  かつて、「レシピ広がるブルガリア・ヨーグルト」をバター代わりに食パンに使い、低脂肪と低カロリーを実現することが、高カロリーを許さず「くたびれた体」には最適という、まるで摂生した住職のような話をしておきながら、一方で「今日のような、砂糖を大量に使った商品」のことを「美味いぞ」っていうのは、はなはだ抵抗があるにはあるが、美味しいものは美味しいし、それを古き伝統の美味しさとして扱ってみたい。昔からある商品なので、珍しくは無いが、同種類の他の商品を調べ、次はこれ、その次はこれといった具合に次々と試してみても、結局これに戻ってしまうのである。

    基本的にマーマレードは、甘夏など夏みかんで作られる。私が松山にいたころ、もちろん、半世紀も昔の話だが、母は、ネーブル、伊予柑、レモンを独自の割合でブレンドし、マーマレードを作っていた。「この方が美味しいんよね」と自慢げに話していた。松山は、柑橘系果実は品種も多く、品数も豊富で、価格も安く、マーマレード作りには適した地域で、近所の奥様方も、競って作るぐらい一般的なものだった。それらは、やはり人柄と言うのか、甘味や酸味に対するポリシーが反映されていた。当時の市販のマーマレードは、柑橘果汁に砂糖を混ぜて寒天で固めた程度のもの(ソントン)だったので、それら自家製は貴重な品物になっていた。

  今日紹介する、このボンヌママンのマーマレードは、そんなことを思い出させるような甘みと酸味がバランスよく閉じ込めてあって、「懐かしさ=本物らしさと美味しさ」が際立った商品である。大変美味しい反面、心の奥底で「危険を感じる甘味」だとも思っている。それもこれも、このマーマレードの甘さは、当時母がマーマレードを作る様子、つまり「砂糖を大量に鍋に入れる姿」を思い出すからである。うーむ、この甘さは危険だ!でも比類の無い「美味しさ」がある。たくさん食べないようにすれば大丈夫か?それにしても、忘れられない味なのである。

  ボンヌママンのマーマレードに魅了されて以来、同じシリーズの商品の中に、他にも美味しいものが「きっとあるに違いない」と思ってきた。いくつかの種類を次々と買い求めてみたが、このボンヌママンでなければ味わえない商品としては、どれも素材が良いことを印象付け、原材料の美味しさをとことん追求してある。今日の写真はマロンとミルクを用意した。ただ、どれも砂糖は大量に使われているので、カロリーを気にする方にはあまりお勧めできないが、PDF写真の商品ぐらいは、朝食のお供として一度試してもらいたい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211395&app=WordPdf

補足:原産国はフランス。