2015/05/31

ホエー豚丼の具

 ホエー豚って何だったっけ?と忘れてしまった人も少なくないと思うので、まず、ホエーから思い出してみたい。ホエーとは、牛乳から乳脂肪分やカゼイン(乳たんぱく質)を除いた水のような乳精で、身近では、ヨーグルトなどの上部に溜まっている液のこと。ヨーグルトの製造工程で大量に排出される。ホエーの中には、生きた乳酸菌、ミネラル、ビタミン、乳糖等、動物の成長に必要な栄養素が豊富に含まれていることから、海外で、豚の餌として利用されていた。それを参考にして、国内でも同様に豚の飼育に使われるようになった。

 生後30日~95日の期間に、ホエーを50リットル以上飲ませて飼育された豚をホエー豚(ブランド化)としている。ホエーで大きくなった豚は、健康的で、成長も早いとされ、結果、その肉質も優れていて、口当たりの良さとジューシー感のある美味しい豚肉になるとされている。今やそれは全国的に評判を呼んでいるようだ。今回は、そのホエー豚の肉を使って、タレに漬け込み「豚丼の具として冷凍製品」に仕上げた商品を取り寄せてみた。フライパンで火を通し、ご飯の上に乗せるだけで、すぐに豚丼が作れる。

 正式名称は、北海道・十勝「花畑牧場 ホエー豚丼の具」となっており、類似の商品は、ネット上でも沢山紹介されているが、私はショップチャンネルで取り扱っている商品を選んだ。内容は、ホエー豚肉120g とタレ60g の 6丼分(アレルギー表示は小麦)になっている。取り寄せたこの商品は、17cmx14cmx1.5cm (厚み) 程度の袋に収まっていて、6枚重ねても、冷凍庫内でのスペースファクターは良い。冷凍庫から1枚取り出して、冷蔵庫に移して2時間ぐらいで解凍出来る。

 漬け込まれているタレは、醤油、砂糖、みりん、日本酒、昆布エキス、魚介エキス、酵母エキス、調味料としてアミノ酸などと記されていて、大変美味しく出来ている。丼用のためか和風な感じが強い(もっぱら個人の感想)。実際、お肉に火を通す時に、生姜を擦って加えれば、ご飯と味噌汁を付けて、しょうが焼き定食風にもなるし、そのまま包丁を入れて酒の抓みにも最適かもしれない。とにかく手早く豚肉料理が出来上がるので重宝する。既に、ホエー豚は調味液に漬け込まれた状態になっており、豚肉を比較する条件が揃わないので、ホエー豚の美味しさを単独で味わうことは出来ないが、バランスのよい味付け(濃い目)で仕上げてあるので、「とっても美味しかった」という印象は残る。
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