今回からシリーズで、先日紹介したカメラ Fuji F100fd と Panasonic FX500 2台の実際の撮影画像の比較をしながら、その画質について何回かに分けて紹介する。購入される場合に、どのくらい活用できるものか想定してほしい。いや、出来れば、購入しないで知識を増やす程度にしてほしい。お散歩カメラ程度の性能(2台共)といっても用途は様々で、道を歩いていて興味のあるものをサクッと撮影するとか、記念写真、メモ帳代わり、ブログにと、人それぞれ用途や目的は異なると思うが、全体を包括して話を進めたいと思う。画質の気になるところは個人的意見を加えた。・・・というか個人的意見のみで構成している。
メーカーはそれぞれ、歴史的背景を抱えて、現時点では、「これがいちばん良い」と思って様々な工夫をしている。しかし、ユーザーとしては、「理屈は分かったが、撮影後のイメージは違う」と考え込むことも少なくない。また、画質以前のオートフォーカス、オートホワイト、手ぶれ補正などの効き目に差があるのも現実だ。一方、撮影時にユーザーの状況判断不足を補う 「推奨モード」 も多種にわたり充実しているし、この機能を使わずにユーザーの作画意図を支援する 「マニュアル機能」 も搭載していて、どれをどのように使うか迷うことも多い(古い人間)。一方で、ユーザーからよく耳にするのは、「100%使いこなしていない」という発言だが、使いこなすも何も無い、シャッターを押すだけの事である。とりあえず、「自分の意図した画像」が撮影できれば、良しとしなければならない。しかし、「自分が意図した」と言う言葉の中に、様々な 「すれ違い」 があるかもしれない。このシリーズを通して、それも見極めてほしい。
このシリーズはA3横のPDFになっている。「PDF変換を高画質モード」で制作し画質の劣化を抑えた(Adobe Reader Ver7.0 以降必要)。適度な「拡大表示も可能」になっている。レンズの画角が2台で異なる場合が多いが、撮影したそのままのフレーミングとし、ちょうど左右を1/2にリサイズをしてレイアウトを行っている。実際の写真はこの4倍(面積比)の分解能を備えている。また、いずれも感度を恒久的にAuto ISO400にセットしているが、2機種で振る舞いが異なる。Panasonic は被写体が明るいと自動的に感度を下げてしまう。そのため、被写界深度が2機種で異なるという現実があるが、それは、作画の領域なので評価は省く。以上、これらのルールから外れるものに関しては、それぞれのPDF上のコメントとして記載しているので参考にしてほしい。
PDFの「上下のグレースケール」の一番外側が黒になっていることから、その隣のダークグレーと区別がよく見えるように「モニターの明るさを調整」してほしい。かなり明るくする感じなので、見終わったら元に戻すことを忘れないように。また、蛍光体、色温度など、観測するモニターによって色のバランスが異なる場合があり、個人的意見と相関が取れないことがあるかもしれないがお許しいただきたい。 初回の今回は、カメラを買うと、すぐにテスト撮影すると思われる被写体を想定して、近所の公園内の風景である。2つのカメラの雰囲気の違いを見てほしい。初回は感じをつかむだけでOKだ。
PDFの容量が大きいので、このシリーズはこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21711&app=WordPdf