2010/07/02

贅沢ヨーグルト

  梅雨から夏に掛けて冷たいものを食べたりして、どうもお腹の調子を崩す事がある。一方、世の中では、再びO-157が密かに猛威を振るっているらしいが、最近は目に見えない細菌やウイルスに対して敏感になり、我々の防御システムも完全になってきている。ただ、今の時期、特に夜遅くまでテレビでサッカー観戦などしているとつい色々なおやつに手が伸びて、食べ過ぎてしまったり、胃腸を痛めつけたりしてはいないだろうか。既に激戦は終わって胃腸へのストレスは減ってはいるものの、へとへとになってしまっている。このような日々が続くと、一寸したことでお腹を壊したりするかもしれない。

 そこで、この時期は乳製品やヨーグルトを摂取して、お腹を守って免疫力を高めておきたいものだ。ただ、いくら美味しくても同じ物を食べ続けると、誰でも必ず飽きが来てしまう。店頭には、様々な乳製品が並んでいるので、時折品物を変えてみるが、自分にとって美味しく感じ、おまけにお腹に対して何らかの効能があるものというのは、ある程度限定されてしまう。人には人の乳酸菌というぐらいだから、1人1人について、適性があったりなかったりするのかもしれない。かつて、ここで紹介したヨーグルト2種においても、大塚チルドの「贅酪シリーズ」は、今までに無いほど上品で最高に美味しいが、私のお腹の働きには、さほど効能はないようだし、同様に小岩井の生乳ヨーグルトもプレーンな美味しさは極め付けであったが、これも私のお腹には大きな効果は認められなかった。やはり、美味しくてもお腹に良い効果が少なければ、毎日継続しては食べられない。

  ところで、ビフィズス菌GCL2505というのがあるらしい。グリコ乳業中央研究所が発見し、様々な試験をした結果、な、なんと人のお腹の中で増える事が分かったという。もちろん無限に増えるわけではなく、やはり、一定期間を過ぎると減ってゆくらしい。それにしても、どうやって調べたのであろうか。相手がお腹の中の出来事なので、そう簡単ではなさそうだが年齢の異なる男性17人に協力してもらい、2つのグループ(200億cfu食べたAグループと20億cfu食べたBグループ)に分けて評価した。前提として、お腹の中にGCL2505 がいない人に限られるが、試験では、GCL2505 が入ったヨーグルトを食べて、翌日の便の中にいるGCL2505 を「培養して測定する方法」で数を数えた。つまり、GCL2505は生きてお腹に届き、Aグループは1500億cfu、Bグループは420億cfuも見つかったという。ということで、生きて腸に届き、このGCL2505は、仲間を増やすことがわかったのだと言う。

 その成果は、毎日続けて食べなくても、効果が継続するということである。そんなことぐらいでは、誰も気にもとめないかもしれないが、個人的には大きなメリットであると思い、是非にでも自分で臨床試験をしてみたいと考え、現在評価中である。私の場合は、3日おきに200g(パック半分)づつ朝戴くことにして試している。GCL2505の入ったヨーグルトは、フルーツ果肉入りとアロエ葉肉入りの2種類ある。フルーツの方は、とても美味しくいただけるので、申し分ないが、お通じの感じは、アロエの方が良い様に思える。ただ、どうも、ヨーグルトを変えた変わり目の時期は、それなりに効能があるように感じるのだが、しばらく食べ続けると効能が希薄になって実感が乏しくなる気がしている。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21720&app=WordPdf

補足 cfu 面積に対して生きている菌の数を表す単位で、コロニー、フォーミング、ユニッツ(菌集落を形成する単位)。試料を寒天培地の上に塗り、 培養した後で出現する菌集落の数のこと。一般的に、塗る寒天培地の密度を計算に入れるため、 菌の濃度を表す単位として cfu (菌集落の数)/cm2 (寒天培地の面積) で表す。