2010/10/29

ハロウィン

いわゆる、イギリス、アイルランドやアメリカなど、白人主体国家と考えられているアングロサクソンの、カトリック系の収穫感謝祭をハロウインという。日本で言うところの、お盆と秋のお祭りを一緒にしたようなお祝い行事で、この時期は、ここ数年来、国内でもハロウインに関連するグッズが店頭を飾っている。日本人は、昔から商売となれば何でも外枠で取り扱う傾向にあるが、ハロウインの宗教的な背景やそのお国柄、民族主義などを知った上で取り扱うのが望ましい。もちろん、日本国内には宗教上の紛争問題はないが、基本的に他宗教の行事を面白半分で取り扱うことは、お勧めできることではない。

  人類は、太古の昔から目に見えない「大きな力が存在」していることを信じてきた。その人の手が及ばないくらい大きな自然の力は、神の支配と考えて豊作は神の恵みとし、災害は神の怒りとして崇めて来た。毎年10月31日には神に感謝し、来年も豊作であるようにと願う、感謝と願いを神に伝える大切さも、後世に継承してきたのである。そして、人の力の未熟さも謙虚に受け止めるようにと戒めたといえる。その考え方は、何も自然を相手にした農産業だけのことではない。我々も、今年は、健康に恵まれていい仕事が出来たので、来年も頑張ります。と感謝し、願いを込めて祈り、今日、そして明日も精一杯頑張らなければならない。そのためにも、頑張りの邪魔をされないように、自分の身の回りに寄ってきそうな悪魔を追い払っておく必要がある。悪魔は、いつでも何処でも身近に存在し、気が緩みかけた瞬間 「人を悪への衝動」へ誘い込む。そんな気分で「魔が差さない」よう注意をしなければならない。

 そこで、まずシンボルともいえる、このハロウインのいくつかのグッズと魔除けを購入することになる。日本人は昔から「本質よりも、形から真似る」のが得意とされており、まずは、子供達は、普通の八百屋などでは見かけないオレンジ色のカボチャをくりぬき、刻み目を入れ内側からろうそくで照らす。カボチャ(最もハロウィンらしい対象)を入手できなければ、プラスティック製を購入すればよい。一般的に、ハロウィンを祝う家庭では、怖い顔や滑稽な顔を作り、悪魔を怖がらせて追い払う習慣があるので、同じ様に真似て製作し、部屋を行きかう廊下や階段、窓際などに配置する。次に、それらしい美味しい物を用意しなければならない。お母さんの手作りケーキやお菓子でも良いが、KALDI のお店など、カボチャ風のランタンを販売しているお店には、ハロウイン用のお菓子類も用意されているので、一緒に購入してくると良い。例として、PDF写真の中にある人形型やボール型のチョコレートのほかに、ポップコーン、クッキー、ビスケット、ケーキ、キャンディー類などがある。

 そのカボチャをくりぬいた形のシンボルは、様々に工夫を凝らした商品が販売されている。もともと、これは「ジャックが悪魔と取引をして得た、火の魂で作られたランタン」なので、灯がともる構造になっているが、今日は、上の写真の「シンキング ジャックオーランタン」(単三電池3個必要)を見ていただく。彼は今静かに眠っているが、前を人が通ったり、ジャックの顔に手をかざしたりすると、それに反応してジャックの目と口が開きライトが光る。同時に「HAPPY HALLOWEEN」など、いろいろの言葉を、まばたきをしながらしゃべり、大変滑稽で面白い。わいわい、がやがやと騒がしくても声が通るように、大きな声でしゃべる。どちらかと言えば、静かにハロウインを楽しむ方には不向きである。
 ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21814&app=WordPdf

補足 面白半分 面白そうな気分だけで取り扱うこと。真剣さに欠けること。

補足 魔が差す:悪魔が心や体に入り、一瞬の判断や行動を誤ること。取り返しの付かない最悪の事が多い。それは、あたかもブレーキとアクセルを踏み間違えた時の感覚だと言う。また、考えの浅い出来心も、この範囲の行動として扱われる。このような事を起こさないように、平素から行動の先々を深く考えて、たとえ悪戯と思っても誤解を与えないように、いつも注意をしておきたい。