2015/07/15

プレミアガゼリ菌

  会社の中では、バジェットを達成するとか、売り上げに貢献するとか、そんなことより、如何に無神経に過ごすかということが最重要課題になる。いちいち上層部が言うことを真剣に考えていたら体が持たない。大体その椅子に座っていたら、目を瞑っていても、マーケットで何が起こっているか分かっている筈だ。面倒だが、時々上層部へ状況報告に行くことがある。そこでは、思っている懸念を発言するわけにもいかず、むしろ、上層部が喜ぶことを理路整然と話したり、あたかも100年に1度の追い風になり、今年はかつて無い程の売り上げを達成するという、占い師のような大風呂敷を広げることもある。

  「これはちょっとやり過ぎの数字かな」と思うことはあっても、1度や2度なら相手も喜んでくれるので、さして罪悪感も無いが、いずれ追い詰められて、大風呂敷も惨めな姿に終わってしまうこともある。そういう自己矛盾を抱えて苦しむから、「免疫力が低下し、お腹を壊して体調が崩れてしまう」のである。ま、それも自業自得と言う見方もあるが、一方で、市場環境は良いのに、数字だけが上がってこないという、不吉な状況が続くこともあって、自らは懸念材料として報告しているにもかかわらず、逆に、楽観的な上層部から慰めにも似た期待をかけられてしまうこともある。そんな時も、やっぱり、お腹は苦しいものだ。

  お腹の調子を悪くすると、途端に体から力が抜けるし、それほど弱気になることも無いのに、今まで信じていたことでさえ、都合が良すぎたかもしれないとか、妙な反省をすることもある。一方で、「そんな弱気でどうする!かつては、毎年のように部門の売上げNo.1だったこともあるではないか」と、バードマンのように、背後から呟きが聴こえてくる。そして、苦しみながらも、余裕で数字を達成しても、例年並でも、最悪の未達であっても、そういう環境で常に苦しみは続くのである。

  その救世主として「状況を緩和してくれる乳酸菌飲料」が登場した。「うーむ、ほんまか?」 と思われるかもしれないが、その状況(=自己矛盾症候群)に置かれた折には、是非試してもらいたいのがこれだ。また、アベノミクスが、「今だわが社に届いていない」と思われる方にも効果があるかもしれないし、社内の人間関係で苦しんでいる人にも有効だと思われる。ただ、申し上げておくが、CP-2305乳酸菌を大量摂取したからといって「理性を破壊する」わけではない。ただ、少々過大な発言や報告をしても、自ら体が痛めつけられたり、苦しむことが無くなる程度である。

  カルピス社の説明によると、プレミアガセリ菌 CP2305を摂取することにより、腸から脳へ働きかけることを確認できたという。それが、ストレス応答や自律神経活動に関わる脳内血流量を抑制すること、副腎交換神経活動を抑制すること、また、睡眠や行動を支配する大脳後頭葉の血流量を抑制することのようだ。これらは、長期にわたり継続使用で効果を確認できるとしている。