少し前、紙パックで供給されるアサイーのスムージーを紹介したことがある(2014/11/28 )。確かに、これは美味しかった。しかし、生のアサイーのスムージーの風味には及ばない。しかもそれは、微妙な違いと言えるものでもなく、まるで別物に思えた。つまり生のスムージーは、やはり、加熱処理したスムージーとは「風味」に大きな開きがあり、そこには一口目から「さすがに、美味しい」と言葉にできる程の要素を秘めている。かつて生の青汁や生ジュースのスタンドのお店が散見される時代があったが、今から思い出すに、その提供者はその辺りの効能が良くわかっていたようだ。ただ、残念ながら、我々一般消費者にはそれが伝わっていなかった。
私のような不勉強者は、「果汁100%」の表記や「濃縮還元」と言う言葉に迷わされ、徐々に「生の風味の持つ美味しさ」が分からなくなってしまったのかもしれない。さらに、新鮮な野菜や果物は、加熱処理することで「ビタミンや酵素などの栄養成分」が大きく低下することが知られている。今なら、もし果物のスムージーをその場で提供するお店を見つけたら、少量でも生のスムージーを戴くようにしたい。その「風味」の良さと、さらに本来の「生の野菜や果物が持つビタミンや酵素」などの飛び散るほどの栄養成分を加味すると、なおさら生の持つ価値が「価格差で表現できない違い」となっていることが分かる。
とは言うものの、新鮮で美味しい生のスムージーを毎日戴くには、それ相応のコストと手間が掛かる。まして、果実のアサイーを入手すること自体も難しい。だから、時々、そんなお店を探すことを楽しみにするしかない。さらにもう1つ、スムージーという粉砕方法には、風味や栄養価とは違った「食感とか喉越し」という魅力もあることも忘れてはならない。スムージーが市場に広がった背景には、その口当たりとも言うべき要素が大きく寄与しているとも言われており、それは、単なるジュースや、ネクター等にはない「食物繊維感」が健康志向の人々を説得してきたようだ。
それのみを捉えて、この手の加熱殺菌型スムージーを評価するのは難しいが、徐々に「食感とか喉越し」を重視した商品も種類を増やし、原材料に違いはなくても、ジュースとスムージーの差別化が図られている。メーカーとしては、食物繊維感を改善するために、原材料の種類ごとに加工方法を変更するなど、きめ細かい調整加工を施したことで、一際食感と風味が残されるようになった。その代表的な例として、カルピスから発売されたウエルチのスムージーキッチンを試してみた。それが、意外に美味しい(あくまで個人の感想)ので取り上げてみた。ざらっとするような大きさに裁断することで野菜と果物が保有しているビタミンや酵素などの栄養成分を残しているようだ。これから暑い日が続く折には、大量消費することになるので、それなりに重宝しそうだ。
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