最近は、「病への認識不足」を訴えて営業の為にテレビに出る医者が増えている。何でもいいから病院へおいで、病気は見つけてあげるから、と言っているように聞こえる。病院へ行くと、検査は細かくした方が良いとか、大した病気でもないのに、続けて様子を見ましょうと次の予約を入れたり、薬は「呑まないより、呑んだ方が良い」とか、あるいは、心配なら追加の検査をした方が良いとか、何かと盛んに売上げを増やそうとする。若い人たちは、このような医者の営業活動や薬のコマーシャルを十分承知しているから、素直に「結構ですと拒否」するが、年配の人ほど、「面倒見の良い先生に出会えた。だから、断るなんて失礼だから、また行かなくっちゃ」と話す。医者の誘導にめっぽう弱く、保険点数の高い検査にも喜んで応じようとするし、薬はたくさんもらった方がお得とも考えている。そうやって古い人ほど医者から食い物にされるのである。
そんなことだから、国民の医療費負担が増え続けるといえる。早い話、病気でもない人が保険点数を使いこんでいると言っても過言ではない。心筋梗塞、癌、脳卒中などは確かに不安だが、明らかに病気になれば医者の世話になるわけで、長い付き合いのできる医者を何人か確保しておくことは良い。しかし、病気にならないようにするのはもっと良い筈である。だから、健康診断には、それなりの価値がある。健康状態はすべて自己責任で、健康診断結果が悪ければ、何故そうなるのかを自ら探求して、修正に向かおうとするのが知的生命体の証とも言えるが、しかし、おおよそ、そんな難しいことを考えなくても、「運動不足、食べすぎ、ストレス過多、不規則な生活等」の結果が健康診断結果に反映していると考えるのが妥当である。
やはり、その不健全性を認識できないから「ずるずると今までどおりの生活」を継続してしまうのである(自ら反省)。そこに、正常で健康的な身体作りを指導する、特定保健指導員が我々には必要なのである。まるで占い師のように、いくつかの質問に答えるだけで、会話の中から健全な身体への路を開いてくれる。もちろん、その話と「自分の過去の行動や思考構造に照らし合わせて」素直に受け入れる姿勢が必要なことは言うまでもない。それには、食材の正しい知識や、食べ方、運動の方法からケアまで、様々な情報が盛り込まれていて、自分の持ち合わせた知識や考えに「欠落している部分」があることを改めて認識させられる。したがって、その指導要領を忠実にコツコツ実践するだけでよい。さらに、そのコツコツが続かないという「魂に脆弱性」のある人は、日々体の状態を監視するようにするのが効果的だ。
監視とは、適宜数値をグラフ化して状況を知り、今後の動機付けにする行為とも考えられる。それには、体重、体脂肪量、筋肉量、基礎代謝など、自分が重視した項目に加えて、歩数計測、腹部まわりサイズ、などがあるが、自分でグラフにするのは面倒だ。そこで、タニタが運営する「からだカルテ」というホームページを覗いてみると良い。そこには、同社が提供する周辺機器を併用し、血糖、尿糖、血圧、など、それら体組成計を中心とした周辺機器から得られるデーターを、WEB上に設定された「個人の健康ページ」へ自動で伝送し、グラフにしてくれる。それを観ながら、食べ物にも注意を払い、努力すべき項目を意識して毎日のトレーニングにも励む。今だ1か月だが、実践してみると、それは想像するよりはるかに効果的な行為であることが分かる。また、時々専門の特定保健指導員のチェックやアドバイスも入ることもあって、間違った方向へ進むこともない。自己管理のツールとして大変よく考えられている。そこで私もプログラムに参加してみることにした。途中、どのように体組成値が変わっていくか報告したいと思う。今日はとりあえず最初の1ヵ月間の変化を紹介したい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211635&app=WordPdf
補足:特に健康に関する漠然とした知識だけでは何も変わらない。データーのない努力は、自己満足だけで終わる。そのためには正しい知識と実践である。その食事やトレーニングを分かりやすくまとめてあるのが、タニタが発行するKARADA BOOK(本体価格1,500円)で、これには、健康維持のための日常的な知識に加えたい情報があふれている。