2014/12/30

People Tree チョコレート

  これは、世田谷区奥沢にあるフェアトレードカンパニー㈱が販売するチョコレートのことである。といっても、パッケージデザインに魅かれて初めて手に取ってみた。そのキャッチフレーズは「食べる人においしさを、つくる人にやさしさを」という。うーむ、今時そんなことに触れるとは 「いったい、どうゆこと?」なのか。そんな僅かなことに後ろ髪を引かれ、その場を立ち去るのに口惜しく、7枚ほど買ってきた。1枚350円で、なかなか上等な値付けがされている。パッケージ・デザインとキャッチフレーズの摩訶不思議な様相と、このフェアトレードという、あくまで公正取引を印象付ける言葉も気になって、きっと何かある筈だと、確信にも似た興味と、知りたいという願望が沸々とわき上がってきたのである。

 そのチョコレートには、きっと作る人と食べた人にしか分からないお値打ちが隠されているのだろう。その鍵が「食べる人においしさを、つくる人にやさしさを」の言葉の中にある。それには、人一倍選りすぐった素材を使い、時間とか、手間とかをじっくり掛けて、結果的にそのことが美味しさに繋がって、誰でも納得できる価格で提供されているということなのである。さらに、もう1つ、パッケージの上に印刷された、「People Tree 」とは何か。それは、「環境を重んじる」同社のブランドのようだ。これが意味することは、森を壊さない、水を汚さない、空気を汚さない、人と命を守る、という4つの「環境ポリシー」を定めているところだ。さらに、それは、あくまで途上国の生産者たちが、「コミュニティーの環境を守りながら生産したもの」をフェアトレードするという崇高な理念が織り込まれているらしい。

 もちろん、その会社は取引や貿易を展開するだけではない。結局、オーガニックな素材を大切に育て、生産、加工、保管、流通などの過程で、環境や社会の基準を満たす物作りにかかわり、それを通して、途上国の人たちが継続的に自らの力で自立発展できる仕組みを支援していく行動なのである。従って、取り扱う分野も、衣料品、雑貨、食品など様々にジャンルを広げており、それも世界的に支持されてきたようだ。話をチョコレート戻すと、カカオ豆はボリビアの小規模農家によって有機農法で生産されたもの。黒砂糖はフィリピンで作られたもの。それらをスイスの工場に送り、温度に敏感に反応するココアバターだけを使って作られる。その製造工程には、一般的な乳化剤(水分と油分を混合するために使う添加物)を一切使わずに「練り」だけで滑らかな口溶けを実現しているという、じっくり時間と手間が掛けられているようだ。したがって、今頃の寒い時期にしか販売できないチョコレートになる。

 調べているうちに、このフェアトレードカンパニー㈱の話は、何年か前にテレビ番組で紹介されたことを思い出した。チョコレートにまでその取り扱いを広げたことに、大いなる躍進を感じさせる。厳しい世界基準や環境機関の認証を得るなど、様々な拘りの中で生まれた商品だけのことはあり、口溶けが独特の食感のチョコレートで、味や香りがすぐに舌に伝わってくる。最初は、これって大昔(幼いころ)に食べたことがあると思わせる舌触りで、粘らずすーっと溶けていく様子を感じながら、同時に微妙な美味しさがすぐに伝わってくる。7種の組み合わせた素材の美味しさが、ストレートに伝わってくるのが、実に気分がよい。口に運ぶ回数に比例して、じんわりと自分がその美味しさの虜になっていくのがわかる。くどくど説明が無くても、寒くなると素直に食べたくなるチョコレートだとった。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211516&app=WordPdf







2014/12/26

ミニマルチ・ミキサー

 最近は、何かにつけて手間のかかる事は面倒だと感じることが多い。それでも、流行り物のセラミック製の臼の付いた家庭用「お茶粉末器」なる物には、好感が持てた(パナソニックとシャープ)。それは、高価なお茶っ葉を、2通りに使い分けることが出来る点である。抹茶を購入するにも結構なお値段だし、煎茶自体も高価な物といえる。それをほぼ1本化出来るのはありがたい(ほぼと言うのは、抹茶とはいえず粉茶に留まるからだ)。しかし、臼で粉にするなんて、余計面倒ではないかと首を傾げるかもしれないが、逆に簡単なら良いというものでもない。むしろ、拘りとか手間とか時間を掛けるところに価値がある筈だ。それは趣向品に共通する概念といえる。優れた茶葉を探し、時間を掛けて臼で粉茶にする。そのお茶を口にしながら、さらに美味しい茶葉を探し求めて旅に出るってのはどうか。

  通常のお茶の飲み方では、体にお茶の成分のほぼ40%しか採り込めていないと言われているが、粉茶にして100%採り込めば、食物繊維も大量に摂取できる。それは、食べ物の中では、おそらく食物繊維含有率はNo.1の筈だ。しかし、そんな気分で熱中出来ている間は良いが、私は、「いずれ飽きるに違いない」と思っている。それは、途中まで使いかけ、湿気を帯びた抹茶を何度か捨てた事があるからだ。しかし、家庭用「お茶粉末器」なるものの説明を聞きながら、何かそれに近い事を試してみたい衝動にかられてしまった。人は、他人のアイデアでも漠然としたモチベーションを引き起こす事がある。

  しかし、さほど深く考えなくても、直感的に「専用器は他への流用が逆に面倒」になる。使わなければ眼詰まりの原因にもなる。そして、薫りや臭いの異なる原材料を使う場合は、臼自体を分解して洗浄しなければならず、おまけに、洗浄の後に乾燥が必要だ。だったら、2,000円前後で売られている「お茶挽き香房(すり鉢とすり棒)」の組合わせを使う方がはるかに賢いと思える。そして、もう1つ気がかりなのは、お茶エスプレッソが作られる「お湯を沸かし、お茶と撹拌する部分」がプラスティック製だと、その臭いが、抽出した茶エスプレッソにまとわりついてしまうことだ。ま、結論から言えば、セラミックの石臼を使って電動で粉茶を作るより、「お茶挽き香房」を使う方が手早く、清潔で、洗浄も容易で、しかも、お求めやすい価格という結論に達してしまうのである。余った予算は、美味しいお茶を求めるために使った方が良い。20,000円も出せば結構なお茶が手に入る筈だ。

 そこで、茶エスプレッソの方は諦め、お茶挽き香房(すり鉢とすり棒)は、いつでも容易に入手できることから、勢いがついてしまった衝動は、何か買わないと落ち着かなくなってしまった。そこで、昔使っていたコーヒーミルと同じような、コーヒーやスムージーに使えるミニマルチ・ミキサーなるものも買ってきた。ミキサーは、既にジェネリック家電に属し、価格もそれなりに抑えられている(昔は25,000円程度していた)。現在本体は8,000円程度で入手できる。これで、粉茶オーレを作ったり、スムージーを作って楽しむ方が初期投資も少なく、原材料にコストを割り当てることが出来、精神衛生上も良い筈だ。スムージーの良さは、市販のジュースと違って加熱処理をしないので、酵素やビタミンが失われず体に採り込めるところにある。これで、好きな果物や野菜を使って、自分だけの好みの少量の「ジュース」が出来る。また、ミルを使ってコーヒーやお茶も粉砕できる筈だ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211700&app=WordPdf

2014/12/23

ホワイトチーズ

  人は血液型によって大きく異なる体質を持ち、同じ食材を口にしても「体にとって毒になったり、薬になったり、太ったり、痩せたり」と異なる振る舞いをするという。その中で、血液型B型の人は、しっかり乳製品を採れば、体の調子が改善するらしい。そんな事が書いてある本があった。そこには、印象とは異なるがB型の「蕎麦は太る」ことについても触れてあった。確かに昔から、ヨーグルトやチーズがとても「身につく感じ」がしていたので、やっぱりそうだったか、などと思い返すことも少なくないが、蕎麦に関しては、かなりショックだった。それから、以前のようにむやみに蕎麦を食べることはなくなったが、やはり今でもその機会は多いかもしれない。確かに、神田で仕事をするようになるまでは、蕎麦を口にすることは殆どなかった。

  血液型B型の祖先を遡ると、その多くは大陸で馬に乗って駆け巡り、牛乳からできる保存食を食べて生きてきたとされる遊牧民にたどりつき、その影響が今なお強く残っているそうだ。そのような理屈を関連付けられると、影響も無視できなくなり、いつも口にする食材に関して、度々その本を参照するようになってしまった。それにもまして、広々とした緑草のコースと「競走馬を見るとわくわく」してしまったり、若いころは、四季にあわせて「引越しをしたくなった」のは、そのためかと妙に納得してしまうのである。「うーむ、な、な、なるほど」と首を縦に振りながら、チーズの項を再び参照すると、中でも唯一「ブルーチーズは太る」とあるので、実は嫌いではないけれど「片っ端から嫌い」と周囲に吹聴するようになったのである。

  そんな経緯から、妙に血液型で区別する理屈を文章に織り込んでしまうと、他の血液型の人からは、俺には関係ないと思われるに違いない。しかし、いきなり唐突感が漂うかもしれないが、今日はそういう人でも違和感なく、とても美味しく、さらに年配の人でも安心して食べられるチーズ2種類を紹介しておきたい。チーズの中には、舶来物には思った以上に癖のあるのもがあり、そういうのに限って、慣れるとその旨みに取り付かれてしまうとも言われるが、そんな最初から鼻をつまむチーズなんて、さして必要は無く「自然に一口目からそこそこ美味しい」と思うものが良いに決まっている。今日は、まさにそれにぴったりの品物である。いずれも、生乳、クリーム、食塩のみで作られているので、爽やかで少し固めのクリームといった食感である。

  例えば和食など、薄味な食材にも合わせ易いかもしれない。なのに、原産国はフランスで、さすがに農業製品を作らせると洗練していると関心してしまう。いずれも柔らかいタイプのチーズで、1つは、「サンタンドレ」と言う名称のホワイトチーズ。表面は真っ白な仕上がりで、少々固めだが内部は黄色くて柔らかい。表面に白かびを植えつけて熟成させているため、癖も無くそのまま美味しく戴けるが、固めの表面と柔らかい内部は、まるで別物で、人によっては好みが分かれるかもしれない。もう1つは、ピエダングロワという名の、外皮にワインやアルコールを定期的に拭きつけながら熟成させたウォッシュチーズになる。こちらは、さらに癖が無く、そのまま美味しく戴ける。ちびちび楽しんでも、外皮が硬くなる前に食べ終えてしまいたい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211500&app=WordPdf

2014/12/19

あさりご飯

  以前、金沢の「浅田屋の栗ご飯の素」を紹介したことがある。一口々を噛み締めながら、その出汁の美味しさに、強く心が魅かれてしまった。さらに、ご飯を少なめにして炊き上げると、出汁とご飯の間に「おこげ」が出来るが、これがまた、とっても美味しかったという印象で、時々その記憶が呼び起こされる。こういう好印象は、必ず同じ会社の同系列の商品を試してみたくなるものである。そこで、今回は「あさりご飯の素」を用意してみた。あさりは、元々「美味しい出汁が出る食材」なので、炊き込みご飯の素材としては「最高峰」といえるが、しかし、あさりの旨みを引き立てるのは、それより薄味で質の高い出汁を用意しなければならないし、加える生姜も邪魔をしないように控え気味にしたい。このあたりは、素人の創作ではバランスが難しい。

  浅田屋の出汁の美味しさは、その水に秘密があると思われるかもしれない。それは、「薄めずに使う」という、商品としては、味に一切の妥協をせずに客に届けるという、レベルの高い「製造ポリシー」によって実現されているからである。お米に吸わせて、出汁の美味しさを引き立てるのは、やはり、それに使う水が一番重要な役割を果たすと考えられる。しかし、普通は、美味しい水なら、どこにでも売られているし、いつもご飯を炊くには「市販の美味しい水」を使うという人も少なくない。しかし、製造者は、その美味しい水を使っても、出汁の味を製造時の美味しさに復元するのは難しいことを知っているのである。そのような厳密ともいえる「製造技術」を取り扱うことで、その拘りの図り知れない奥深さを知り、益々美味しさに対する期待が膨らむのである。

  料理が得意で、炊き込みご飯ならちょこちょこ作るという人にとっては、この出汁の味とか、使われている素材とか、製造プロセス等は、かなり興味があるに違いない。しかし、残念なことに少々研究したところで、やはり、それは、何時まで経っても、何度食べても、購入しなければ手に入らない味であることを認識するだけのようだ。それは、表記によると[=素材ごとに味付けを変えた「料亭だし」創業萬治二年(1659年)金沢の料亭浅田屋が作った、こだわりの炊き込みご飯の素=]であるという、そんな背景によるものと思われる。

  栗ご飯も印象に残ったが、「松茸ご飯」も素晴らしいお味に仕上げられていた。これはもう小金を使って食べられる食事の領域を超えている。そして、今日の「あさりご飯」も、それに並んで「美味しい」炊き込みご飯が出来る。しかも、誰が作っても、同じ美味しさが引き出せるところが優れているのである。やはり、この美味しさは、「出汁を極めた味」と実感する。栗ご飯と比べると、あさりの方は、具と出汁が一緒にパッケージされているので、あさりの味が全て出汁に溶け出して、あさりは身がしおれている。そのあたりの食感を改善するには、炊飯前に「缶詰のあさり」を追加すると生々しさが増してよい。炊き込みご飯という、一種の食材大量収穫時の大量消費の手段の一つとして成長してきた歴史が、出汁によって蘇ってくるところが素晴らしいと思える。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211423&app=WordPdf

2014/12/16

タニタ食堂のみそ汁

 年配の人達は、お袋の味といえば、味噌汁を挙げることが多い。半世紀ほど前の食生活は、やはりご飯に味噌汁、煮魚や焼き魚、漬物、といった食材が膳の上に並ぶのが一般的であった。特に味噌汁は、そのお宅の歴史的背景によって味が継承されてきた。当時は、家という存在が中心で、お嫁さんは家に嫁ぐ概念で、姑は、その家のしきたりや味付けを「伝えて行く」仕事だったと言える。その中で、味噌汁の味はそのお宅の歴史を継承して来たといえそうだ。

 酒粕などを使った甘い味噌汁は別として、ご飯と共に戴く「当時の味噌汁」は、現在からすれば塩分はかなり多かった。それは、元々の味噌に塩が大量に使われてきたためだが、健康を保つ上でこの味噌汁の塩分量を減らす事が重要だと判って以来、味噌メーカーは盛んに塩分控えめの商品を提供し始めた。味噌汁作りには、理屈などはなく、経験によって「自らの舌で調理の最終確認」がなされる。ここに、塩分量が減少しない現実があるが、最近の目安としては、WHOで推奨している塩分量は 5g/1日以下というのが標準になっている。


 一般的に夕飯時には味噌汁を戴くことは多い。そこに塩分はどのくらい入っているかはわからないが、塩分の少ない味噌汁に慣れる必要があり、何か味的に基準になる物は無いのか、ただそう単純でもない事は分かっているが、興味を持って探してみた。その期待にピッタリ来たのが上の写真で、「塩分とカロリーの低い即席みそ汁」という健康を重視する人に向けた商品で、「タニタ食堂の味噌汁」という名称になる。商品は写真のとおり、2種類の味噌を使った4種類の味噌汁が提供されている。
 
 商品の内容は、写真右側の袋=きのこ(24kcal)の味噌汁3袋、野菜(28kcal)の味噌汁3袋で、味噌と出汁入りで6袋分共通。左側の袋=めかぶと小葱(25kcal)3袋、きんぴら風(30kcal)3袋で、こちらも味噌と出汁は6袋分共通。興味深いのは、単なる低カロリーだけではない。塩分がすべて「1.0g」で作られており、いずれも美味しい味噌汁が、熱湯160mlで出来上がる。しかも、1食あたり35円程度。

 実際1.0gの味噌汁が果たして本当に美味しいかどうかは、個人によって反応は異なるに違いない。個人的には全く塩気を感じさせない穏やかな味に魅かれている。もちろん、この塩分1gの味噌汁の味に慣れてしまうと、自ら味噌汁を作る時の最終確認の判断に役立つに違いない。ただ、これは、タニタとマルコメのコラボレーションで生まれた商品なので、かなり味覚や旨味について研究されていると思える。もちろん、簡単に同じような結果を自家製で出す事は出来ないに違いない。冷蔵庫にある幾つかの味噌全てを破棄したくなるくらいだ。この「タニタ食堂の味噌汁」の塩分控えめの案配を知ることは無駄ではないと思われる。

 








2014/12/12

オーガニック エッセンシャル オイル

  以前、といってもずいぶん前になるが、認知症に効果があるとされるアロマオイルを紹介した。これは、テレビの受け売りで、つまり、「たけしの家庭の医学」というTV番組を観て、鳥取大学の医学部の浦上克哉先生が10年も研究されて、更に臨床的にも成果も挙げておられるということから、「よし、これだ」ということで買い求めたもので、既に6ヶ月ほど毎日、午前中2時間、夜2時間程度実践してみた。効果としては、当初は、季節の変わり目にありがちな鼻水・鼻詰まりが解消されたとか、睡眠に深みが出てきて熟睡が出来るとか、最近は微妙な臭いに敏感になったり、とか、さらに頭の中もすっきりしてきたような印象がある。使っていると、いつか「スイッチが入る」というような、段違いの効果はなかったが、振り返ってみると、「実践してみて良かった」と感じられた。

  その背景にあるのが、浦上克哉先生が説明された=(海馬に繋がっている「嗅神経」が最初にダメージを受けている。つまりそれが、認知症初期段階であり、何年も掛けて徐々に海馬に影響を与えていくらしい。そこで、「嗅神経」を刺激し、機能を回復させることで、初期段階から認知症の改善を図ろうとするもの)ことに、少なくとも因果関係がありそうな感触を得たという実感なのである。それだけでもなく、「気分が良い日が続く」という点で。これなら、認知症改善効果のみならず、僅かにいい香りが漂うことで心がリラックスして、やや億劫だった目標意識とか、継続性、あるいは集中力とかが、改善されて快適な日々が過ごせていることに、一種独特の心地よさと喜びを感じるようになったのである。

  早い話が「ぶっちゃけ」心の中で、「エッセンシャル オイルこれは絶対体にええわ」と感じることが多くなってきた。そこでまだまだ継続すべく、専門筋の人にお願いをして、実績のある4種に加えて、今回は2種類ほど追加の商品を取り寄せてもらった。この専門筋の人とは、アロマテラピーインストラクタ等の資格保有者として、相談を受けて顧客に最適な品物を提供するという立場で、様々な商品を御自身で試されていることや、信頼できるメーカーから商品を取り寄せなど、安心安全を担保してくれる達人といえる。その達人のお話では、やはり重要なことは、その「正確な知識」と、「信頼できるオイル」を選ぶことの2点に尽きるようだ。

  今回の追加 2種類とは、マンダリンとベルガモットになる。両者ともに柑橘系で、マンダリンは甘酸っぱいフレッシュ感のある香りで、初級向けのアロマとして有名。体へは、特に夏場では、消化器系トラブル等を改善し、体のバランスを整え、疲れを取り除くなどの効能があるようだ。ただ、爽やかで甘味のある薫りで、嗅ぐたびに元気が出そうだ。また、ベルガモットは、同じ柑橘系でもフルーティな香りで、とてもすがすがしい気分にしてくれる。気持が落ち込んでいたり、やる気がない時などに、元気を取り戻せる気がする。これらは、個人によってイメージや感じ方が異なるかもしれない。注意点として共通するのは、いずれのアロマも「光に対する感作用」があると言われており、アロマを嗅いだ後に直射日光に当たらないようにすることである。夏場は特に注意したい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211649&app=WordPdf   

 

2014/12/09

アミノプロテイン

  歳を重ねてくると、どうしても運動後の筋肉痛が翌日、翌々日と先延ばしで圧し掛かってくる。昔と違って、なかなか効果的なケアは出来ず、ただ足を伸ばしたり縮めたりするだけになってしまうが、そう言えば、大昔、体育の先生に向かって、「先生!足が痛とーていかん、もう走れんわ」と言うと、先生は、「筋肉を使った後、筋肉の細胞が壊れて、次にもっと強い筋肉が出来るんよ」と説明してくれた。筋肉痛で傷む時は、条件反射のように、今でもそのことを思い出す。

 そういう、「良く分からない説明」が頭の片隅に残っていると、少なからず、その手の情報には耳を傾けることも少なくない。ただ、筋肉痛があっても、いつもの食事から修復させるには、時間がかかることも分かっている。逆に、運動量を減らして筋肉痛が最小になるように計画することも考えられるが、そうなると、お米、小麦等が主食である以上「体脂肪が増える一方」になる。


 そこで考えたいのが、たんぱく質の最小単位である「必須アミノ酸」を手軽に供給して、そのアミノ酸から強靭な筋肉を作ってもらうことだ。それが、可能な限り早く回復を促す事なのだろう。その代表商品としてはアミノバイタルがよいと勧められた。日々、それを使っている自分としては、更に、それに「プロテイン」を加えた商品(アミノプロテイン)が発売された事を知れば、是非にとも使ってみたくなる。パッケージには、室伏広治さんが写し込まれ、あたかも彼の様な「洗練されたアスリート体型を目指す」なら、こういうプロテインを飲むべきだと思わせる。うーむ、実に効果的だ。

 新しい物は、大好きなので、早々とレモン味の方を購入して現在飲んでいる。タニタの体組成計によると、僅かながら体脂肪が徐々に減って、筋肉が増えてきている気がする。まだ10数日しか使っていないので、この商品の成果かどうか確定は出来ないが、ま、いい感じだ。感触として、我々の様なコツコツ体重を落としたいと考えている人には、軽い運動と合わせて効果的に使いたい。

補足1:上の写真は、アミノバイタル アミノプロテイン レモン  4.3g*30本入(3,480円) と4.3g*10本入り(1,300円)いずれも、おおよその市場価格。(味の素株式会社 問い合わせ先 0120-16-0505 )

補足2:栄養成分:標準栄養成分 製品(4.3g)あたり エネルギー:16.8kcal、たんぱく質:4.0g、脂質:0.0g、炭水化物:0.18g、ナトリウム:3.65mg 遊離必須アミノ酸:3.3g

 

2014/12/05

Fragata の オリーブ

  缶詰には、こんなロゴが印刷されていた。Fragata と書いてフラガタと読んでしまいそうだが、フリゲートと読む。ロゴの上に描かれているのは帆船である。創設当時から、帆船によって世界を制覇するという意気込みが込められていたのだろう。スペインの会社が世界でビジネスをするのは、海上では無敵と言ったところなのかもしれない。現在では、フリゲート艦とは、米海軍では、多目的な小型軍艦のこと。海上自衛隊では小型高速で海上を哨戒、偵察するのみならず、火器やミサイルを装備し多目的な任務をこなすの巡洋艦を指す。ビジネスに置き換えてみると、他社にはないユニークな商品を世界的に展開し、安定した取引を継続するとともに、常にその市場で高い競争力を発揮すると言ったところだ。

  こういう会社に無防備に海上で戦いを挑むのは危険である。何せスペインなのだからと思ってしまうが、何と今日の商品は、オリーブ群である。オリーブと言うとピザやパスタ、地中海と言ったイタリアをイメージしてしまうが、オリーブ栽培では、スペインが世界一の生産量(年間150万トン)を誇る。種類も豊富で、現在では262種のオリーブが確認されている。また、栽培から生産工程、貯蔵にいたるまで、その生産技術の研究でも世界をリードしており、それらは多くの生産国で参考にされている。やはりフリゲートは無敵といった印象が残る。

  今日は、その中からいくつか商品を紹介する。それは、かなり親しみやすいコンセプトを持っていた。まず、セレクション:アンチョビ・オリーブ→厳選した大粒のマンサニージャ オリーブの種を抜き、そこにアンチョビのペーストを詰めたもの(大粒15~16粒の缶詰 現在税込180円)。スペインでは、前菜として出される一般的な食材だが、お酒のお摘み用途のみならず、パスタはもちろん、サラダやチーズのお共にも最適といえる。これは、昨年スペインとイギリスの食品コンテストで入賞をするなど、低価格ながら市場で高い評価を得た実績を持つ。そして、ハーブやスパイスを使って、風味を付けたオリーブをアルミのスナック風パック詰めた3種類。それぞれ約20粒入り、70gこちらも現在税込180円。名称は、ガーリックとハーブで風味を付けた「アンダルシア」、完熟カラマタオリーブにタイム風味の「ギリシャ」風、クラッシュレモンで爽やかな風味の「レモン」。これには、更にもう3種類の商品があるようだ。

  いずれも、内容量を抑えることで低価格を実現し、いくつかの風味(スナック風パックは6種類)で提供するという、飽き来ない正攻法のビジネススタイルに「真似のできない底力」を見せ付けられたような気分で、かなり満足出来る商品となっている。わずかな塩分と風味付けによってオリーブの美味しさを損なわない良さがあり、パック詰めでも賞味期限も1年程度と、保存食としても便利である。オリーブ食材のバリエーションは全てFragata が賄うという強気なスタイルも、長期保存でも品質低下が無いアルミ箔を使ったスナック風パックによるところが多い。販売店では棚に並べる意外にも、フックに吊るすスタイルも可能になっている。消費者は、チャックによる密閉可能で携帯にも適しているようだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211718&app=WordPdf

2014/12/02

フューリー / サボタージュ

    監督の意向と演者の感性が、高い次元で融合したとき映画作りの喜びは最高潮に達し、現場は心地よい緊張感に包まれる。そして、それがそのままスクリーンに反映する。視聴者に伝えたい事をどう映像化するか、限られた予算、撮影期間、キャスティング等の資源の中で、監督の価値観に興味が集中する。もちろん監督には、それぞれ得意分野があったり、作品ごと思い入れがあるに違いない。今日は、デビッド・ エアー監督の2作品を連続で観てきた。

  フューリー(FURY=激しい怒り)とペイントされた76mm砲を備えたシャーマン戦車(当時の米軍戦車)とその乗組員5人の活躍を描いた実話。観る者は、ヨーロッパの第二次世界大戦末期のドイツとの棲ざまじい戦場にタイムトラベルさせられる。5人の中には、新兵として副操縦士が加入してくるが、彼に話しかけることで観る者に「闘う男の誇りとその意義」を伝えている。ここが、監督の考えを色濃く反映した信念と言えよう。5人の乗組員達は、リーダーの「冷静な激しい怒り」に共感し、それを原動力にした「捨て身の作戦」に挑み、辛うじて勝利を物にする。そこでは、「戦士の洗練された哲学」が脈々と伝わってくる。内容も申し分なく痺れるくらい素晴らしいが、さすが軍隊で経験のある監督ならではの演出。カメラワークも従来にないアングルを創出し、格好良いシーンを次々と繰り出してくる。よくぞこんな「素晴らしい作品を作ってくれた」と尊敬の念を抱いだいてしまう作品だった。


   「フューリー」の公式ホームページはこちら http://fury-movie.jp/

    デビッド・ エアー監督よりアーノルド・シュワルツェネッガーが色濃くスクリーンに反映したと思わせるほど、監督の影が薄くなってしまった気がする。「ミステリアスなアクション映画」だがストーリーはシンプルで分かりやすい。たとえ優れた才能のある監督でも、縦続けに素晴らしい映画を量産するのは難しいかもしれない。もうここは、「シュワちゃんを観に行きたい」と思っている人達のために、彼自身が「俺、少し体が全体にゆるんだけど、まだまだやれるよ、期待してほしい」と宣伝しているような映画になっている。したがって、あまり「深いことを考えるような人」には、少々がっかりさせられるかもしれない。ただ、戦闘シーンは棲ざまじい破壊力を競うシーンばかりで、スカッとしたい人には最高といえそうだ。デビッド・ エアー監督の経験がプロフェッショナルな火器の使い方に活かされているようだ。


   「サボタージュ」の公式ホームページはこちら  http://www.sabotage-movie.jp/  

2014/11/28

果実混合飲料アサイー

  アサイーとは、ブラジルアマゾンの赤道直下の高温・高湿度の熱帯に生育するヤシ科の植物。厳しい環境の中で種を守り生存し続けるために、果実の中にはポリフェノールをはじめとする様々な栄養素が含まれているらしい。しかも、ヤシ科と言うこともあって、木の高い位置に果実を実らせるようだ、それを人が木に登って採取するため、一度に大量の採取が難しい。さらに、果実の可食部は僅か2%とも言われ、採取された果実は、24時間以内に搾汁しないと傷むようだ。なかなか難しい果実と言った印象を持つ。

  様々な商品が市場に並べられているが、果物を「そのままスムージー」にしたもの、缶詰や冷凍、紙パック詰めなど「殺菌をしたジュース」、そして「粉末になったジュースの素」では、明らかに栄養価が違う。アサイーは、果実自体に高い栄養価が含まれているため、そのまますぐにジュースにして戴くのが良い。含まれるビタミンC等は時間の経過によって消えてしまうからだ。しかし、アサイーは、ポリフェノール、食物繊維、ミネラルを豊富に含むパワーフルーツと言われており。他と比べて粉末でも効果は大きいようだ。

  今日の商品は、アサイーのピューレに加えて、濃縮ブドウ果汁、濃縮アロー二ャ果汁、濃縮レモン果汁、レモンパーム抽出物、レシチン(大豆由来)を加えた「紙パックのアサイージュース」。アサイーのピューレにはgrosso(グロッソ)と呼ばれる最高レベルの濃縮度のみが使用されている。アロー二ャとは、バラ科の植物でブルーベリーのような果実を持ち、古くから「 ポリフェノールやアントシアニンを豊富に含む果実 」としてジャムやジュースにして飲まれていて、現在ではヨーグルトなどにも混合して使用されている。

  実際に店頭で生のアサイー果実をスムージーにした物は、酸味が強く感じ爽やかだが、それらと比べると、こちらは「少し粘りを含み、どろっと」はしているものの、少々甘いジュースと言った感じになり、大変飲みやすく作られている。どこまで、パワーを感じて元気になれるか、効能は人それぞれだとは思うが、この口当たりなら、毎朝食事の友にすることはできる。内容量1,000gの紙パックで1,048円で売られている。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212206&app=WordPdf

2014/11/25

お米を食べ比べるセット

 おおよそメーカーと言うのは、専門分野というのがある。家庭で使う電気製品を専門にして製造する会社を、一般的に「家電メーカー」と呼ぶ。一方でメーカーと言うのは、別に○○マーケティング㈱と言う自社製品の「卸の会社」も持っている。昔流に言えば、○○販売株式会社と言った感じだ。作る立場と売る立場を別にすることで、より責任の明確化を図り、市場に対して優位性の高い製品を供給しようとするもの。その優位性とは、殆どが他社競合に向けられており、それぞれの製品が競争に勝てば、売り上げと利益が製品ごと確保できると言う概念になる。そのお陰もあって、国内市場では今まで世界最高水準の家電品が供給されてきた。

 でも、そういう風潮は我々顧客にとって、本当の幸せに繋がってきたのだろうか?と素直な気持ちに立ち返る人が増えている。できれば無駄な競争を回避し、人生が豊かになるための商品づくりや、もっと生活の快適性を追及するとか、生活全体で質の向上に寄与する商品とかを願う気持だ。電気釜だけではなく、美味しいお米も一緒に販売して欲しい、そんな感じである。そういう潜在的な不満を解消する「業態メーカー」というのがある。それが今日紹介したいアイリスオーヤマ㈱である。業態とは、営業形態から分類した区分で、いわゆる従来型メーカーが「専業の縦事業」と考えると、マーケットに対して「横軸に消費者の要求に適した営業」を行う形態のことだ。

 したがって、顧客の意見が直接自社製品に反映する。「ニーズがあるなら作る、さらに、生活用品として足りなければ用意する」という会社運営になる。つまり、LED照明を作っていながらペット用品もある、さらにヘルスケアもあるといった、あらゆる「人々が生活に必要な商品をくまなく用意して提供する」という会社である。それが、家電製品では既に有名な会社として、一目置かれているアイリスオーヤマである。大手家電メーカーをリストラされた人達を率先して雇用し、より磨き上げた商品作りに生かしてきた会社でもある。しかし、「業態メーカー」といっても、やはり従来のメーカー色の強い印象は払拭できない。それは、自社商品に対する拘りの源流が、社内の品質管理の考え方にあるからだ。これはとても良いことだ。

 今日は、同社が用意したお米を紹介したい。一等米100%という美味しさに拘り、産地種類別 「6品種」 のラインナップを用意している。そのために専門工場で低温保存、低温精米、低温包装に加えて子袋パックによる鮮度を保ち、安心を保証する。そして、放射線量、残留農薬、カドミウム含有など安全にかかわる検査、DNAによる品種判定、そして、美味しさに関わる検査等、隅々までに拘りを貫く、かつてない厳しい水準の社内規定に適合した商品群になっている。さらに、その6種類の中から人気の銘柄の「食べ比べセット」も4種類用意されている。もちろん、土鍋のような美味しさを追求した、同社のIH旨味炊飯鍋も魅力に映る。これらが業態メーカーならではの強みと言える。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212210&app=WordPdf 

 

2014/11/21

チリペッパー味とアップルパイ味

 我々消費者はいつも新製品に敏感だ。「どれどれ、なになに」と興味を持って受け入れる姿勢は昔から変わらない。テレビのCMで刺激を受けて、デパート等での試食で評価を下す流れは自然と言える。中でも、大塚グループの商品は、年齢に関係なく、お孫さんから年配の方々まで幅広く、しかも、美味しいとか、美味しくないとかあまり文句を言われる事もない。そんなことより、むしろ「体にどのくらい良いのか」が興味の中心になっている。それは、病気で入院した時に「点滴が不味いから外してくれ」と言う患者がいないのと似ている。

 それは、原材料から徹底した基礎研究がなされ、商品化にもたっぷりとした時間、物、お金を掛けているからである。しかも、信頼される商品作りのために、新規の設備投資等による品質管理も徹底したものがある。そういう価値観の1つ1つに顧客の理解が進み、少々お高いけれども選ぶなら、とびきりの品質の「大塚」という流れが今加速している。最近は、食の安心安全とか厳しく言われるようになり、それまで培った同社の拘りが益々評価されるようになっている。その裏付けとして大塚の商品とよく比較され、逆に顧客から安い理由を聞かれたりするメーカーも多いようだ。

 今日の商品は、ソイカラの「チリペッパー味」とミルクのようなやさしいダイズは「アップルパイ味」で、いずれも本当に大豆商品か?と疑いたくなるほど奇抜なアイデアの商品だ。そのくらい、いずれもダイズを意識することが少なくなってきた。ソイカラは、以前、「のり納豆味」を発売して、評判はすこぶる良好だったようだ。「チリペッパー味」は、それに続く独自性が感じられる。これだけ辛味が活かされると、繋ぎに少し辛味をやわらげてくれる飲み物もあった方が良い。だから、ミルクのようなやさしいダイズの「アップルパイ味」という組み合わせになるわけで、辛味と甘味の対極の美味しさを実感できる。

 大塚グループが、これらのアイデアを商品化するとは、全く想定していなかったが、明らかに若い人の趣向が企画力に反映して、製薬会社としての裏打ちされた技術と、市場ニーズをうまく融合させた商品に仕上がったと思われる。辛味は旨みの1つとも言われ、誰にでも親しまれる歴史的背景を引きづっているが、中でもチリペッパーというのは、ずば抜けて馴染みやすい辛さで、大変美味しく作られている。特に、これから寒くなってくることから、生姜ブームに飽きたら、次にチリペッパー味も加えて体を温めたい。辛い物はお腹が一杯でも、次々と手が伸びる。口元が辛くなりすぎたら、ミルクのようなやさしいダイズの「アップルパイ味」がある。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212207&app=WordPdf

2014/11/18

頂き 広東風醤油拉麺

  つい先日、勇気を持って「頂」の「とんこつ味」を戴いたばかりだと言うのに、すぐに新製品が登場していた。それが、とろみ中華シリーズの「広東風醤油拉麺」と「四川風酸辣湯麺」である。どちらも、日本式ラーメンではなく、中華専門店で出される汁そばの種類になる。いずれも、上に乗せる具が大変凝っていて、それがそこそこ出来が悪いと麺とスープが台無しになるし、かといって、忠実に再現しようと思うと、具材を幅広く集める必要がある為、手軽に取り組むことは出来ない。これは消費者の偽らざる気持ちと言える。

 しかし、サンヨー食品としては、明星食品の中華三昧に対抗すべく、新境地を切り開く必要があったようだ。そこは難しい領域で、他社は少々怖くて手が出せなかった。特に、あの人気の高い「担々麺」ですら難しい結果になった経緯があるからで、当時、誰でも肉味噌はどうするんだと迷ったに違いない。後に別パックで乾燥肉味噌品を提供しているが、その価格も100円とは、やや中途半端だった。できれば、400~500円でもよいのでタルタルソース風のチューブで肉味噌を提供してほしかった。しかし、そういう大きく価格の制限を受ける市場状況を考えると、結局、冷凍食品で対応した方が無難である。

 話を戻すと、優れた麺の製造技術を確立したところが、製品の種類を広げるきっかけになっていることは間違いない。そこに、明星の中華三昧との大きな違いが見えてくる。中華三昧のスープは優れているが、今となっては、麺の太さやコシの固さは、サンヨー食品の頂シリーズがはるかに優れている。もちろん、スープだって負けてない。基本に忠実で、日本人好みの上品さが漂い、深みのある優しい味で手抜きなしの仕上げである。これで、上に乗せる具が、パッケージの写真の様な姿になれば、かなり本格的な「広東風醤油拉麺」になりそうだ。

 家族構成を5人と考えて、日曜日のお昼に、今日は「広東風醤油拉麺」よ~!とか言いながら、お母さんは、筍、豚肉、人参、木耳、海老、いか、青梗菜、椎茸、もやし等を用意する。5人分ぐらいまとめて作らないと、これらの具材は準備に無駄が出過ぎるし、また、全ての種類の具材を用意することは出来ないかもしれない。そこで、どこまで妥協できるか、あるいは、材料の転用なども考え合わせると、私の場合は写真のような形になった。材料は、椎茸、もやし、きゃべつ、冷凍むき海老、ベーコン、メンマ、ねぎ、玉子である。これらをスープに絡めて麺の上に乗せる。その分スープ成分は少なくなってしまったが、それでもかなり美味しい。一方の「四川風酸辣湯麺」は、椎茸、もやし、卵、豚肉等があればOKで、「広東風醤油拉麺」との違いは卵だけでもよいようだ。いずれも具材と合わせるとスープが美味しい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211748&app=WordPdf

2014/11/14

カロリーメイトブロック プレーン

   あえて色付けをしない、ストレートに本来の素材を活かす、あるいは、あえて無味無臭にする、そういった意味合いが込められた「カロリーメイト プレーン」。シンプルでありながら、「アクセントのある歯ざわり」を実現していると宣伝されている。パッケージの表側は、相変わらず小さな横文字が並んでいて舶来品を連想させる。そこの文字列を追いかけた訳ではないが、一体何が書かれているのか、こういったところが古くから神秘的な印象を持ち、アポロ計画時代のNASA御用達をイメージしたままなのだろうか。

  口にしてみると、確かに、最初は今まで通り「ほっこりとした小麦粉を焼いた時の香りが」口の中に広がる。まるで、口の中の水分をすべて取られてしまいそうだ。好き嫌いは別として、・・・ といっても、私は、昔からこの香りで「咽が詰まりそうな印象を持つ」ので好きではない。チーズ味は、さらにその印象が強調されてしまう。しかし、その香りの難関部分さえ通り抜ければ、フルーツ味、チョコレート味、メープル味、ポテト味は、たいへん好感のもてる風味だったと思う。


    プレーンという表現は、「風味」ではないので、表記末に「味」は付かないが、僅かにリンゴの香りが漂い、その果肉を「乾燥して固めた粒」らしき物が混合されている。この手の粒は、従来も混合されていたが、これほど歯ごたえのある粉砕感ではなかった。リンゴ味以外は判別がつかないが、他の風味の固い粒々も混入しており、それらを砕くと甘さも広がる。これらの粒によって、今までにない食感を実現しており、確かに「美味しい」という印象が残る。

  プレーンという新製品にどのようなコンセプトを持ちこむか、難しい課題だったと思われる。若者にとっては「粒々を砕く美味しさ」があり、咽が詰まりそうな年配者には「粒々を溶かす美味しさ」が感じられる筈だ。正直申し上げて、チョコレートやメープルなどの風味の違いよりも、食感の違いが分かりやすく、明らかにインパクトがある。今までよりもストレートに美味しく思えるし、トータルで少し甘さが増して咽を通過しやすくなった。商品の進化の仕方として素晴らしく気持ちよく、誰でも受け入れ易い商品がラインナップに加わったと思える。



2014/11/10

飛騨牛と飛騨豚のハンバーグ

 素人考えの「美味しい食材と、美味しい食材を組み合わせ」ても、必ず「もっと美味しい物」に仕上げられるとは限らない。そう簡単ではないようだ。そういう意味で、素材としての美味しさ、熟成させたときの肉の旨味、食材を組み合わせたときの食感、これらのバランスを決めるのは、やはり経験を積んだシェフに任せた方が良いと思うこともある。もちろん、それを流通に乗せるためには、価格も含めて長く愛される商品に仕上げなければならないし、マーケットの広がりを期待するには、万人が納得する美味しさが秘められる必要がある。しかし、更に最近は多少お高くても、安心安全な商品を選ぶ傾向が強く、食品には厳しい視点が注がれている。

 その市場動向は、製造者と販売者のきめ細かい連携と試行錯誤による「製品の妥当性」が重視され、隅々まで「健全な商品」に育つと思えるのである。やはり通信販売は、その信頼感を高める努力が日々必要で、消費者の価値観を敏感に反映するなど、今や、テレビ通販と、インターネット上に乱立した仲介WEB販売サイトとの違いが明確になる時代に入ったと考えられる。元々通販に大切なのは、やはりユーザーから眺めた信頼感であり、それに対して、裏打ちされた責任感とも言うべきポリシーと思えるのである。テレビ通販側もそれをよく理解していて、中高年世代に信頼される背景には、テレビ通販会社ならではの徹底した品質保証に関する仕組みがあると思われる。したがって、少々お高くてもテレビ通販会社の方が、詳細な情報開示が行き届き、今や「納得感プラスお得感」に繋がっているのである。

 そんな視点でテレビを観ていると、地上波で一番面白いのは、様々に細部に至る工夫をしながらも、上手に購買に追い込むテレビショッピング番組かもしれない。それも、報道番組、ドラマ、バラエティー等は、区別がつかないほど幼稚になって、しかも最近「報道メディアにはきな臭い印象」が付きまとっている。それに引きかえ、テレビショッピングでは、限られた時間の中で正々堂々と勝負してくる心地よさがある。しかも、我々が気にするところをしっかりと押さえてある。そんなことから、原料原産地、加工地の表記がある特製ハンバーグに興味がひかれ、早速それを取り寄せてみた。これは、飛騨高山にある飛騨牛ステーキ専門店「キッチン飛騨」がショップチャンネル専用に用意したオリジナル商品の1つになる。

 以前、「佐賀牛のハンバーグ」を紹介したが、それとは大きく趣の異なる商品といえる。さすがにステーキ専門店の食品だけの事はあり、大変優雅に美味しいハンバーグである。おまけに、専用のデミグラソースもついているが、このデミグラソースを使わなくても美味しくまとめてあるところが品質の確かさと言えよう。また、そのデミグラソース自体も貴重感もあり、パスタソースやオムレツなど、他の用途に使ってもその美味しさを満喫できる。どこをとっても、納得感が詰まっていてお得感と満足感に曖昧さは無い。たった1つだけ、注文してから入荷するまで10日ほどかかるところが待ちどおしいぐらいだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211717&app=WordPdf


2014/11/07

グレース・オブ・モナコ / 誰よりも狙われた男

 この2作品こそ、自らの「幅広い知識と洞察力」によって、隅積みまで気を配りながら楽しむことが出来る。さらに、作品がより現実的に広がりを見せ、ストーリーのテンポの良さと相まって、脈々と鼓動のような躍動感が伝わってくる。しかし、あまり具体的に前知識が「詳しすぎる」と逆効果にもなる危険性をはらむという ・・・ 難しい 2作品。

  グレース・ケリーの話題は、何度か映画にもなり世間では広く知られている。また、宮殿から街に出る下り坂のカーブを自らの運転で曲がり切れずに亡くなった話は有名で、その彼女の結末を知るが故に、モナコの公妃になった苦悩が、見え隠れする映画なのだろうと思ってしまうのである。そんなわけで、少々寂しさを感じ、観ない方が良いかも?とも思っていた。


  安易に批判するつもりはないが、だから、「たとえ裕福な国でも、素晴らしい愛に導かれよう」とも、異文化の世界に飛び込むのは難しい。まして、モナコのような歴史ある国で、さらに保守的な国民から愛される公妃になるには時間もかかる。その大きな課題を克服しながらも、オスカー女優(アカデミー賞受賞)ならではの役柄を自らに課して、モナコをフランスから守り切るというストーリーになっているが、あくまでフィクション。でも、グレース・ケリーだからこそ「世界を動かす」そんなことが現実に出来たかもしれないと思わせるところが、この映画を素直に受け止めてしまうところだ。また、グレースの利発な性格を引き立てるため、モナコ大公レーニエ3世は少々保守的で気弱に描かれている。彼の名誉のためにも、そこもあくまでフィクションとして観ておきたい。それにしても、フランス大統領シャルル・ド・ゴール役は、いかにもといった顔つきに違和感を感じてしまう。

 「グレース・オブ・モナコ」の公式ホームページはこちら http://grace-of-monaco.gaga.ne.jp/
 

  「誰よりも狙われた男」は、諜報機関の裏の攻防戦を描いた話。あらかじめ映画のストーリーを知らず、全く白紙の状態の方が全体を楽しめるかもしれない。人を狙撃するとか、華麗なるスタント、スピードあふれるカーチェイス、あるいは拷問によって自白を促すとか、そういったずば抜けたテクニックを披露するスパイ映画を見過ぎている我々には、少々物足りないかもしれないが、それでも、そこに存在する緊迫に満ちた空気感は終始貫かれている。そして、テロ対策チームのリーダーのギュンター・バッハマンことフィリップ・シーモア・ホフマンの気迫がじわーっとスクリーンからも伝わってくる。情報源として利用し、後戻りさせない命がけの工作と、いつ何が起こるか分からない緊張感の中でストーリーが展開する。目を付けた密入国者イッサ(イスラム過激派という汚名を付けられている)に他の諜報機関からも関心を持たれ、接触してくる面倒くささに耐えながら、イッサを誘導して組織の大物を一網打尽にしたいと考えるバッハマン。それに対して、早々と片付けたい米国CIAも途中で幾度となく介入しながら、作戦半ばでそれまでの成果をかすめ取り、イッサまでも連行してしまう。平素は物静かなバッハマンが声を荒げて怒リ狂う。

  「誰よりも狙われた男」の公式ホームページはこちら http://www.nerawareta-otoko.jp/

2014/11/04

ドラキュラZERO / 美女と野獣

  映画を観る楽しみの1つに、格好良い男が登場するとか、美女に会えるとか、そんなこともある。大昔の話(半世紀ほど前)だったが、かつて劇場へ3度続けて「風と共に去りぬ」を観に行った事がある。素直にビビアンリーに魅了されてしまったからだ。近年になって、デジタルリマスターで蘇った映像を観たが、何で3度も続けて観たか分からなかった。人には、そういう事に「敏感になるお年頃」と言うのがある。さて、今日の映画は美男美女が出るファンタジーあふれる2作品。いずれも、ストーリーは単純明快だが、映像はきめ細かく、完成度の高さを誇り、どこを切り取っても美しい。「敏感になるお年頃」を迎えた若い男女には是非にも劇場へ足を運んでほしい。
 
  「ドラキュラZERO」は、大軍のオスマン帝国の侵略から「最愛の妻と息子そして民衆」を守ろうとし、邪悪な悪魔に魂を預け、その代償で得た3日間の「巨大な悪の力」を駆使して、1人で大軍と戦う「ドラキュラ」の新たな伝説を描く。見どころは、パンフレットの写真の通り、やはりVFXを駆使して作り上げられている映像だが、どのシーンも神秘的な要素がふんだんに織り込まれているので、既成の認識とは全く異なる「新しいドラキュラの世界」へ引き込まれる。それでも馴染みやすいストーリーと家族愛を十分に満喫できる作りで、心も気持も納得感に満ち溢れる。何といってもウラド・ドラキュラ役のルーク・エヴァンスが格好いいのと、バックに流れる音楽もメロディックでここまで凝るかと思えるほど素敵なので、全体を通して品位の高いドラキュラ映画になっている。


 「ドラキュラZERO」の公式ホームページはこちら http://dracula-zero.jp/

 
  「美女と野獣」は、やはりアニメには無い、実写としての「主役の美女の美しさ」が余すところなく発揮され、ハイセンス、ハイレベルな創造映像が覆い尽くす。父親の代わりに古城に捕らわれの身になるベルが、鏡の向こう側の世界を垣間観ることで、野獣に変身させられた王子の過去の謎が解き明かされていき、少しづつ話の展開が観えてくる。しかし、鮮明になりすぎない程度に神秘的な要素が加わって観る者を次々と引き付ける。ベル役のレア・セドゥも美しいが、ドレスや装飾品も完璧で、隅々まで丹念に描かれた映像美もそれに引けをとらない。しかし、魔法から覚めた王子は、前と変わらず格好悪い(私のイメージから逸脱している)ままで、物足りなさを感じる。そこは、あくまでも「美女と野獣の関係」は、続くと言う意味かもしれないし、あるいは、夢から覚めても「愛は外見ではない」と説明しているかのようだ。うーむ残念。
 

 「美女と野獣」の公式ホームページはこちら http://beauty-beast.gaga.ne.jp/

  それにしても、これらのファンタジー映画 2作品は子供から大人、あるいは、もっと年配のおじさまやおばさままで、観る者を魅了して「おとぎの国」へ連れて行ってくれる。時折、都会の喧騒を忘れて「古城や森の中に迷い込んでみる」のもいいかもしれない。

2014/10/31

ヘラクレス / ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

  映画の中には、「単独で終結する、あるいは評判が良ければ続ける」と言う2つのタイプがある。ただ、そこは評判次第なので、やはり物語の中には、単独でも「作者と表現者の意図」する要素が幾つか織り込まれていなければならない。観る方の我々も、それを単独でも楽しめる力量が必要になる。それを裏付けるのが「幅広い知識と教養」と言うことになるのだろうが、歴史上の事実をそのまま再現しても費用ばかり掛り「面白く無い」とささやかれる事もあるし、あまり空想の未来を描き過ぎると、「何か変だ!そんなわけないだろう」と言われる事もある。一方、低俗化すると分かりやすくなるが、つまらないところで大きな笑い声が聞こえるようになり、映画館の品位も低下する。そこで表現者としては、僅かでも「独創性と感動への秘策」が必要な訳で、それに「共感できた者」だけが感動を持ち帰ることが出来るようにする。そして、その感動はいつか物語の続きを求める声になる。
 
 人生が退屈だから2本続けて観るわけではない。映画にだって当たり外れがあり、いつも感動を持ち帰ることが出来るとは限らない。つまり、単純に「今日は面白くなかった」と落胆するのが怖いのである。しかし、それでも「次が楽しい」かもしれないと期待することもある。年齢と共に寛容になったのか。この2つのタイトルに落胆したわけではないが、続きが観たいと思うのは、私だけではないだろう。さて、共通するところは、「複数の仲間で協力して悪と戦う。もちろん、少し犠牲も伴う」ところにある。勿論、何が正しくて、誰が悪か曖昧なところもあるが、我々が気に入った「キャラクターが倒す」相手が悪であり、それを判断基準にしてよい。時たま悪者が格好良すぎて好きになることもあるが、それも表現者の狙いだ。見せ場は2作品共に、その悪と戦うアクションになる。そこには、演技指導によって各自個性を持たせてあり、更にカメラワークや特殊処理によって、スピード感や超絶的なテクニックを披露する。とにかく「おー凄い」と驚嘆したり、「息をのむ」様なシーンが多用されている。

  「ヘラクレス」は、ギリシャ神話の英雄が、5人の仲間とトラキア王子を救う為に戦う作品。


   ヘラクレスの誕生から、彼が12の試練を克服し、賞金稼ぎをしながら旅をしているところ、トラキアの王から頼まれてアテネの王を倒すことになるが、そこからヘラクレスの強さを強調する戦闘シーンが描かれる。桁外れの肉体を見せつけられ、痺れる程の強さが展開される。もちろん肉体だけではなく、巧妙に考えられた知的な仕掛けで3倍の兵力にも勝利する。しかし、それがトラキア王の謀略の手助けになったことを知り、憤慨してトラキア王に反撃を試みるが、囚われの身になってしまう。そこでは、賞金稼ぎから本来の「忘れてかけていた神の子」であることを思い出し、壮絶な力を発揮して、トラキア王を壊滅させる。そこで話は終わる訳だが、ハリウッドの映画にしては、ロマンスに欠けていたり、親子の愛情表現の欠如、加えて12の試練全てを紹介したわけでもないし、はなはだ物足りない。さらに、仲間と今後どうなったかも知りたくなる。そこで、新たなギリシャ神話の続きを加える価値があると考えられる。ただ、単独でも、どかんと腹に落ちる映像に圧倒されっぱなしで、そこに痛快さがある。もし、それで十分だと言うなら、「会社で面白くない事のあった人」には、是非この映画でストレス解消をしておかれる事を希む。単独でも見どころは、戦闘シーンのカメラワークだ。

 ○公式ホームページはこちら http://www.hercules-movie.jp/

 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(以降ガーディアンズと略す)」は、痛快SFアクション作品。


  自らスターロードと名乗る主人公ピーターが、お金のために、壮大なパワーを秘めた謎の球体「オーブ」を手に入れようとする。そのお陰げで、ギャラクシー(=銀河)中の悪者から狙われることになる。それをかわしながら、何とかオーブを手に入れるが、そのはずみで刑務所に捕らわれの身になる。そこには、様々な個性を持った生き物がうごめいているが、徐々に仲良くなって仲間となる。そしてピーターは、彼らに助けられながら、オーブを狙う悪者と戦いを交えるチーム(ガーディアンズ=伝説の勇者)になってゆく。SFものであるが故にストーリー自体に多少SF的な発想の共通性を感じるが、仲間のキャラクターには様々な背景がありそうで、丹念にそれを把握することができれば、面白さが増していきそうだ。特に、あらいぐまの姿にさせられたロケットは、知的でユニークな存在に描かれていて魅力的だ。

 ○公式ホームページはこちら http://marvel.disney.co.jp/movie/gog.html
         ◇予告編はこちら  http://www.youtube.com/watch?v=jHPvHQCAxLY

  いずれの作品も、面白そうに見えるには間違いないのだが、栗の入っていないぜんざいを食べた時のような感じで、単独では「いまひとつ寂しさ感が否めない」。つまり、次の続き、あるいは後篇等がありそうな雰囲気があちらこちらに感じられる。ならば、早く2作目を作ってくれないと初回を忘れてしまいそうだ。

追加補足:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、2作目の製作が決まったらしい。少しづつ面白くなっていきそうだ。

2014/10/28

エクストラバージンオイル

  知り合いの先生は、職業柄か健康にはめっぽう気を使っている。もちろん煙草も吸わないし、お酒はワインをたしなむ程度、3時のおやつも間食もしない、紅茶や珈琲には砂糖は入れない。そんな先生は、一般の人より断然若く見える。若く見えるということは、体の内部が老化していないのであろう。しかし、それには、それなりの苦労が付きまとう。まず、何よりもストレスを溜めないようにすることが重要だと言う。細かいストレスは健全な身体整備にちょうどブレーキをかけているようなもの。また、急激で巨大なストレスは、心肺や頭部に重大なダメージを与える。そして、継続しがちなストレスは、病気にも繋がると言うのが先生の定説だからだ。

   先生は、食べ物にも気を使う。食事には幾つかの守るべきルールがあるという。その最初の1つが、「血糖値を急激に上げる物を最初に口にしてはならない」ということのようだ。これを守るだけでも、多くの人は健康でいられるという。次に、年配の人は、夕食時に少しだけステーキを食べるのもよいことらしい。年をとればとるほど肉を食べないといけないと強調する。もちろん毎日分厚いステーキを食べる必要は無い、150gを週2回程度の少量でよいらしい。もう1つ、体に良いものがあると教えてもらった。それが生で口にするエクストラバージンオイルである。最近の研究では、糖尿病、高血圧、欠陥の動脈硬化にも効果が認められているようだ。とくにポリフェノールによる活性酸素の除去、ビタミンEによる老化防止などが顕著といわれている。食べ頃は色々あるようだが、そのまま少しづつ飲んでもいいと話す。しかし、具体的にどのような物を口にして良いかよくわからなかった。

  そんな中、輸入品を取り扱うお店で、ちょっと面白いエクストラバージンオイルを見つけた。調べてみると、本場のエクストラバージンオイルのようだ。1つ目は、スペイン南西部のエストラマドゥーラ州の歴史ある農園の、樹齢200年の古木からの採取されるコルネスエロ種オリーブのエクストラバージンオイル。同州はトマトの産地としても有名である。このオイルは、酸度0.3、癖も無く、風味がとても良い本格的な味わいを実感できる。サラダはもとよりフランスパンなどにも美味しい。 遮光性に優れた真っ白なガラスボトル入っていて保存性にも優れているようだ。難点としては少し高価であるということである。標準価格は内容量500mlで3,150円。

  もう1つは、トマトからアンチエイジングには欠かせない天然リコピンを特別な方法で抽出。スペインのエクストラマデューラ州の大学で研究開発、特許を取得した製品で、エストラバージンオリーブオイルとリコピンを一緒に摂取することにより、抗酸化作用を強め、体への吸収も改善する効果を提供するエクストラバージンオイルになっている。味は、フルーティーな風味にトマトの香味が加えられた繊細で上品な味である。そのまま、トマトサラダのドレッシングとしても、ピザやパスタにも相性がよさそうである。同じく遮光性に優れた真っ白なガラスボトル入っていて保存性にも優れている。難点としてはさらに高価であるということである。サンテラモのエクストラバージンオリーブオイルの2.67倍で標準価格 内容量250mlで3,360円 実物はこちら(小容量タイプ) 
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211275&app=WordPdf

補足:リコピンとは:果物や野菜に含まれる赤色をした成分で、天然の抗酸化物質といわれ、さらに活性酸素除去作用があり、健康にも有益な効果があると言われている。オリーブオイルを加えることで体への吸収力が増すといわれている。

2014/10/24

とんこつ味の頂ラーメン

  世の中、数年前までは濃厚なラーメンがシェアを伸ばしてきた。一方で、さっぱりとした野菜や魚介を中心にしたラーメン店もぽつぽつと話題を広げたが、そんなお店へ足を運ぶチャンスは殆どなかった。その影響で、濃厚な流行りの味に置き去りになった人がいる。どうも、あの「とんこつ系の臭みだけは戴けない」という人のことだ。最近は、どこへ行ってもその臭いが少し鼻についてしまうように、「とんこつとのブレンド」が幅を利かせている。私も、どちらかと言えば、透き通ったスープが好きなので、最近は興味本位の不見点(みずてん)で入るラーメン店はなくなった。そういう意味で即席ラーメンは、はっきりと○○味と書いてあり、避けることが出来るので安心だ。

  何度もここで即席ラーメンを扱ってきたが、飽きの来ない商品として、最近ではサンヨー食品 「頂」の味噌味が気に入っている。なんとも優しい味作りが好きだ。今日は、その「頂」シリーズから「とんこつ味」をお薦めしたい。ええ、本気か?と思われるかもしれないが、そんな私が勧めるぐらいだから、かなりいけているのである。もちろん、「とんこつ系」の流行りに置き去りになった人にもお勧めできる。その背景には、とんこつの臭みが極限まで抑えられていることが一番に挙げられるが、ただ単に薄味と言うのとは違い、旨みのある「げんこつ」仕立てで、スープのような品の良いお味に仕上げてある。何とも「優しく、ごちそう気分」で戴ける。

  とんこつラーメンの出汁としては、お店によって様々な部位が使われている。「げんこつ」とは、豚の大腿骨のことで、それを煮込んで出すスープは、一番臭みがなく美味しいとされている。単独で下処理の茹時間が1時間程度、その後、野菜、果物、ネギ、にんにく、生姜、 塩、胡椒、月桂樹の葉、酒、醤油等を加えて8時間程度煮込んだものを指す。もちろん、「頂のとんこつ味」には、ポークエキスのうち「げんこつエキス25%」使用と明記されている。それに香味野菜と昆布を加え、優しい和風の旨みに融合させている。麺は、自慢の生仕立で、スープを包み込む細麺仕上げになっている。

 作り方としては、お湯を500mlと書かれているが、少し少なめの方が良い。そして2分間の茹時間を推奨している。茹で時間も少し短めで2分間で口に運べるぐらいの、盛りつけ準備時間も織り込んでおいた方が良い。そして、そこには「とんこつ味」を満喫するため、紅生姜、ねぎ、チャーシュー、煮玉子等が必要だ。こういう細麺で、しかもしっかりとコシの残る麺だと、一般的なやや固めのチャーシューよりも、箸で型崩れしてしまう「豚の角煮」のような柔らかさがマッチする。紅生姜とねぎは豚の臭みを取り除く為だが、紅生姜だけでも良いが、ねぎがたくさん入ることで色どりが良くなる。=旨そうになり、食感も良い。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211719&app=WordPdf
 
補足:不見点(みずてん)→「どこでも、いつでも、手当たりしだいに」。上記では、「見ず知らず」のお店と言う意味。

2014/10/21

入れ炊く素材ご飯の素1

  旬の食材を使うことで、季節感漂う「炊き込みご飯」ができる。そう、私の最近の興味は、炊き込みご飯に向いている。茸、魚類、貝類、海老、筍、などの具材と一緒に、白米とだし汁で炊き上げる。お釜に白米を入れて具材を乗せる、まさにその時、ふと疑問を持ってしまった。それは、カロリー量として見た場合、白米を使ったご飯単独と比べて違いはどうだろうか。具材と白米を加えたカロリー量になるので、当然、炊き込みご飯は、わずかに高カロリーに仕上がってしまうはずだ。ただし、それは、「お釜の中」の話で、それを茶碗に入れた場合の1膳は、白米のそれと比べて大きな違いはないとも考えられる。その根拠は、白米だけで食が進むわけでもなく、そこには何らかの「添え物とか、おかず」らしき副食が必要だからである。つまり、おおむね総量は同じではないだろうか。ただし、炊き込みご飯は、それ自体が美味しいので、白米より多めに食べてしまう傾向がある。その方がよっぽど危険かもしれない。

 何が危険かよくわからないまま、それでも、新たな炊き込みご飯を試みようとしている。それも、とりあえず市販の「炊き込みご飯の素」を使って、できるだけ早く食べたいのである。今日は、「さんまの合わせだし仕立て」と「グリンピースとじゃこ」の炊き込みご飯の素を買ってきた。このK&Kの「炊き込みご飯の素」シリーズは、他にも、幾つかの種類が用意されていて「多彩な炊き込みご飯」が簡単に楽しめる。箱の中はプルアップの缶詰になっているので、炊飯前に投入するだけである。消費期限は、おおよそ2年先(製造年月日は不明だった)まで表記されている。中身の具材は別として、缶詰自体の寿命は3年程度なので、少々買い占めをしていても大丈夫だ。

 この「さんまの合わせだし仕立て」と「グリンピースとじゃこ」共に、同じ手順で作ることができる。追加で用意するのは、もちろん水とお米だけである。説明書によると、1)お米2合を研ぎ、水を切って炊飯器に入れておく。2)「炊き込みご飯の素」を入れて具材を均等に並べる。3)水を2合炊きの目印まで追加して炊飯を開始する。と書かれている。しかし、このまま炊飯すると明らかにお米が硬すぎる状態で炊きあがる。少々硬いぐらいなら許せるが、かなり無理がある。この手順の場合、実は「炊き込みご飯の素」を入れる前に「お米にお水を吸わせておく」ことが必要なのである。私の場合は、1)のお米2合を研ぎ、「お米すれすれまで水を入れ」て、「1時間程度放置」をする。お米の透明な部分が白味を帯びてから、2)、3)と進める。これで、炊きあがりも、2日程度の保存も電子レンジで美味しく戻せる。

 最初、箱に書かれた説明書通りにしたら、失敗してしまった。つまり、ご飯が固めに仕上がってしまったのだ。後で10分ぐらい蒸し器に掛けて膨らませたぐらいである。そこで、2回目は、上記のように手順に修正した。やっぱ、好きこそものの上手なれといわれるくらい、経験がものを言うのかもしれない。つまり経験上、具材投入前に、40~50分程度お米に水を吸わせておくと、炊きあがりが丁度好い案配になると予想した。特に出汁の多い時は尚更そう思える。特に、年配の方にとっては、説明書に記載された手順では、間違いなく仕上がりが硬すぎると思われるに違いない。その水の量さえ注意して作れば、とても美味しい炊き込みご飯ができる。「さんまの合わせだし仕立て」は、毎日でも戴けそうだ。「グリンピースとじゃこ」は、懐かしいお味に子供のころを思い出してしまった。じゃことの相性が良くて、とても美味しい。くれぐれも、食べすぎないように注意したい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211583&app=WordPdf&wdo=1

2014/10/12

飛ぶように売れるスープ

 たかが「玄米スープ」と侮ってはいけない。セレブな奥さま方が列に並んで 1人5箱、10箱と買い求める様子は、不可思議な光景にしか思えなかった。しかし、売り場のチーフは、「宝の山」を掘り当てたような気分が続いていた。厳しい顔をしながらも、時々こぼれ落ちる笑みからは、そうとしか思えなかった。売り場を牽引する商品があると、休日にはそれを目当てに、次々とお客が立ち寄り、列が出来る。他に取り溢した良い物があるのではないかと、周辺にある商品までも一緒に売れていく。笑いが止まらないとはこの事である。その列の出来る商品は「玄米スープ」と書いてあるだけなので、特別美味しそうには思えなかった。

 「知っている事以外は知らない」ことを口癖にしている身としては、知らないこと自体は、決して恥ずかしいとは思わないが、パッケージからキーワードを探すと、「オクタコサノール」と言う言葉が目に止まった。そこに価値かあると思うのは自然である。パッケージの裏面の説明には、「何千キロも旅する渡り鳥のエネルギー源として注目されるオクタコサノールは、玄米胚芽の中に含まれる・・・・」と書かれている。調べてみると、その成分は運動の持久力を高める効果があるようだ。それだけではなく、運動能力そのものの改善、筋肉疲労時の筋肉痛の解消、基礎代謝能力の改善等が挙げられている。

 オクタコサノールは、他に小麦の胚芽、りんごやぶどうの皮、さとうきびの茎にも微量に含まれているらしい。成分に注目して細かい効果を資料から拾ってみると、運動面や代謝能力で「若返り効果が期待出来るとある」。玄米スープに含まれるオクタコサノールだけで、それを機能させるには、1袋に0.3mgしか含有していないので、1日3回ぐらい何十年も口にする必要があると思われるが、それ以外に食物繊維、ギャバ、黄緑野菜等を含み、バランス栄養食品としての体裁を採ることで、それなりに元気が出るという期待感が嬉しいようだ。ただ、オクタコサノールがサプリではなく、この玄米スープとして売れに売れていることからすると、継続購入者には「若返り効果の実感」があるのかもしれない。

 1箱に1食57kcalの玄米スープが12袋入って標準価格は1,200円。オクタコサノールを意識せずに、玄米スープ単体としても大変美味しく仕上げてあり、好感が持てる。お湯で溶くだけではなく、温かい牛乳で溶く方がコクが出て美味しい。もちろん、他にない「若返り効果」があるとすれば、セレブな奥さま方からすると「お金に糸目は付けない」気分が芽生えるに違いない。ただ、入手するのにデパート系、特殊な量販店の一部でしか販売されていないので、やはり特殊な入手経路のバランス栄養食品というイメージを払拭することはできない。そこで、メーカーは、顧客を引き付ける「ファインヘルスプレゼント」なるものを用意している。それは、箱のフラップ部分を(10、35、50、90点)集めてメーカーに送ると、同社の商品の中から1箱がプレゼントされるというもの。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211699&app=WordPdf

補足:玄米スープの製造者である㈱ファインは、産学連携により、大阪大学構内にファインバイオサイエンス研究所を設け、新素材の開発や効能の研究などを行っている。

2014/10/08

ジャージーボーイズ

 CMを観ながら背後に流れている曲は、どこか懐かしく、聴いた事のあるメロディーだった。さて、そのジャージー・ボーイズの由来は、ニュージャージー州で生まれ育った4人の若者につけられた愛称のようだ。フランキー・ヴァリのファルセットを武器に、若者4人が「フォー・シーズンズ」というロックバンドとして成長していく姿を、事実に基づいて描いた物語。私自身、全く知識も記憶も無いので、詳しい事は分からないが、2曲は知っている。しかし、紐解いてみると1960年代の中期に何と全米ヒットチャート40に29曲がヒットしていたようだ。もちろん、あのダーティーハリーのヒットする前と言うことになる。いずれにしても、当時の流行りものは、日本へずっと後に伝搬してきたようだ。

 繰り返しになるが、「フォー・シーズンズ」を全く持って知識も記憶も何も無い私でも、トッポジージョのような声と当時を再現した街並みに徐々に引き込まれてゆく。最初に身震いがするような感覚に襲われるのが、教会でパイプオルガンに合わせてA SUNDAY KIND OF LOVE を歌うところ。B♭(ビーフラット)に気をつけろという台詞も印象的で、後々修正されている。そして、あの世界的に有名になった SHERYY (シェリー)は、新たにメンバーに加わったボブ・コーディオ(タモリ倶楽部で有名な「ショート・ショーツ」を作曲した天才)が15分で完成させ、タイトルをバスの中で思いつく。そこからフォー・シーズンズのワクワクするような快進撃が始まり、フランキー・ヴァリのファルセットとボブ・コーディオの創作の才能が炸裂する。

  その陰で、グループの分裂とも言うべき裏切りや家庭の崩壊、借金でグループ解散、そんな挫折しそうな中で、追い打ちをかけるようにフランキー・ヴァリが愛する娘を失う。放心状態の彼を勇気づけようとするボブ・コーディオが書いた曲がCAN'T TAKE MY EYES OFF YOU (君の瞳に恋してる)。この曲はフォー・シーズンズの代名詞と言っても良いくらいで、曲の素晴らしさの背後にそんな出来事がと、挫折の中で蘇ってくるフランキー・ヴァリの優しさと力強さ、円熟みが増した表現に納得。さらに、ビッグバンドによる伴奏によって映画は最高潮に達する。目の前で歌い終えたフランキー・ヴァリに対して、私も涙がこぼれ、つい館内である事を忘れ拍手してしまうほどだった。


  また、この映画の独創的特徴は、全てが要所々かどうか解らないが、4メンバーによるドキュメンタリー調の補足、ある時はストレス解消風に解説が入るところだ。特に、曲の演奏中に説明が入るところは、大変面白いが、兄弟のような仲の良い彼らが抱える関係に、自白的な言葉が笑いを誘う。それが、人生観まで滲み出し、格好よく見えるから不思議だ。

  さらに、視点を変えると、当時の実写映画と見間違えるほどの時代考証も素敵だった。最初、両親がパスタを食べている姿を観て、あれっと思いながら、後で「なるほど」そういう意図なのか!なのである。一瞬が見逃せないシーンばかりだ。当時の男、女のファッションはもとより、楽器や刑務所、バス、街並み、イエローキャブ、乗用車、放送用テレビカメラ、マイク、アルティック、アンペックスのテープレコーダを含めたスタジオ機器まで、オーディオマニアも納得する。それらは、やや押しつけがましくも、きめ細かく再現されている。思い出すに、あの時代に作られた「多くの米国ドラマに洗脳されてきた世代」の1人として、現代の迷走する米国とは違い、かつて希望に満ち溢れていた時代を思い出す。それが故に「1960年代の米国らしさ」を素直に味わうことが出来たのかもしれない。

 この素晴らしい映画でも、世代を超えることは難しいようだ。わざと寂れた看板を掲げた洋食堂をみかけ、珍しく思って入ってみたら、昭和そのままの料理が出てきた。それは、おばあちゃんの古臭い料理と箸を置くか、ああ、懐かしいおばあちゃんの味だ、と「しっかり味わうか」の違いかもしれない。だから看板が年配向けと思われるのだろう。残念ながら公開されている映画館も少なかった。渋谷、新宿の館内は年配の人達でごった返していると聞いていたので、出来るだけ日程は後の方を選ぼうと思い、さらに、息苦しさをどうやって解消しようかと考えていたが、六本木ヒルズは意外にも席はスカスカで気持良く大画面の中心で楽しむことが出来た。それにしても、いつも感じるが、少し破れたようなJBLスピーカから出ているドルビーデジタルの音には「苦し紛れの魅力」はあるが、耳と体にこたえる。しかし、上の写真のサウンドトラック盤はまるで違い、1960年代風のサウンドを綺麗にまとめている。再び、ちゃんと聴いてみたい人にお勧め。低音もたっぷり入っている。
メイキング映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=1IcoJpSuRKg

公式ホームページはこちら
http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/

補足:このサウンドトラック盤CDも大変凝った作りになっている。

 

2014/10/07

佐賀牛のハンバーグ

 最近の自家製ハンバーグの流行りは、動物性脂肪の少ないお魚かお豆腐になってしまい、わざわざ「美味しい牛肉」を買い求め、ハンバーグに調理するっていうことは少ない。美味しい牛肉なら、フライパンか網であぶって脂を落として食べればよいからだ。しかも、味付けは、塩と胡椒で十分だ。時たま、山形牛や神戸牛を口にすると、馴染んだ和牛肉としての実感が蘇り、やっぱり「美味しい」と思うことがある。おおよそだが、ヒレ牛肉で「牛脂を落として焼く」と肉の旨みが遠ざかる。一方で、普通程度の牛肉に「美味しい和牛の脂」を注入すると、まるで別物になり、「美味しい」と感じるそうだ。そんな「牛脂注入製造ライン」の画像を見せつけられて、考え込んだこともあった。確かに、すき焼きなどには、牛肉屋さんで牛脂を付けてもらう習慣が残っている。

 最近の食肉に関する不信感は、メーカー製ハンバーガーのみならず、ハンバーグをも直撃してきた。原材料の生産地表示が無いからだ。それは、ウインナーを始め食品全体に言えることだが、子供の好きな食品がこれでは、先が思いやられる。特に、多くの女性が社会に進出する時代になると、益々子供たちは食肉加工製品もしくは外食産業に頼るケースが増える。そこに「食に対する不信感が益々強くなり、それが広がって、今、消費者庁で加工食品の生産地、加工地、等の表示を義務付けるような動きがある。それにしても、根本的には、優れた商品を製造していると自負するなら、自主的な原産地、加工地、品質管理を自慢するような表示が望まれる。ただ、同じ表示でも、我々は「何でも良い方に解釈する癖」が付いているので、それでも注意が必要だ。

 今日は、そんな気分を「なだめるかのような」純国産の「ハンバーグ」を入手したので報告しておきたい。それは、佐賀牛と肥前桜ポーク(何れもJA佐賀の登録商標)を使った贅沢なハンバーグなのである。佐賀牛は、佐賀県産和牛より上位にランクされ、全国の銘柄牛の中でもトップクラスの肉質等級5と4、BMS7(脂肪交雑:さしのきめ細かさの程度)以上の品質を誇るとされている。もちろん最高級の国産黒毛和牛で、ステーキ用のみならず様々の食材に使われ、その佐賀牛の美味しさを全国に広めている。かつて、佐賀牛の入ったカレーを紹介したことがある。一方、肥前桜ポークは、豚肉独特の臭みが少なく、肉のきめが細かいソフトな食感が得られている高級ブランド豚という。これらは、時間を掛けてゆったりと育てられるため、肉色は鮮やかなさくら色になるということが名前の由来らしい。

 冷凍パックの「特製ハンバーグとして15個入りと10個入りの2種類」の商品が用意されている。物々しいパッケージではなく、いたって質実剛健の発泡スチロールの大箱に、5個づつ分けてビニールに入っている。火を入れて焼く前に、冷蔵庫で十分時間を掛けて自然解凍し、柔らかくなったら、フライパンを加熱し、油を引かずに乗せる。牛脂が徐々に溶けて広がるが、両面に焦げ目が付くぐらい焼く。元々1個100gとやや小さめだが、焼けてくると脂が抜けてさらに小ぶりになる。若者なら2枚は平気で食べられると思うが、かなり佐賀牛の味が強く残るので、食べた実感は1個でも満足する。1個あたり424円(15個送料込み)で、和牛を実感できるハンバーグとしては大変うれしい。佐賀牛の「独特の脂肪と肉感」が強いという方は、出来るだけ脂を落として戴くのが良い。少々牛脂肪は多めに入っていて、飽きが早く来るかもしれないが、真面目な製品には違いない。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211712&app=WordPdf

 



 

 

 

 


2014/10/03

深川めし

  仕事で新幹線に乗る時には、迷わず弁当を買うことにしていた。東京駅には、色々美味しそうな新しい弁当も並んでいるが、迷ったあげく、結局「うなぎ弁当か深川めし」になってしまう。いずれも失敗のない昔からの馴染感による選択だが、うなぎ弁当は、ご飯の上に鰻のかば焼きがどーんと広がって、片隅には奈良漬とタレが入っている素朴な形。蓋が鰻をご飯に押し付け、鰻の旨味とタレがご飯に浸潤して、これがたまらない。一方、深川めしは、東京駅の定番弁当で、浅利の炊込ごはんの上に、海苔を敷いて穴子の蒲焼きと、はぜの甘露煮が載せてある。向かって左端もしくは上部には小ナスの漬物やべったら漬、さらに煮物も添えてある。今日は、その「深川めし」の話だ。

  大概の場合は、箸を右手に持ち、横(または下)から弁当箱の短い方を親指と中指で挟んで、箸との距離感を確保しながら戴く。このような幅の短い弁当箱は、車両が左右に揺れていた時代の名残りである。一口二口と口に運びながら、浅利の奥深い旨味と、添えられた穴子やはぜの甘露煮がご飯を引き立てる。ここが江戸前の由縁とも言うべき伝統の味付けで、浅利めしは醤油や昆布だしで炊き上げられ、穴子の蒲焼きは醤油や昆布、味醂、砂糖のたれを付けて焼き上げたもの、そして、はぜの甘露煮は、さらに水あめなどを加えて甘辛く仕上げてある。どんどん味が濃くなっていき、全体が醤油辛さへ傾いている。これこそ、関東風の伝統的な味付けで、醤油辛さの微妙な美味しさを楽しむのである。うーむ、白いご飯もほしい。

  醤油辛さを好む江戸っ子が魚師として肉体を酷使して活躍すれば、当然口にするものの塩分濃度は上がってしまう。江戸時代、東京湾に面した深川で、魚師が冷たいご飯に、煮立った浅利のすまし汁をぶっかけて食べたのが始まりとされているが、深川めしを醤油濃く進化させたのは、そのような地域性と職業柄が反映しているのかもしれない。さて、今日は東京みあげの定番にもなっている、その「深川めしの素」を買ってきた。江戸前としての知名度を誇り、全国観光土産品連盟の推奨品でもある。現代では、味噌仕立てのものや、鰹だし、醤油、味醂、酒、砂糖仕立てのもの、あるいは、醤油仕立ての炊き込みご飯にしたものなどが、深川界隈で楽しめるようになっているが、今日の「深川めしの素」が最も一般的である。

  箱を開けると2合用のパッケージが2袋同梱されている。大家族なら一挙に4合用として使える。パッケージの内容としては、浅利のむき身に北海道産の昆布を一緒にしたパックと、本醸造特級醤油(遺伝子組み換えでない大豆で仕込んだ)に、昆布だし、種子島産の粗糖、塩水湖水ミネラル液等をパックにした大小2つの袋が収まっている。炊きあがる時の蒸気には、如何にも美味しそうな醤油と浅利のエキスがからみあった薫りが漂い、ぐっと食欲がわいてくる。本品の特徴としては、深川の伝統を感じさせる醤油に独特の深みが感じられ、こくのある美味しさが楽しめる。年配の人にも楽しんでもらえるよう、上品で優しい口当たりはどこか懐かしく、まろやかに仕上る。誰にお土産としてお届けしても、「ほー、これが江戸前の味か」と唸るに違いない。特に、テレビの時代劇「暴れん坊将軍」を観ながら怒ったり、涙するような「じいちゃん」へのお土産にお勧めしたい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211533&app=WordPdf


 

2014/09/30

対馬産 天然煮穴子

  少し前に、「目利きが選んだ三陸産煮焼きイラコ穴子」を紹介した。そう、そう、穴子丼にして食べる冷凍穴子だ。穴子丼が素早くサックと戴けて便利この上ない。冷凍庫に収納しても鰻に比べて厚みが半分以下なので2倍以上収容できる。ただ1つ、物足りなさもないわけではない。厚みのある穴子を食べたときの、あのきめの細かい身が持つ「ざらっ」とした優しい食感が少し懐かしく感じる。厚みのあるふっくらとした寿司屋の穴子、天ぷら屋の穴子で美味しいと感じる食感のことである。確かにイラコ穴子を煮たり焼いたものでは、そのような豊満な食感は若干影を潜めていると感じたのである。

  そこで、今回は別の「真穴子の冷凍品」を取り寄せようと思った。そこで気を引いていたのは、冷凍品の穴子として、どの様な物が流通しているのかという半ば興味本位である。ふっくらした穴子を戴くだけなら、寿司屋や、天ぷら屋で地物(江戸前)を口にすることはできるが、いずれのお店でも穴子だけを食べて帰るわけには行かず、おまけに時価って言われると結構な費用負担を強いられる。その点、人によっては評価は分かれるかもしれないが、本場で採れた冷凍穴子を解凍で戴くのは、決して贅沢でもなく、その割には産地で上等感も存在し、おまけに当たり外れもない安心感もある(ここが重要)。

  それにぴったりきたのが「長崎県対馬産 天然煮あなご 4パック:4,896円 」である。長崎県対馬は、全国でも屈指の真穴子の産地として有名である。しかも、加工される場所も対馬市の海に面した工場とある。そこで、活き締めにして、醤油で煮込んですぐに冷凍した物のようだ。これはもう、どうしても食べてみたいと思わせる情景といえそうだ。実物を取り寄せてみると、1パックに2尾入った物が4パックであった。「醤油で煮込んで」とあったが、薄味程度の味付けで、解凍してそのまま美味しく戴ける。

  恐らく一番美味しい戴き方は、オーブントースターで解凍することだ。穴子の皮面に熱が当たる様にして皮をパリッと仕上げるのが良い。お皿に取り出すときは、皮を下、身の方を上にする。好みによっては、添付のタレを塗っていただこう。そうすることで、少し厚みのあるふっくらとした穴子の身が口の中で解れながら、「ざらっ」とした食感が口の中に広がる。皮がヌルっとした感触が無くなりパリッとして香ばしく戴ける。1パックをペロッと戴いてしまうぐらいで、もう1パック戴いて2パックで2,450円、とくれば今日の夕ご飯は、穴子飯とおかずに穴子の煮つけって感じでどうだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211677&app=WordPdf
   

2014/09/26

ディスカバリー13

   この場の状況を漫画で描くと「シーン」という吹き出しが書けそうな雰囲気だった。7階のエレベータの前にある小さな応接室に通されて、今、座っている。この応接で待たされるのは、初めてだなーと、そのきっかけを思い出す。彼は、電話ではとても無愛想な感じで、「雑誌は知ってます」、「いつでも結構です」と言われた。こちらも余計な話もせず、無機質に「では、来週火曜日にお邪魔します」と返事をしただけであった。だから、今ここ、1986年の暮れの大崎工場に座っていたのである。こういう空白では、これから始める「打ち合わせの流れ」を想定する時間に割り当てることが多い。きっと、オーディオ事業部と同じように、測定方法はこうしてほしいとか、測定結果を事前に見せて欲しいとか、色々難癖を付けられるんだろう、いつものように「注文」を突きつけられると覚悟しておこうと考えていたのである。かといって、こんな企画でも、そんな「うるさい奴等に」声をかけないまま実行すると、後で広報部から悔しそうな話をされたこともある。天邪鬼な、なかなか難しい業界なのである。
  
  彼は少し照れくさそうに笑みを浮かべながら現れた。それでも、やや緊張気味だった。私は名刺を出した後、初対面であることを忘れ、すぐさま今回の企画意図を話し始めた。しばらくすると、彼は、私の話をさえぎるように「シバソクさんも、3Qさんも出るんですね、いいですね~ぜひやりましょう、うちは、何をやっていただいても結構です」と軽く言い放ったのである。その唐突な言葉に私は耳を疑ってしまった。「えっ、そ、そうですか」と、「予想もしていなかった、まるで異なる反応に」戸惑いを隠せなかった。説明は、まだ終わっていなかったが、早々と彼はセットを用意してくれた。既に準備されていたのである。今まで、数多くのエンジニアと交渉してきたが、この会社で、話の途中で、ここまではっきりと言い切れる自信満々の設計課長は過去に一人としていなかった。「何をやっていただいても結構です」・・本当にそんなことを言って大丈夫か?帰りの車の中で、首をかしげながら、珍しく「凄いおっさんが」おったんや、と尊敬する気分で再び名刺を取り出して眺めてしまった。

  その時のモニターは、BVM-2000Aだったと思うが、その後継モデルの写真が出てきたので、彼の心意気を忘れないためにブログに残しておきたい。一般的に、放送局の調整室の中央に鎮座しているモニターをマスターモニターという。その場所取りをめぐって幾つかのメーカーが凌ぎを削る時代があった。池上通信機、中央無線、シバソク、そしてソニーである。本来、マスターモニターは計測器の扱いになるが、それに十分な性能を備えているものは無かった。例えば、マスターモニターに使用されるCRTは、周辺まで高い解像力が必要とか、IQ復調で無ければならないとか、面倒な要件を満たす必要がある。しかし、メーカー側は、製造コストに対して売り上げ的には、まったく魅力のない市場でもあり、全世界の放送局全てをシェアに収めても、たいした売り上げ金額でもなく、コストを無視したエンジニアの自己満足ともいわれる世界である。しかし、唯一最高の技術を顕示できる市場でもあり、採用されると誇りとなる。しかし、放送局としては優れた製品が出来たからといって、度々入れ替えるわけにも行かず、古くから製品を提供してきた会社の実績が評価されてきた。結局、それこそが「再び指名される理由」だったのである。その頃、後発のソニーとしては、何とかこの世界に入り込みたいと意気込んでいたのである。


    上の写真は、BVM-2012の前面の引き出しを手前に取り出して、取っ手の部分を下げた状態になる。同社は自社製CRTの強みを生かし、CRT内部まで積極的に手を加え、コンバージェンス調整まで自動化することに成功している。そして、これまで実装してきたカラー、コントラスト,、色温度調整等の数々の項目に加えコンバージェンスまで、一連の自動調整機構に組み込み、全てを1分少々で完了させることを実現している。CRT内部には、インデックス蛍光体とフォトセンサーを内蔵して、コンバージェンス調整の元となる図形ひずみを根本的に無くしたのである。まさに、自社製CRTの強みを生かし、最後の最後までトリニトロンという自ら開発した方式と製造技術に拘り続けた成果といえる。
  トリニトロンは、地磁気の影響を受けにくいと我々は刷り込まれてきた。それは、13インチの解像度340TV本時代の話で、高解像度化による課題は、加速度的に増えてきた。また、地球上どこでも最高の映像クオリティーを必要とする放送局仕様は、さらに本質に迫る技術を必要としている。それらの背景によって、900TV本という超高解像度ならではの課題としてオートコンバージェンスが浮き彫りになったと考えられる。つまり、世界中どこへ輸出しても、わずかな地磁気の影響でも、「いつでも、誰でも」簡単に図形ひずみ0、コンバージェンス・エラー0にできる「魔法のスイッチ」が必要だったのである。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211273&app=WordPdf

  話を戻すと、彼は、他社比較データーと出来上がった解説原稿を見てとても喜んでくれた。電話の向こうで、原稿の気に入った部分を、お経のように何度も何度も繰り返していたのを覚えている。しばらくして、原稿を英文に直して配布したい旨を聞き、快く承諾した。その後、事業部長になった彼は、席をはずす事が多いようだった。自ら世界の放送局を股にかけてデモンストレーションに、あるいは売り込みにと、情熱にも似た戦略の下、活動の幅を海外に拡大していったのである。

  彼は必ずしもエリートコースを歩んできた訳ではなかった。若い頃に、最終段階で不良になった家庭用テレビを別ラインで毎日手直しをしていたという下積みの話も聞いたことがある。言わばトリニトロンの叩上げだったようだ。

  時々、連絡を貰う事があった。北米でとてもいい評価を貰ったとか、ヨーロッパはやはり厳しいとか、少ない言葉の中にも、活動の様子が手に取る様に伝わってきた。一方、噂では、彼は当初から、かなり体に無理をしていたとも伝え聞かされていた。そんなことを、直接聴くのは失礼かとも思っていたが、とても気がかりだった。ある時、別件の打ち合わせで大崎テクノロジーセンターへ寄った時には、彼の入院と病状を知らされた。少なからず予想はしていたものの、何故かとても悔しい思いに浸ってしまった。

  「あえて、難しいことに挑戦するから生き甲斐ができる。反対していた奴らも驚く程の技術革新を見せつければ、みんな共に成長できる。だから、いつも「それは難しいことではない」と口癖のように説得してやり遂げる」。・・・そんな彼の声が今でも聞こえてきそうだ。


2014/09/23

まるもち屋のまるいもち

  伏見稲荷の名物にしたいという背景には、様々な思い入れがあった。お店の代表商品の1つのようだが、「まる」のコンセプトに将来の見通しを鮮明にすると言う気持ちを込めて、「名物」として自ら名乗っている。それが、この「まるもち」である。ただ、名物になるためには、少々時間がかかるかもしれない。粒餡やみたらしをお餅で丸く包み、タコ焼き器の様な振動するプレートの上で転がしながら、表面をカリッと焼き上げた餅菓子である。これからの時期、秋から冬にかけて、この稲荷神社の総本山伏見稲荷大社の千本鳥居の奥に「幻想的な世界」を覗きながら、このまるもちの焼きたてを戴くと、なるほど、凛とした空気にお狐様に話しかけられた様な響きが伝わってくるから不思議だ。

 お店は、京阪本線の伏見稲荷駅で降りて府道119号を伏見稲荷大社へ向かって歩くと左側にある。すると、奈良線の稲荷駅から大社を往復する足向きには、お店の前を通ることは出来ない。でも、まるもちは、様々な大型お土産店で時々見かけることが出来る。ところで、全国的に調べてみると、このような形状や構造と良く似た餅は多いが、外見の光沢を伴うまだらな模様は独自性が高く、この自然の模様柄は意外に印象深い。

 これは、たこ焼き風に作られた餡子焼きではなく、発展型の饅頭でもなく、あくまで丸い形をしたお餅である。やや表面に光沢感を伴った硬質感があり、カリッと焼かれていることが分かる。中に、粒餡子が封入された「茶のまだら」と、みたらしが封入された「赤のまだら」が用意されている。中に封入されている餡子は、さっぱりとした京都老舗仕上げであり、他方のみたらしは少し濃いめで美味しさを実感できる寒天仕上げと言えよう。

 初めて見た時は、形状や色彩の物珍しさが先に立ち「不可思議な想像」を掻き立てる。そして口に頬張ってみると、意外にもその洗練された美味しさに魅了される。外形寸法から来る印象よりも満腹感は早く来る。しかも、腹もちも良く、一度に何個も食べられない。しかし、時間が経つと餅である事を思わせる固さが出てくるので、オーブンなどで温め直す。この2度焼きとも言える作業で、表面の光沢部分は固さを増すが、内側は懲りが解れたような柔らかさが戻ってくる。この2種に薫る味わい深いお味には、年配の人が好む上品さが漂うが、せっかくの美味しさに、餅の表面の硬さが障壁になる可能性があるので、出来るだけ出来立てを早めに楽しんでもらいたい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211709&app=WordPdf

2014/09/19

昔ながらのカスタードプリン

 マーロウとは、フィリップ・マーロウ(Philip Marlowe)のことで、レイモンド・チャンドラーという小説家が生み出したハードボイルド小説に登場する探偵のこと。この探偵は当時圧倒的な支持を受け、20年間にわたってロサンゼルスで活躍していたらしい。 そんな小説にあこがれたレストランの店主は、フィリップ・マーロウが大好きだったと思われる、彼は、少々苦み走った「焼きプディング」を作って提供し始めた。これは、徹底的にプディングの原材料や伝統的な作り方にこだわって、昔ながらの美味しさを再現したものだ。また、その美味しさを200ccの耐熱ガラスの大型ビーカーへ閉じ込めて外販用として定着させた。ビーカーから中身を取り出すと、かなりのジャンボプリンになるが、食べ応えがあって嬉しい。特に伝統的な本格派プディングがお好きな方にはたまらない筈だ。

 カスタードのプディングの素材は、新鮮な牛乳と卵、あとは砂糖とバニラビーンズだけである。そこに日本人的な「素材の極め方」とも言える追求が日々なされていて、懐かしさの中に正統派の片鱗を覗かせ、確かな美味しさを再現している。小説に出てくるフィリップ・マーロウは、きっと「この伝統的な美味しさを愛していた」のかもしれないと錯覚するような気分だ。お店の.パンフレットにも、探偵らしいイラストが添えられていて、すぐにマーロウを印象付ける。ただ、それにしても、マーロウが1度に200ccも食べる程ではなかっただろう。その、耐熱ガラスの大型ビーカーは、品質を保つのに最適な容器といえそうだ。手にすると、そこには、テイクアウトに対するお店の手作り感と拘りが伝わってくる。

 レストランか、あるいはプディング専門店か、あるいはパウンドケーキ屋さんなのか、そういうカテゴリーで扱うようなお店ではない。逗子と言う地のりの持つブランド力と、美味しい物がそろっているお店で、本格的な作り方に拘り、変わらない味を大切にしてくれる。歳を重ねた者でもつい若い頃を懐かしく思える程の変わらない優しいお店なのである。確かに、昔に比べるとプディングの種類も豊富だし、個性的なケーキもあるし、退屈することはない。昔からある品もいいけれど、何か新しい品も魅力と言った、少々悩みそうになるほど品数が揃っている。

 今日は、マンゴーオレンジプディング、抹茶プディング、マーロウ・オリジナルコーヒーを用意した。どれも美味しい。それでも、気分はカスタードに惹かれるかもしれないが、抹茶の人気も高いらしい。そこには、多くの定番プディング、あるいは、期間限定プディングなども用意されて、店舗へ出かけて眺め回すのも楽しい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211681&app=WordPdf 


 

2014/09/16

体組成計で体の本質を知る その2

  自ら「体重を減らすとか、腹周りを小さくしよう」と、夢中になっていても意外に効果は出ないものである。今日まで4ヶ月間の体組成計と格闘した感想をまとめた。自分の体の癖を知り、一体何がどのように影響しているのか、何度も自らの考えを修正しながら努力を続けることになった。体は、自分の「意思に関係のないところ」で、それまでの養分吸収量を確保しようとする、さらに、エネルギー効率を上げてでも、それを貪欲に蓄えようとしている。これはとりもなおさず、自分自身を防御しようとしていると考えられる。何を守るかは、何十年もかけて築き上げてきた体型なのか、あるいは、突如襲ってくる天変地異に備えて備蓄しているのかもしれない。それは、今までの生活や仕事のパターンを守ろうとする精神状態と良く似ている。

  ご飯を食べることが、「腹いっぱい感」を楽しみにしている人にとっては、腹7~8分目では、フラストレーションが溜る、また、今日から「酒類」禁止ということになれば、きっと激怒する。一方、夕食の最後にいつも「デザート」を食べていた人が、「今日から無しです」と言われたら、憤慨するに違いない。それらを好きな人にとって「食事をするな」と言われたようなものだ。しかし、頭では十分理解していても、体はそう簡単に納得出来るものではない。

  さて、改めてそんなことが分かっても、どうかと思うが、恐らくそれが誰にでも、努力の前に立ちはだかるのだと思う。しかも、体は、継続的に食べる食事量を減らせれば、出る量も減る。つまり、体内で一定が保たれようとする。さらに、食べる量を日々少しづつ減らしていくと、あるとき累積減量の大きさに体が気付き、沢山食べようとする。そんな時は、何を観ても美味そうに見えるようになっている。また、運動でカロリーを消費すると、余計に腹が減る。満腹感を早く得ようとして大量の野菜や肉を採ると、割合早めに腹が減る。こんなことは当たり前だが、それが身に浸みて堪える。

  運動によるエネルギー消費という観点で振り返ってみると、かつては、週5時間ぐらいウォーキングをして「運動した気」になっていた。しかし、その程度では、適度に腹が減ってご飯が美味しくなるぐらいだということが分かってきた。大脳や内臓への血流改善としては適当だが、体組成計の数値を変えるほどの成果は出ず、更なる努力が必要になる。そこで、やや極端だが、病気予防との関連で具体的に調べてみると、どうも、万歩計で8000歩(動脈硬化予防)~10000歩(メタボ予防)/1日、加えて筋力トレーニング20~30分/1日(腹筋、背筋、大腿筋など強化)程度が必要とされているようだ。したがって、腹筋程度では駄目で、何か他の筋力トレーニングが必要だと分かる。これでは、運動のみで痩せていくことも、かなり難しい。ただ、ウォーキングの効果はかなり遅れて数値に反映してくる。


  食事、運動の両面から、試行錯誤しながら活路を見出したいと思って、冷酷な体組成計の数値を眺めてきたわけだが、改めてそれによって、効果があったと思われる食材を挙げてみると、1.顆粒の食物繊維を水に混ぜて1日12g程度飲む、2.水分を大量(1.5L/7~8月)に採る、3.揚げ物を完全に拒否する、4.甘い物を60%以上減らす等、である。もちろん、野菜を先に口にするとか、たんぱく質は多め、炭水化物は減らす等は日常的に努力してきた。一方、ウォーキングは、交通事情や天候、自己体力都合等の影響で、年々歩ける場所や時間帯が減っている。無理をして1日おきに15,000歩以上を続けていると、時々疲れが抜けなかったり、足を痛めたりして、やや限界が見えてしまうので、1日おきに10,000歩程度に抑え、土日にはいずれか15,000歩以上を目標にした。それらで、なんだそれだけ!と言われそうだが、1kg/月相当で4ヶ月で体重(青線)を4kg落とすことが出来た。(上記グラフ:5月18日~9月15日時点、棒グラフが月別歩数)

  結果、1.平素やはり食べすぎていたこと、2.カロリーの高い物を好んでいた、3.間食が多かった、等のことが反省材料である。まだ、理想的な体重まであと2kg下げる必要があるので、努力を続ける。それにしても、徐々に体にまとわりついた無駄が減ってきていることから、これからは、さらに苦しい状況が待っている。ただ、体組成計と格闘することで様々な自分の体の癖が分かったし、これによって客観的な評価も出来た。どの要素もそうだが、「自己流にて、この程度でよい」という判断は、結構誤りが多かった。しかし、それによって、自分の目標に対するアプローチ方法が少々洗練されてきたように思われる。


  その基本的な指針となったのが、タニタから出版されている KARADA BOOK (上:A4カラー66ページ)である。この本と体組成計を使うことで、あらゆる課題の糸口が見えてくる。また、実践するにあたっての心構えなども分かってくる。これは、自分にとって優れた「指導書」だった。恐らく1通り読むだけで、1kgは減ったのではないだろうか。最初は、1通りさらっと見通し、苦しい時に再びページを開いて、何度も何度も読み返した。1.健康管理の仕方、2.食べ方のコツ、3.体の動かし方、がまとめてあり、自分が注意しなければならないことを頭に叩き込むとで、効果を挙げてきたと思う。それによって、明らかに健康な人生観まで変わってきた。

2014/09/12

賢者の食卓

  「賢者の食卓」と聞くと、何か凄く体に良い食材を並べた食卓をイメージする。しかし、パッケージを開けてみると、スティックが大量に入っていた。そのスティックの中身は白い粉で、食物繊維だと言う。それを食卓に置いて、食事の度にお茶やお水に混ぜて口にする。そこに、のべつ幕無しに食物繊維を口にする姿が象徴的に見えてくる。食物繊維をたくさん採って、肥満や、血糖、血圧を低く抑えたいと考えている人にとっては、至極当然に食卓に並べる物のようだ。いくら野菜好きでも、毎日同じ野菜ばかり大量には食べられないし、新鮮で美味しい野菜は、やや高価で、今年のように天候不順と相まって、野菜の安定供給もままならない事もある。

  そこで、新鮮で美味しい野菜が入手できない時にも、食物繊維を補いたいとか、あるいは、野菜好きでも食物繊維が十分でないと考える人に、この「賢者の食卓」がピッタリだ。私も、その1人かもしれない。これまで、食物繊維に関連する話題は、たくさん取り上げてきた。自らもかなり実践を積み上げてきた。それによって、効果も認めているし、無視できない栄養素であることも分かってきた。特に、体重の管理や腹部周りの制御には欠かせない。そして、もう1つ夏場特有の効果として、食物繊維が溶けている水分は吸収に時間がかかることもあって、腸内に水分を蓄積して、脱水症状を起こしにくい傾向がある。

  しかし、一般論としても、まだまだ我々は食物繊維が不足しているらしい。統計的には18g(/1日)程度採る必要があるとされ、若者や働き盛りの40歳代までは、絶対量として大きく不足している。また、50~60歳以上の野菜好きの人でも、まだ十分ではないという結果になっている。大塚製薬では、食べた野菜の食物繊維が体に十分な効果を上げているかを把握するために、OUTPUTの固さ、形や色を見てチェックするようにと、HP上に案内を出している。これは、非常に分かりやすい説明である(補足1)。すると、人それぞれだが、そのOUTPUTで毎日好成績を収めるには、経験的にみて、かなり食物繊維を摂取しないといけないことが分かる。 

  この「賢者の食卓」は、トウモロコシ由来の食物繊維(=難消化性デキストリン)である。他社の商品では、小麦のでん粉などを使っていて、原材料の違いで効果が違うとは思えないが、トウモロコシ由来は若干甘味が加わるところが特徴だ。1包は6gになっており、1日3包摂取が目安となっている。用量は、OUTPUTを眺めながら決定するとして、用法としては、1包づつプラ包装されているので、外出時でも携帯出来る。言わば、うどんやラーメン、あるいは味噌汁など、口にする水分に加えてかき混ぜて戴くという形だ。いつでもどこでも、流行の「消費者庁許可・特定保健用食品」を携帯して、「揚げ物好きサラリーマン」にも「賢者の食卓」にしてほしいようだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211684&app=WordPdf

補足1:→ https://www.otsuka.co.jp/health_illness/fiber/for_body/stool/

2014/09/09

NATURENAヘアカラー

  歳を重ねて気になってくるのが頭髪である。40歳過ぎあたりからポツポツと白髪交じりになり、いずれ遠くから望むとグレー(灰色)になる。これは、必ずしも年齢に比例するわけでもないが、若づくりのためには、修正(つまり=染める)を加えるしかない。若づくりは、自分の若いころを思い起こさせるための美術創作で、ある時は、自分に緊張感を与え、やる気を起こすのに最適である。髪を染めたから、やる気が出るわけではない。毎朝、鏡に映った若い頃に戻った自分を眺めながら、元気な時のイメージを思い出し、徐々に体の中から若さを取り戻そうとするのである。それは、ブルースリーの映画を見て映画館から出てきた人達がみんなブルースリーの格好を真似るのと似ている。「アチョ~」

  また、後輩の人たちから、くたびれたオヤジになったと思われない先輩でありたい。いつも元気はつらつで「若くみえる先輩や上司」が良いに決まっている。外見が若いと考え方も進歩的に見え、提案や改善話を聞いてくれる先輩に思えるからである。しかし、逆に、疲れた先輩あるいは、老いた上司になってしまうと、発する言葉まで古臭く感じてしまうという悲惨な結果を招く。若者からしてみると、将来、こんな先輩や上司になりたくないし、「いつまでこの会社が続くか心配だ」と考えるようになる筈である。若者は何かにつけて敏感である。だから、既に髪のない人にはお勧めできないが、髪は染めてでも若さを強調するのが礼儀である。勿論、家族に対しても同じ影響がある。

  お洒落という領域とは全く違う思考かもしれないが、歳を重ねると、知らず知らずのうちに自分では意識しないところで崩壊が始まっていく。その置かれた環境によっても異なるが、頭の中は一番先に崩壊が始まると言われている。髪はその氷山の一角に例えられる。自分で気をつけて、それを補っていく必要もあり、その努力はその人の姿勢や意気込みを示すものである。周囲はそういう人に、いつまでも期待し、また、期待される者はそのことで、人生を豊かにする事が出来る。・・・という構図が成立のである。

  髪を染めるには、3つの方法がある。1番強力なのが、ヘアダイで、専門的に美容室で行われている。脱色した後に染色し、指定の色の髪にする(酸化染色剤)。この方法は、なかなか染めた色が落ちないのが特徴である。2番目が、酸性の染料を使って表面をコーティングするマニキュアになる。分類では化粧品である。3番目が同様に表面を染めるカラートリートメント、カラーリンスと呼ばれる商品で、手軽に染色できるが色落ちするのも早い。染色剤は、材料によって皮膚が被れたり、残り少ない髪も傷めることもあるので、相性は重要な要素といえる。よく確認してから作業を始めたい。髪は日々生えて休むことは無い、これに対しては、どうせ暇なので、こまめに手入れをするしかない。

  前置きが長くなったが、割と結構な感じで続けられるヘアカラーを紹介しておきたい。歳を重ねると分かることだけれど、髪の毛は細くなるし、傷みやすくもなる。そして、何をやっても黒く戻ることはない。また、いずれ染毛作業自体すら面倒に感じられるようになる。そういう想定される現実に対して、如何にして継続するかは大きな課題と言える。そのためには、やはり、髪を傷めず、空いた時間に少しづつ重ねながら染めていく方法が良い。少々色落ちが早くても継続使用で効果が出る筈である。これは、植物性の染毛剤で頭皮に与える影響は小さい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211225&app=WordPdf

2014/09/05

スリム アップ スリム

 今日の商品は「スリム アップ スリム」という名称で、実は同じ名称で2度目の登場になる。しかし、中身が少々異なっている。同じ名前で次々と「形を変えて発売」されている中で、これが一番親しみやすい商品になったと言えそうだ。それは、より美味しく感じるデザート風に作られているからだ。今、肥満から体を守りたいと考えている人は、若い女性や中高年のおっさんばかりではない。若い情報処理を専門とした人達も切実な状況のようである。若い女性は綺麗になるという目標があるし、それに努力する時間は惜しくない。また、中高年のおっさんは、それほど人生に先がある訳でもなく、肥満は自己責任だし、努力する時間は日常的にたっぷりある。

 しかし、朝早く出勤し帰宅は深夜。厳しい競争を強いられている情報処理技術者は、職場で調子のよい時は、ほとんど蒲鉾状態(机の板にくっついている)になる。そんな彼らも、周囲の声に耳を傾けて、健康を保つためダイエットをしたいと感じてはいるものの、深夜ジムへ通うのは時間の無駄にさえ思える。そうなると、自らの体に備わっている、基礎代謝に頼ってダイエットするしかない。しかし、すでに自然に腹周りがゆったりしてきたり、思った以上に体重が増えていたりして、気がついた時は遅かったと痛感するに違いない。だから、昼夜の食事はもとより、ディスプレーに向かって仕事をしている合間にでも、何かエネルギーを大量消費するものが欲しいと願ってきた。

 エネルギーの大量消費は無理でも、肥満に繋がる要素を極限まで抑えてある、この「スリム アップ スリム」は、そんな人達にもピッタリだ。果実ゼリーがレトルトパックに入っていて、新鮮な牛乳と混ぜ合わせる。すると、牛乳に含まれるカルシウムとたっぷりの果肉から出るペクチンの働きによって、ゆっくりと固まってくる。まるでフルーチェの美味しさそのものである。違いは170Kcalの低カロリー仕様なのに、ビタミン7種、ナイアシン、タンパク質、食物繊維、葉酸、CoQ10、コラーゲン、ヒアルロンサン、美体質乳酸菌などが含まれ、美容と健康に優れ、人が活動するのに必要な栄養素がすべて含まれている。とにかく食べやすいし、口当たりがよくデザート感覚で美味しい、しかも適度に満腹感が広がってくる。

 1箱の中には6食分が用意されているが、その都度別途牛乳を100ml用意する必要がある。250ml程度入るカップにスリム アップ スリム1袋と牛乳を100ml投入し良く撹拌する。とろみがでたら出来上がりになる。低脂肪の牛乳を使用することで、よりヘルシーに仕上げることもできる。また、「あらかじめスリム アップ スリム1袋を製氷器に入れて凍らせておき、深いグラスに取り出してから牛乳を加えて撹拌し、とろみがでたら戴くことにすれば、冷たくて美味しいデザートになる」と書いてある。とにかく果実がたくさん入っていて、フルーツの香りに包まれる。これなら、情報処理技術者や秋葉原系のオタクにも体よいデザートになる。「甘いもの好き」のダイエット食品の決定打になりそうだ。あとは我慢だ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211544&app=WordPdf

2014/09/02

牛丼の具

  帰り路、駅の傍に牛丼のお店がある。時間帯によっては、混んでいるようで、美味しそうな空気が路上まで広がってくる。店に入って食べたいのはやまやまだが、残さず全部食べる自信もないので、具だけを器に包んでもらい、持って帰ることがある。しかし、お店で食べるのと違って、何故か今1つ物足りなさを感じることがある。やはり、牛丼老舗店では、お店に染みついた出汁や醤油の香りの中で、あちこち目を配りながら待つのが良い。その雰囲気によって、胃袋がにわかに興奮して、より美味しく戴くことができるからだ。もちろん、器も綺麗だし、ご飯の硬さとか、添えられた奈良漬けとか、赤汁など、お店ならでは特徴が「とびきりの美味しさを演出」してくれる。しみじみと、老舗は違うなと実感するわけである。

  おおよそ、トンカツ、カツ丼等も同じだが、じいちゃんとばあちゃんがやってる古くからのお店は、比較的にお肉に対する品質も高い。じいちゃんが目利きで、いいお肉を仕入れている。商売の基本が信頼されることにあることを熟知して、お肉も「飛び切り美味しくなくっちゃいけねえ」と信念を持っているようだ。それでいて押しつけがましくない、さり気無さが心地よい。そんな、少々頑な人情というか、昔の職人肌が染み付いているのだ。客はその拘りを自らの舌で幾度となく確かめ、その端正な味の虜になって通い詰めることになる。店主も客も「違いの分かる、他とは一線を画する誇り」が店内に漂っているのも好きだ。そんなお店をいっぱい馴染みにしたいと思うことがある。まだ、あと10年ぐらいは、そんなお店に遭遇できるかもしれない。

  どのようなお店でも、開店当初から十分な利益を出せる訳はない。数年は初期投資の回収に苦しむようだ。それでも、「とびきりの味」を提供しなければ、その地域のお客から評価を得られず、徐々に沈んでしまう。その経営の難しさを何年もじっと我慢して乗り切ったお店は、余裕が出来始めると「益々美味しさに拘り」を持つようになる。じいちゃんとばあちゃんのお店には、そのような空気感が存在する。そこに、「少し高いがやっぱり美味しい」という、昔ながらの商売の健全性が残されている。食事処に限ったことではないが、これからは、原材料の選択肢が増えることにより、その「美味しさや食の安全に対する格差」が益々広がっていくに違いない。また、現代社会の抱えている「偽装問題や輸入物への不信」に対して、看板や広告を替えても払拭されることはない。

  世の中、何が起こっても、「牛肉は国産でなくっちゃいけねえとか、やっぱり黒毛和牛だよね」と拘る人にお勧めしたいのが、今日の「牛丼の具」になる。じいちゃんとばあちゃんのお店のような老舗を探さなくても美味しい物はある。そこで、最近は「美味しい牛丼がないとお嘆きの方」にもお勧めなのが、黒毛和牛の冷凍「牛丼の素140g 10個入り」である。140gというのは、通常の商品より40g程度少ないが、ちょっと大きめの茶碗で一人前として丁度よい量になる。もちろん、丼で大盛りが好きな若者は2個使うとよい。出汁が甘めに作られていて田舎づくりを思わせるが、少し濃い目の本醤油を数滴加えると「関東風になる」。さらに、じゃがいもを使って肉じゃがにも応用できるぞ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211663&app=WordPdf

2014/08/30

朝日新聞 売国のDNA

  こういう見出しの付いた「9月4日号 週刊文春 発売の広告」を、朝日新聞が掲載を断ったという記事が目を引いた。至極当然の事だとは思うが、読者は、週刊文春の「追求キャンペーン 第2弾」だということで、また書店を賑わすことになる。おおよそ読者は、内容を隅々まで納得するまでは、その手の記事を読み漁る傾向がある。そこで、産経、読売はもとより週刊誌など、あらゆる情報を拾い集めて(それにも捏造が潜んでいるかもしれないが)、自分なりに筋の通った考えとしてまとめようとする。もちろん、従軍慰安婦問題に端を発し、「売国のDNA」という「朝日新聞の歴史的 売国情報操作 全て」を対象にしているから、徹底して攻撃する筈だと期待する読者も少なくない。そして、いずれ「朝日新聞=捏造新聞」として定着して不買が広がり、そこで溢れた読者を獲得したいという狙いである。ま、メディアが互いに競争しあってこそ健全な社会になるのだ。


  と言いながら、朝日新聞の捏造は悪意に満ちてはいるが、その影響は悪いことばかりではないと思うようになった。それは、反日の本質を暴くような書籍や雑誌も豊富に出回ったし、韓国人の日本国内における棲ざまじい性犯罪履歴なども知ることが出来た。また、韓国の売春婦が世界でどのくらい活躍しているかも知ったし、米国が韓国の背後で従軍慰安婦問題の糸を引いていた事も判明した。一方、米軍の兵士向けの売春婦を韓国政府が管理していたことも世界中に広く知られた。この手の話は、米軍には付き物だ。あと、ベトナム戦争での韓国軍の犯した性悪行もネットで広まった。まだまだ枚挙に暇は無いが、それなりにいい勉強になったと思う。まあ、米国と言えば、かつてホワイトハウスの中で大統領がアルバイト学生に性交渉を強要した程の国だから性犯罪も多い。また、大統領と言えば、韓国の冷酷非情な大統領もセウォル号沈没事故直後に「男と密会していた可能性がある」と朝鮮日報で報じられ、「ひえー大胆な」と驚くばかりである。余り底辺で競争されても困るが、笑える。

  そうやって様々な情報が氾濫して、悪い物が出尽くせば、いずれ淘汰に向かう。何もなかったような冷やかな時代が来るかもしれない。しかし、我慢強い日本人を怒らせた結果は、これからずっと尾を引き続け、未来永劫「細部で排他的な姿勢」が続く可能性が考えられる。人は、一度苦い思いをすると、人前や口先では社交辞令を発して優等生を装うが、常に不審感を持って警戒する傾向が強い。一方、個人的な話では、今回の件で分かった事は、小学校の頃(今から50年以上前)に父母が朝鮮系の話をしていたことと共通性があることだ。当時は学校で「人はみな平等」という風に叩き込まれていたので、父母の誹謗中傷だと疑っていたが、徐々に「このことか」と分かるようになっていった。九州や中国地方には、朝鮮半島からたくさん、日本人名を使って入り込んでいたので、区別がつきにくかったが、地域的に「危険が多いから、あの場所には近づくな」とか「注意するように」と再三言われたものだ。今では、残虐な犯罪ニュースを観て「どうしてそんなことを?」と思って調べてみると、やっぱりと納得できる。

  印象としては、日本の国民全体(特に若い人たちが)がこのような情報を通して、「いい人を装いながらも」どうすれは、身を守って世界で生き残れるか、よく考えてほしいし、「過去を学んで隣国の民度を研究しておく必要がある」とか、あるいは、「日本の教育について考え」てみたり、一方で今、国連はまともに機能しているのか、本当に危険な国はどこなのか、我々は報道に騙されていないか、等を常に情報監視を怠らないようにすることに繋がっていけば、まあ、大東亜戦争で犠牲になった諸先輩方からも、少しは満足してもらえるのではないかと思う。それにしても、この週刊文春の=朝日新聞「売国のDNA」とは、朝日新聞の戦後の悪行を広範囲に捉え、尊厳まで斬り込む姿勢が出ていて、とてもいい表現だ。
 

2014/08/29

アサイー・スムージー

   スムージーとは、野菜や果物を凍らせたものをジュースに仕上げることを指すようだ。もちろん、凍らせないで、生のままクラッシュの氷と一緒にミキサーでジュースにしても同じことだ。スムージーと言う言葉の前に緑色、黄色、紫色など、主体となる野菜、もしくは果物の色を付け加えて「緑スムージー」とか、「黄色スムージー」とか呼ぶことがある。そういう用例では、今日のスムージーは、アサイーを使っているので「紫色スムージー」と呼ばれることもある。アサイーのスムージーは、栄養バランスに優れているので人気も高い。ジュース専門のお店などでも、マンゴー系のスムージーと並んでよく売れているようだ。こういう体に優しい食品は、食欲のない夏場はもとより、季節を問わず人気が高いようだ。

  アサイーとは、ブラジル原産のヤシ科の植物で、深い紫色をした直径1.5cm程度の小さな果実。アサイーには必須脂肪酸、アミノ酸、食物繊維、ビタミンA、B、E、リン、鉄分、カルシウム、亜鉛、ポリフェノールなど、カラダに必須の栄養成分が豊富で、しかもバランスよく含まれている。また、アサイー含まれる栄養素は、ブルーベリーに良く似ており、主成分であるアントシアニンは、特に抗酸化作用に優れており、空気中に存在する風邪やウイルスなど有害成分を抑えたり、また、目にも優れた効果があると言われているため、現代人には欠かせない果実と言える。

  そのアサイーをスムージーにして飲むことで、女性は今よりずっと「美しく」なれると話題を呼んでいて、認知度がどんどん上がっている。本来は、抗酸化作用に優れ、ビタミンの壊れない生の状態でスムージーにするのが良いらしいが、ブラジル原産だと、天然物はまだ入手が難しい。そこで、こういう乾燥した商品が登場してきた。それでも十分な栄養価を含んでいる。まして、ミネラルや食物繊維はそのままだ。それに、9種類の緑黄色野菜を加えて、乾燥粉末に仕上げてあるので、これ以上望むべきもないが、この手の食品に魅力を感じるのは、平素口にしない栄養素や酵素を取り込むと、体の中で何か良い反応が起こるのではないかと期待できるからだ。

  ビタミンやミネラルなどの栄養素は、錠剤の形で摂取することもできる。しかしそれでは、今時の胃腸が弱った時期には、体に大きく負担が掛かることがある。できれば野菜や果物などの食材の形から採りたい。そもそも、アサイーに興味を持った背景は、やはり大量に含まれるアントシアニンである。その効果を期待したというのが本音である。それは、日ごろ感じる目の衰えを何とかしたいと、常々考えているからで、 先日も映画の帰りに有楽町のモアナキッチンでアサイーのスムージーを飲んだぐらいだ。この粉末状のアサイーを試してみると、意外に本物に近く酸味も程々で美味しい。胃腸の弱った今頃には丁度よい食品である。特に食物繊維が多く含まれるためか、お通じには効果があるようだ。胃腸の為に、しばらく続けてみたい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211683&app=WordPdf

2014/08/26

家バル

  被災時に備えた備蓄品に、缶詰の3年という保存期間の長さが役立っている。パンの缶詰のみならず、肉や魚等を主体とした缶詰を備蓄しようとする企業や公共施設が増えている。中でも子供や老人でも開けられるプルアップ式で、常温でそのまま美味しい缶詰が熱い視線を浴びている。缶自体の寿命がほぼ3年なので、その缶詰の備蓄期間は3年が限度ということになる。期限が来る前に、新たな備蓄品が用意され、古いものは、従業員に分配される。もちろん、災害時の備蓄は、家庭でも認識は高く、最低3日程度の飲料水や食品は用意されるようになった。しかし、規模の大きな地震や火山の噴火、あるいは、雪や洪水によって、道路やライフラインが遮断されると、ほぼ1週間の備蓄が必要になると、専門筋から注意が促されるようになってきた。

  そのためには、備蓄用と日常品を区別するより、少しづつ備蓄に割り当てながら、時間が経過したものから消費へ回すという活用方法が一般的になっている。備蓄には、ただ単に備蓄用の食品を保存しておくだけでは十分とは言えない。対象になる子供からお年寄り、あるいは病気の有無まで考えなければならず、好みの商品だけに留まらず、味付けの濃さや塩分量なども適正であることが望まれるため、早めに試食して、飽きの来ない品物を多種類用意しておきたい。そのように、きめ細かく準備することで、被災時の過ごし方全般を、漏れなく準備をすることが出来るようになる。それが、より安心・安全に繋がると思われる。

  最近は、一般の海産物の缶詰に対して念入りに注意を払ってきた。とかく、一般的な保存食の塩分は多めに設定されているが、被災時は、自宅で戴くのと同じ程度の塩味に抑えられ、喉の渇きが抑えられる薄味作りが基本になる。さらに、使われている油脂も固まることのない植物系が望ましい。できるだけ、そのような視点で商品を選んで確保しておきたい。そこで、この「家バル」というキャッチフレーズが目に留まってしまった。[注)家バル=自宅にいるような気分になれる軽食の出る喫茶店もしくは酒場のこと]。それこそ、田舎で愛想のよいお姉さんのいる喫茶店で出される軽食そのものと考えられる。その様なお店では、既に定番の冷凍された食材を解凍して提供するという都会的な発想ではなく、今ある食材を上手に使って日常的な味付けを施した料理が提供されていることが多い。

  この家バルという缶詰は、原産国がタイということもあって、タイ料理の真髄と言えるような味付けである、新鮮な食材をより美味しく戴くために、そのままの姿形で缶詰にしてある。タイ料理は意外に辛いと思われがちだが、その味の中に酸味や僅かな甘みなどが加わり、塩分を減らした味付けで、缶詰になるとそれが優しさに感じられる。もちろんキャッチフレーズのように、ワインやお酒に良く合う食材となっていて、当然おつまみ的な要素も強いが、あえてスパイスを利かせて薄味の良さを引き出している。アサリのスモークは、燻製の大豆油漬けで、そのままでも美味しいが、パスタや海鮮サラダでも俄然美味しさを引き出せる。一方、サバのグリーンペッパー大豆油漬けも、さっぱりとそのまま戴けるが、焦がし醤油や山葵とも相性が良く、日常的な味付けが可能だ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211557&app=WordPdf&wdo=1

2014/08/20

イントゥ・ザ・ストーム

  100年に1度とか、想定外とか、そんな言い訳だけで片付けられると、自然科学が現実に追い付いていない証拠だと考えられるかもしれない。確かに、地震や洪水、火山の噴火等の予測は難しいかもしれないが、最近は、天候ですら予想がつかないようだ。だからといって「多くの犠牲者が出て当然だ」という考えには誰しも納得できないだろう。どうやって、そのような自然災害から身を守るかは、明らかに別の課題といえる。そのために、自らの危機管理能力を磨く必要がある。その1つに擬似体験がある。そして、その体験を通して、周囲を眺めて危険度の高い対象を取り除く。さらに、被害を想定して、その中で生き続ける為の準備をする。また、家族を守るためにもシュミレーションは重要だ。人は、不意を食らう、あるいは、それに対する知識不足が一番危険といえる。そして、最終的な結果は全て自己責任になる。

  今日は、 「イントゥ・ザ・ストーム」を観てきた。ストームとは、「嵐とか暴風」を指す。ここでは竜巻だ。内容は容易に想像が付いていた。竜巻に吸い込まれて「ぐるぐる回転しながら中心部に到達したら」何が見えるのか、と言うことなのだろう。それでも、とにかく「その怪物」を観てみたいと思えたのである。自分がその映画の中に閉じ込められたら、どう振舞うのだろうか興味があった。自分は怖がりだからとにかく必死に逃げることを考えるだろう。しかし、映画の登場人物は、異常なほど竜巻の映像を追いかける賞金稼ぎだったり、レーダー画像の中から竜巻を発見していく研究者、廃屋の中で身動きできなくなった息子を探す父であったりと、巨大な力を備えた竜巻から逃げるのではなく、むしろ立ち向かう人々を描いている。


  容易に想像が付いていたとしても、その竜巻の破壊力は、凄まじいものがあった。また、実際に重たい岩や車、あるいはジャンボジェットが宙を舞い、人までも吸い込みながら巻き上げ、いつ落ちてきて地上にたたきつけるか分からない恐怖は、計り知れないものがある。劇場内のTCX(Toho Cinemas Extra large Screen )、いわゆる「壁一面に広がったスクリーン」とDOLBY ATMOSの立体音響再現装置(周囲、天井、背後にもスピーカを配置)によって、今そこで起こっているような錯覚を覚えながら、体は硬直してしまい、つい足を突っ張ったりしてしまう。CG/VFX を最も効果的に使ったものと言えるかもしれないが、それとは裏腹に、画像全体が携帯型のカメラで撮影したような視線でまとめられた部分が多く、カメラの手持ち撮影で巨大なTCX画面が動きすぎて、目が回るようにクラクラしてしまうが、それに伴うスピード感は良く表現されている。もう少し画面を切り変えて、動と静つまり、ハンディーの画面とシネ画像を使い分けてほしいところだ。

  この映画も、何1つ見逃さないように、食い入るように画面を追いかけ、何かを自らの知識ベースの1つとして吸収したいと考えていたにもかかわらず、映画の流れに吸い込まれてしまい、その魅力にとりつかれていった。終わった後には、「凄かった!」と何度も呟いてしまうほどだ。どうも、この映画を作った人達の目的はそこにあるようだ。竜巻の科学的根拠である発生パターンとか、多発地域の地勢的特徴、あるいは進路解析とか、そんな屁理屈は必要ない、本能に任せて逃げまくれと言っているかのようだった。しかし、全体を通して伝えたいことは、「未体験の現象には、少なからず恐怖を感じ、同時に人は冷静さを失い、体も硬直する。そうなることで、逃げるタイミングを失ったり、逃れる場所を甘く観て大怪我をする事がある」など、それに対する警告メッセージが幾つか用意されているのだ。

補足:イントゥ・ザ・ストーム
http://wwws.warnerbros.co.jp/intothestorm/  

2014/08/19

ソイジョイ新製品

  今更でもないが、「甘さが控えめだから、糖分は少ない」という概念を捨てる時代が来ている。甘く感じないものにも糖分はたくさん含まれている。そして、以前より肥満体は徐々に増え続けている。インシュリンをむやみに出さないようにして、体内で脂肪の生成を抑えることが、ダイエットに適した対処法だといわれ広まってきた。これは、「糖質を含む食材を極端に減らす事」を指す。また、それはダイエットという美的な体型維持に留まらず、健康面でも脂肪を増やさないようにすることは、働き盛りの中高年にも重要な対処法となり、今、一番注目されている。血管内に脂肪が増えると、それによって、毛細血管を多く含む臓器の働きが悪くなることで、とくに判りやすいのが眼の網膜ということになる。そして、脂肪肝、高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化等へ進展する。
 
  朝から夜遅くまで机の上のディスプレーと向き合っていると、運動不足による筋肉の減少、炭水化物の摂取によるインシュリンの放出、その習慣による脂肪の体内滞留が何十年もかけて、少しづつ臓器を機能不全へ導いていくようだ。これに気をつけるには、日頃何かに付けて低GI食品を好んで口にし、適度な運動を行い、食べすぎいないようにして、大量の水分を採り、血液を常にサラサラに保つ等の工夫が必要になる。毎日野菜を350g以上摂るは難しいことから、食べる順番に工夫するとか、食事をする時間帯などに留まらず、空腹の対処にこそ、その鍵が隠されているようだ。その時間帯に口にするのは、勿論、低GI食材でなければならない。だから、夕方会社で小腹がすいた時のおやつには、ソイジョイなど副食材が広く利用されている。ただ、同じ物は飽きるので、他社の商品も混在し幅広く利用されている。意外にも、若者のみならず年配者まで幅広く必要とされているようだ。

  ソイジョイは、何を口にしても美味しい。それは誰でも承知していることだが、このアーモンドの入ったソイジョイは、大豆の味もするが美味しすぎる。これで、本当にその使命を果たせるのか、疑問を持ちながらも、「うーむ、なるほど」と、すぐに納得出来た。 ピーナッツと同じで、こういうナッツ系の組み合わせは、それ自体も難消化性があり、素材自体にも低GI性を備えているからだ。また、ダイエット中の補助食品にナッツを勧められることもある。その理由は、栄養バランスが豊かで腹持ちが良いからだ。ソイジョイは、アーモンドとチョコレートの組み合わせに、さらに独自の難消化性食材を加えてある。この風味は我々の世代にとって、幼い時から食べ慣れたもので、馴染みが良い。これなら世代を超えて受け入れそうだ。そして、次のナッツ系商品ではマカデミアナッツを使うのではないかと勝手に想像してしまいそうだ。

  世代の違いや個人差として扱われがちだが、経験的には、ソイジョイの品種による腹持ち時間には若干違いがある。大きく分けるとフルーツ系とナッツ系に分けられる。つまり、これによって用途や目的に合わせて対象商品を少し変える必要がある。日常的な生活が静かな読書や運動と言っても買い物や散歩が主体と言う人には多少消化の良いフルーツ系が良い。一方ハードな運動や水泳、あるいは忙しい仕事に追われる生活をする人には、ナッツ系が良い。もちろん量的な面はお好みによるが、少しづつ良く噛み、大量の水分を取りながら、ゆっくり戴くのがコツ。食べる時間帯としては、オフィス勤務なら夕方16時ごろが良い。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211647&app=WordPdf

2014/08/15

煮焼きイラコ穴子

  去年、鰻を外食で何度食べたかと思い出してみると、おおよそ8回であった。神田きくかわ(紹介済み)3回、新宿の登亭(紹介済み)5回といったところだ。もっとも、冷凍で取り寄せている品物(紹介済み)を合わせると鰻は必要以上に食べている。贅沢というより単に好きなだけで、ステーキを食べるくらいなら鰻を選択する性分なのである。しかし、好きな物だからと言って、その美味しさに拘っているわけでもなく、やや盲目的な感情が支配してしまう。ま、みんな同じ程度に楽しみになるといった具合だ。ただ、近年、鰻の稚魚が年々減っているから、今のうち、もっと食べておきたいと思うこともあるが、こちらの寿命もあるので、死ぬまでにどのくらい食べられるか見当がつかない。

 また、いつまで食べられるか分からない背景の1つに、職人さんが減っている事も挙げられる。仕事を継承するのに、最低でも10年かかると言われていて、まさに作業はノウハウの固まりで、将来的に見て鰻職人の修業も徒労に終わってしまう可能性があるからだ。しかし、その技術は、美味しい穴子の加工にも転用できる。穴子は稚魚収穫や.養殖技術は今のところ必要ないが、.裁いて骨を取り除き、そして煮たり、さらにタレ付けて焼く、それこそ熟練の作業がそのままだ。裁き以降は、鮮度を保つため、手の込んだ作業を素早くこなす技術が必要になる。特に小ぶりな穴子は、口に入るまでに形が崩れやすく、慎重な作業の連続と言える。しかも、穴子は鰻のように高価ではないので数をこなさないと採算性が劣る。

 食べる方の我々消費者としては、穴子は、鰻より脂分が少なくヘルシーで、しかし、ビタミンAの量は同じぐらい含まれている。眼には十分良い効果が得られるらしい。毎日でも食べたいぐらいだ。私の田舎の広島では、昔から瀬戸内の穴子が広く食されていて、巻きすしやばら寿司(ちらし寿司とも言う)はもとより、もちろん、そのまま焼いても頂くが、穴子がご飯の上に並んだ弁当(穴子飯)までもが駅に並んでいる。関東の人がその弁当を口にすると、その穴子の硬さに閉口するかもしれないが、関西では鰻も穴子も魚として扱われている。つまり、蒸し上げる作業はない。ただし穴子は煮る工程を経て柔らかくしたものはある。関東の、江戸前穴子を天ぷらで頂くとか、寿司ネタとして口にするのと固さは同程度と言える。

 今日は、QVCの番組を見て「目利きが選んだ三陸産煮焼きイラコ穴子」というのを取り寄せてみた。目利きと言うのは、無秩序に高価な品物という意味ではなく、優れた仕事をして美味しく仕上げたという意味が込められている。価格は、10尾分入が税込みで 5,140 円になっている。うな重なら1.5回分の価格だが、ご飯に乗せて穴子丼なら10杯分ということ、つまり毎日食べて10日になる。イラコ穴子は三陸では最も広く収穫できる穴子として知られているが、煮焼きに加工することで、柔らかく香ばしくなって、ご飯との相性も抜群によい。さくっと朝から穴子丼という手もあり、満足できる内容だ。とにかくお安いのが嬉しい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211668&app=WordPdf

2014/08/12

パッタイ:タイ焼きそば

  タイを訪れた日本人観光客に、食べ物で何が美味しかったですか?と尋ねると90%以上の人が「パッタイ」と答えるらしい。ほんとうに「それが一番美味しい物」なのか?もっと他にある筈だと、首を傾げるが、「若い人に聞いたらそうだった」のかもしれないし、年配の人では、「料理の名前を覚えられなかった」という、外国語の発音に弱い回答かもしれない。あとは、トムヤンクンが挙がる。友達のような名称で親しみがわくらしい。今日は、その「パッタイの手作りセット」を見付けて、指示通り「作ってみたら美味しかった」という話なのだが、ただ、その美味しさには根拠があって、それを知ることで、幅広く納得できたのである。

  嫌中、嫌韓ムードが国内の隅々まで広がった現在、追い打ちをかけるように中国で、米国企業の食材の問題が発覚したことから、海外から輸入される食材は、とてつもなく不安だという人が少なくない。そこで今、東南アジアに目が向けられている。特にタイ国は歴史的にも信頼感が高いが、さらに、日本の企業が現地で製造すれば、誰からも信頼されるはずだ。それが、こちらのヤマモリ株式会社の発売する商品である。同社は、明治22年の創業150年の醸造業者で、醤油醸造から調味料、味つゆ、レトルト食品などを製造し、徐々に売上高を伸ばし、現在は233億円のいわば老舗優良企業である。元々、醸造業では製品を仕上げるのに時間が掛る。その醸造期間は、慎重にも慎重に品質が管理される。途中で僅かなミスでも全ての結果が駄目になるからだ。味噌、醤油、酒などの製造業はまさに、一刻たりとも手抜きが許されない業種なのである。

  その極めて日本的な企業と言える同社が、100%出資で2004年にタイ国に進出し、日本と同じ設備の工場を建設し、同年12月より稼働を始めている。それが、レトルト食品工場「サイアムヤマモリ㈱」と醤油工場「AQYソース㈱」で、さらに、タイ国内で醤油等を販売する会社「ヤマモリトレーディング㈱」を設立している。レトルト工場では、現地の新鮮な食材(鶏肉、野菜、ハーブ&スパイス)を使ってタイカレーやトムヤムクンなどのタイフードを製造し日本へ輸出している。それらは、日本国内でスーパーやコンビニエンスストアなどで販売されており、既に馴染み深い優れたパッケージデザインで、広く知られている。国内には、女性タイファン、タイフードファンが多いこともあって販売数を伸ばしている。その一連の商品を下記に並べてみた。いつでも手軽に入手でき、本格的な美味しいカレーが安心して楽しめる。「○○○のタイカレー」のように、テレビでは宣伝していない。混同しないように。

  さて、本題のその「タイ焼きそば=ハッタイの手作りセット」に話を戻すと、パッケージされているのは、米麺と専用のソース(味の決め手)だけである。恐らく米麺は、本場現地の専門業者が製造したもので、恐らく味の決め手となる専用ソースが同社の製造品と思われる。別途、手作りの為に用意する食材は、えび、にら、もやし、卵で、調理時間は10分程度と記されている。もちろんパッケージの中は保存料は不使用である。指定の通りに作ると、甘酸っぱく香ばしい風味は、昼休みにバンコクのレストランで焼きそばを戴いているような錯覚に陥るかもしれないが、いや、それより今日は、日本の夏にぴったりくるように、和のテイストで用意してみた。食材は、ばななえび、おくら、もやし、卵 にしてみたい。卵は、全体の味がぼけないようにするために、混ぜ合わせながら固めるという指示を避けて、別途卵焼きを作って混ぜ合わせた。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211660&app=WordPdf




2014/08/07

GODZILLA

  このように毎日暑い日が続くと、何かスカットするような映画でも観に行きたいが、GODZILLAって、俺が生まれた翌年に製作された「ゴジラ」の米国復活版らしい。確かに最新のCG技術を使った凄さは見応えあるようだが、それって「内容は面白いの?」と疑問を持っていた。その背景にあるのが、米国人の考える怪獣である。それらは、明らさまな攻撃対象で、そこに家族を守るために戦う父親(戦士)が現れ、大声で「挨拶のよう」に「愛してる」と叫びながら、お涙頂戴なんだろう、本当にそこが臭いよね。さっさと男らしく運命を受け入れる潔さがほしいよなぁ。・・・そんな言い訳のような話はとりあえず棚に上げて、「さらに、面白そうな映画が他に無い」こともあって、字幕で観るため、すたすたと銀座まで出かけてきた。しかし、入場する前に、この「映画に隠された不吉な光景」を間近にすることになる。ゴジラのフィギアを手に取る等して、まるで、子供のようにはしゃぎまくる「じいちゃん」ばかりだ。あー。

  ゴジラをローマ字で書くと「GOJIRA」である。日本で作られたゴジラは、海外でそう表記されたに違いない。一方、この映画のタイトルは「GODZILLA」である。GODは神を指し、ZILLAとは、怪獣類を形容する意味がある。つまり「怪獣の姿をした神」と例えられる。そう解釈をすると、ハリウッド制作だが、極めて日本的な宗教観に基づく映画であると宣伝している様に見える。ま、興業収入が少なかった時の一種の責任逃れかもしれない。ところが、「北風と太陽」ではないが、米国は徹底して腕力で敵を壊滅させようとする。一方、日本には、いたるところに神様がいて、我々が悪い行動をすると時々怒りを顕わにする。しかし、それを素直に受け入れて、神様の怒りが収まる様に努力する精神性がある。その違いは、終始貫かれている。


  さて、本題に入ると、冒頭のタイトル部分は、大昔の実写映像と共にノンフィクション風に作られていて、わくわく、どきどき、期待させられる。しかし、興奮もそこまでだった。あと、水爆実験の大嘘は米国らしい手口だが、それは駄目だ!。スリーマイル島のような建物での原発の事故は、やはり、関連した東北の震災を思い起こさせ、恐ろしさが心にじわっと広がる。GODZILLAも怪獣ムートー(=*1)も、姿を見せるまでは、そこそこ緊張感のある映像を保っているが、彼らが登場すると、いきなり「怪獣パニック映画」になってしまい、放射能を吸い上げて再放出するとか、電磁パルス・エネルギーを根こそぎ吸い取るとか、色々大昔の空想が今だに、そのまま生かされている。そこに、普遍性が貫かれている。しかし、そういった既成の概念の上に成り立つストーリーなので、それなりに苦しい場面も多い。それらは、言い出せばキリがないが、空母、戦闘機、核ミサイル(北朝鮮のかと思った程だ)なども含めて、全体的にオールドファッションで構成されているところに現れている。おまけに、警察機動隊が戦時中の憲兵のように表現されていたり、礼儀知らずの子供が多い(敗戦国日本)かのような表現には、残念としか言いようがない。また、日本を代表する生物学者の芹沢教授は、これもまた感性だけで理屈のない男として、終始「驚いた不安顔」の一点張りで情けない。

  全体的に主題の流れが散漫で、「米国人家族の絆を重視した映画」なのかと誤解を与える「くささ」が匂う。やっぱり予想通りだった。また、「怪獣パニック映画」として観ると、怪獣ムートーもCGなのに着ぐるみ感が、あえて露骨に強調されすぎて、一寸いただけない。物語の終盤は、意外とシンプルで説明もなく、まるでマカロニウエスタンの「夕陽のガンマン」のように、静かに海に向かって消えていくという、「ありえへん」ストーリーになっている。日本のゴジラは、当時それでも水爆実験に対する風刺的な要素が多分にあった(第五福竜丸事件)が、そのような精神はみじんも感じられない。むしろ、ゴジラをネタに一儲けを企む米国人としては、狙いが興行成績のみに執着した作り(破壊パニックの度合いと米国人親子の絆が強調され過ぎ)にもかかわらず、古きゴジラファンまでも取り込みたいとした側面が臭う作りになってしまい、ファンからすれば残念な想いをさせられる。そして、それを示唆するかように、あの子供のようにはしゃぎまくっていた「じいちゃん」連中は、エンディングでは早々と静かに闇に立ち上がり、肩を落として消えていった。うーむ、わかる。
http://www.godzilla-movie.jp/

補足*1:怪獣ムートー(Massive Unidentified Terrestrial Organism:未確認巨大陸生物=ゴキブリの頭をつけた人型怪獣)。下半身はまるで人間。

2014/08/05

明治パーソナルBOXチョコ

  チョコレート好きは、パッケージを開ける時、最初の10粒だけにしようとか、食べ過ぎに気をつけようとか、自分なりに意思決定をしている。しかし、ひとたび封を切ると、迷いながらも、最後の1粒まで残さず口に入れてしまう勢いになる。もちろん、あらかじめ予想されることには違いないが、封を切る前には、パッケージの裏に書かれた成分などを眺めて、これは「かなり美味しそうだとか、好みの旨さに違いない」など、様々に想像を膨らませたり、パッケージに心を奪われ、時間を楽しむこともある。しかし、原材料表記から、その美味しさの度合いを想像するのは難しい。チョコレート菓子は、それほど原材料成分が似通っているからである。しかも、かつてはチョコレートと合わせるフルーツやナッツ、あるいはコーヒーなどは、その香りがチョコレートに負けてしまうこともあった。
 
  やはり、日本人の口には明治や森永の味が合っているが、最近は以前の上品さに比べて、美味しさのレンジが多少広がってきたような気がする。以前は、香料を使い過ぎると自然な美味しさが損なわれることもあったせいか、控え目の中でも抑え気味に仕上げ、それによって上品さを漂よわせていた。最近は香料そのものが自然になったこともあって、チョコレートに多少多く混ぜても違和感がないし、上品なのに薫りが際立ったチョコレートにもなる。そういう必然性を追求してきたのが日本のチョコレートで、美味しさに自然さを求め、美味しすぎると返って胡散臭く感じてしまうという、奇を衒うとか、虚飾を嫌う気持ちが「本物の美味しさを追求する顧客ニーズ」に繋がっているようだ。

  現在は、輸入品のように高額で美味しい商品を作ることは決して難しい事ではない。むしろ、低価格で美味しく、安全で長く愛される商品を作ることに重点が置かれている。つまり、より多くの人から高い評価が得られ、大人だけに留まらず、子供たちも一度にたくさん食べず、「度々買い求められるチョコレート」が優れた商品なのである。それはマーケティング的にも正しい考えと言える。さらに、顧客の囲い込み方法として、豊富な種類を用意するという「系列の選択肢」を増やすことも重要な要素になっている。いわば、商品のシリーズ化で、共通部分を増やすことによってより低価格化を進め、親しみやすく信頼感のあるラインナップを取り揃えることである。

  市場調査を深めていくと、徐々にニーズの具体像が見えてくる。しかし、顧客は気まぐれな変化も好む。そこで、如何に早く顧客ニーズの変化を捉えながら、具体化するかが重要になっている。たとえば、食べこぼしで服が汚れたり、チョコを粉砕した後の粉が飛び散るようなものは、徐々にニーズは減ってくる。机の上やパソコンの傍に置いても違和感のない、あるいはポケットから覗くとチョット可愛いスタイルになる「優れたデザイン」が好まれる。何かにつけて個人を大切にし、趣味で選べる楽しさと、全部口にしても200kcalという低カロリーの範疇を超えることもない。それが安心な美味しさに繋がるのである。今日は、ユニークで洗練されたデザインで美味しさを演出するパッケージ群を用意した。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211639&app=WordPdf

  

 
 

2014/08/01

LED ランタン

 ランタンとは、トムソーヤーの冒険などに出てくる野外用ランプのことである。遠くまで明かりが届くとは思わないが、鉄道マンはランタンを目の位置より上にあげて、遠くの線路を眺めるシーンが思い起こされる。一方、日本の伝統的な表現だと提灯(ちょうちん)になる。小泉八雲の「怪談=むじな」にでてくる長い坂道の紀伊国坂(東京)で、つるんとしたむじなの顔を確認したのが提灯である。この提灯は、侍とか、辻斬り等のシーンでは、斬られ側の重要な小道具としても馴染みがある。むじなとは、「人を化かす妖怪」で、顔に眼鼻耳口のないのっぺらぼうとされるが、「同じ穴のむじな」と言う言葉もあって、こちらは「俺も、お前も」と言う言葉が隠されて、同居もできる危険な関係を指すようだ。もちろん、むじなは民話の世界の話で、恐らくキツネ、たぬき、ハクビシンのことらしい。そんなことはどうでもよいが、ランタンと言う言葉は、懐かしく幼いころの想いを奮い立たせる響きがある。

 そんな昔話とは、似ても似つかない最新技術?を使った「LEDランタン」なるものを入手した。このランタンは、4個のモールド成形で組み合わせてあり、BRASILと緑色で表記されている。当然、ワールドカップの応援グッズとしてブラジルで大量に販売されていて、そのお土産かと思いきや、国内の会社が販売するキャンプグッズというのが本来の姿のようだ。勿論、生産国は中国となっている。また、これには凄く奇抜なアイデアが凝らしてあるにもかかわらず価格は安い(800円前後)。いずれにしても子供は口にしたり舐めたりしてはならないと思えるが、子供から老人まで、1人1台手元に置いて「夜中の防災グッズ」としても利用できそうだ。あえて唯一の課題を上げるとしたら、いざという時に「電池の寿命」が無くなっている可能性があることだ。

 商品には添付されていないが、単3乾電池を4本使用する。下部の黄色い部分を回すと電池ボックスが現れる。防災用として使用するために、今日はアルカリ電池を装着した。注意書きには充電式電池(ニッカドやニッケル系)は使用を禁じている。消費電力の表記はないが、いわゆる1.ランタンモードは明るい黄色で、光源にある周囲を囲むLED7個が一挙に点灯する。勿論、ろうそくや豆球より明るいにもかかわらず、さすがにLEDだけあって長時間明るさが継続する。さらに、2マルチカラーモードは.中央部のLED1個が赤~青~黄色など、様々に色を変えて幻想的な光を演出をする。こちらは、眠れない夜など点灯させて眺めるのも良い。本品は、このほかに良く似た類似品、同類品もあり、どれがどのような違いがあるか分らないが、この写真のタイプは、BRASIL以外に、JAPANとUSAの表記で、マルチカラーモード装備と思われる。

  LEDランタンは、子供たちが花火を上げるときの手元の明かりに使ったり、お寺の境内で肝試しに使うとか、レジャー用としては用途が広い。しかし、実用面をあえて挙げてみると、本品の上部は、フック形状になっていて、夜中ベランダで洗濯物を干す時、物干しパイプなどに引っ掛けることができる。その時は、描かれた顔のイラストのある照明部を天地逆で再構成でき、手元が明るくなる。また、最近の雷雨で停電を起こす事も度々だが、先日も都内で29,000件の停電が起こったことから、停電時間は、短い地域で30~40分程度にしても、LEDランタンは部屋数ぐらいあったほうが良い。特に台所、風呂場やトイレなど水回りの傍には常備しておきたい。また、夜中トイレに目が覚めると言う人には、割合利用価値の高いかもしれない。明りは、困ってみないとその価値は評価しにくいが、800円なら実用グッズの部類に入るだろう。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211658&app=WordPdf

2014/07/29

スパイラルグレープ

  すっきりと梅雨が明けて、ぎらぎらと日差しが照りつけるようになると、水分補給にも少々刺激が欲しくなる。躍動する筋肉を刺激し、体内のCO2と冷却用の水分を老廃物に加えて噴き出す汗の供給源としてだけではなく、前頭葉を常に刺激しながら、極限まで集中力を保つ必要がある。それには、なま優しい清涼水では効きが悪くて駄目だ、気泡の尖った弾ける炭酸刺激がなければならない。そんな強いイメージの炭酸飲料がアサヒから発売されている。それがスパイラルグレープのレッドとゴールドの2種類である。

  それにしても、まさか、今時ファンタ・グレープのようなテイストを蘇らせたとは予想もしていなかったが、口にした途端に、今から45年ぐらい前の夏の日のグラウンドを思い出していた。ああ、何と懐かしい味なのか。学校の自販機のファンタ・グレープがすぐに頭に浮かんだのである。この味は全く同じとは思わないが近い味に感じた。グレープ味はオレンジ味やスプライトより人気が高かった記憶がある。同列には並べられないが、ドクターペッパーも時には美味しかったが、当時は刺激が強すぎたようだ。この刺激の事を、スパイラルグレープではエッジが効いているという表現をしている。そういう意味で、刺激はドクターペッパーに近い印象がある。

  エッジが効いてるとは、映像で言うところの「輪郭が鮮明」と言うのに近い。これは、何を指すかと言えば、「炭酸が口の中ではじけて、隅々まで飛び散る様子を想像させる、いわゆる先鋭度の事である」。このことは、強い炭酸の状態を言い換えたものとして納得できるが、実は、夏場ありがちな、口の中の粘度の高い水分を破壊する、炭酸の泡の衝撃波のバロメータなのである。ここまで理解すると、少しづつテイストのイメージが広がってくるはずだが、発砲する泡だらけの清涼飲料ではない。スパイラルグレープのレッドは、赤い葡萄をイメージし、ゴールドはマスカットをイメージできる爽やかなものに仕上げてある。個人的には珍しいゴールドが好みだが、馴染みやすいレッドも捨てがたい。

  甘さも適度だし、カロリーもたっぷり含まれている。もちろんトクホでもないし、果汁入りでもない。持ち味は強炭酸にある。健康志向というより刺激優先といきたい。だからこそリフレッシュ感に酔いしれ、肉体がリセットできる。最初は、強烈炭酸な印象を受ける。しかし、またついつい手を伸ばして口にする程、不思議と癖が付いたような印象を受けてしまう。その軽薄さが、今ではこれのみが体にとって美味しいと思えるようになるから不思議だ。ダイエット中の方には、成分表示などを確認されたい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211641&app=WordPdf

2014/07/25

冷凍で届くマカロン

 予想もしていなかったが、神戸からのお土産げに「冷凍マカロン?」を頂戴した。もちろん、冷凍状態で届いたので、解凍してから戴くことになる(消費期限は発送日より6日間という)。そう言えば、少々古い話になるが、2009年頃かつて「はしりの時期」にマカロンを2度ほど紹介したことがある。しばらく時間が経っているが、今だに流行っているのかと疑問に思ったが、さて、いかなるもなのか、この商品の位置づけを探ってみた。きっと贈ってくれた人は、何かしら訴える気持ちと言うか、何か意味があるのだろうと、さり気無く聴いてみたら、今のマカロンは、格段に美味しくなっているとのこと、その代表格がこの商品のようだ。

 マカロンの一般的な作り方は、卵白にグラニュー糖を加えて泡立て、アーモンドの粉などを加え、さらに着色する場合は、食紅などを加える。それをクッキングシートの上にドーム状に搾り落として乾燥させ、オーブンで焼き上げる。そのドーム状の2枚の間にクリームを挟めばよい。ただそれだけなのだが、この商品は、プロセスに、様々な拘りの日本的素材も加えて、新しい食感と風味を演出しているようだ。確かに、作る途中は難度の高い「マカロナージュ」という作業があり、簡単そうだけれど熟練を要するし、そこには、実質経験が少なければ、追いつけない部分があるかもしれない。ということは、結局マカロンも「不器用な小銭持ちは、群を抜いて美味しい物を戴ける」そういうことのようだ。
 
 今、ここで解凍中の品物の詳細は、神戸にある 株式会社 ハットトリック グラモウディーズ が販売しているマカロンの12個セットで、1.ピスターシュ、2.チーズケーキ、3.チョコレートバナナ、4.ストロベリー、5.カリビアンチョコレート、6.キャラメルチョコレート、7.カシス、8.抹茶、9.柚子、10.ベリーベリーベリー、11.ヘーゼルナッツ、12.ティラミス が入っている。マカロンの色彩には、着色料が使われているが、自然な感じに仕上げてあり、大変美味しそうに見えるのが特徴になる。解凍が行き届きそうなので早速戴くことにしたい。

 冷たい甘さは、独特の食感を与え、奥深さを感じさせる。「おー美味しい」と思うのは、恐らく自分だけではない筈だ。それにしても外見も良くできていて、次に手に取る色は、どんな味がするのだろうと、次々と興味が沸いて手が伸びそうになる。中に挟んであるクリームのソースには、かつて食べたことのない程の芳しい風味と力強い甘さを感じるものが多く、これだけパンチがあると女性に人気があるのも理解できる。マカロンというお菓子の領域を大きく越えた品物に仕上げられていて、確かにどれもすべて完璧と言えるほど美味しいのだが、「果たしてマカロンにここまで拘る必要があるのか」疑問を感じながらも、それでも、また食べたくなるから不思議だ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211654&app=WordPdf 

2014/07/21

マレフィセント / パガニーニ

 作品の中に「自分との共通性を観る」と感じてしまうことがあるのだろう。一流の演者によると、自分にしか演じることが出来ないと直感する作品があるらしい。そのような話をよく耳にする。今日は、まさにその言葉がピッタリの2作品である。それは、マレフィセントとパガニーニ「愛と狂気のヴァイオリニスト」になる。これらには、さらに共通する要素がある。それは、自ら主演し、超がつく程の「はまり役」とされながら、行き着くところ「映画製作の総指揮も執っている」という。つまり、主演が映画全体を自分のイメージ通りに仕上げてしまう、ということになる。その結果として、主演の魂が乗り移るがごとく「ひょっとしたら、これって本物、事実?」と思わせる程に重なって観え、観客も素直に感動の渦に巻き込まれてしまうという、誰もが認める芸術性の高い作品となっているようだ。

 いずれの作品も、そこに隠された背景を考察できるように、前もって知識を集めて外堀を埋めておくことで、より大きな感動を得ることが出来るかもしれない。その為の、準備としては、例えばマレフィセントでは、かつての「眠れる森の美女」の物語をしっかり理解していること、またチャイコフスキーの「眠れる森の美女」を聴いておくこと、そして主演のアンジェリーナ・ジョリーその人の生き方や心情を良く理解していること、等が挙げられる。パガニーニでは、幾つかの彼の作品「カプリース 第5番、第24番、ヴァイオリン協奏曲第4番、ヴァイオリンとギターのためのソナタ、ラ・カンパネラ・・・」などを聴いておくこと(CD販売中)、そして、常々バイオリンの奏でる音に興味を持っておくこと(オーディオマニアは必須条件)、もちろん主演のデイヴィッド・ギャレットその人の音楽活動のことも知っておきたい。


 もちろん全くの準備なしでも、何の知識がなくても十分満喫できる構成なので、それも楽しい。単純なところでは、アンジェリーナ・ジョリーって、「何て綺麗で素敵な人」なんだろう(特殊メイクをしても美しい)、とか、妖精の翼は簡単に獲られてしまってよいのか?。あるいは、掛けた呪いは、自ら解くことが出来ないのか(呪いは、一度掛けると、取り消しが効かず修正のみとされ、それが魔法使いの呪いの掟とされる)とか、ストーリーが理解しやすいこともあって、単純に童心に帰ればよい。また、他方では、冒頭から超絶技巧で奏でるストラディヴァリウスの響きに圧倒されてしまい、映画でよくここまできめ細かく「演奏場の響きや音の違い」を再現できたものだと、感心すればよい。観る音楽と言うより、聴く映画にしたい。デイヴィッド・ギャレットの力強くもデリケートな演奏に、ストレートにパガニーニの情熱的な音楽への取り組みを垣間見ることが出来る筈だ。


 物語は、2つ共あっという間に観終わってしまった。「食い入るように観る」とは、このような状態を言うが、常に何か見逃したり、聴き逃さないように、細部にまで神経を使う気持ちが継続している。そこには、意表を突く迫力の映像や巨大な音響などの、押しつけがましい要素はない。むしろ、持ち合わせた知識と照合しながら、やや遅れ気味に沸き上がってくる感動の方が多いかもしれない。そこにこそ、心の潤いともいうべき「短かく僅かな映像や音響によるヒント」がふんだんに盛り込まれていて、人それぞれ持ち合わせた教養によって、内容の奥深さを感じられるように構成されている。さらに、映画を観終わった後にも、そこに存在したかもしれない「感動要素の取りこぼし」があるのではないかと、さらに探求するような行為、例えばサントラ盤のCDを購入したいとか、デイヴィッド・ギャレットの来日には必ず見に行きたいとか、そんなことで尾を引くかもしれないが、それも、この映画の魅力といえる。

参考1:マレフィセントのサイト
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/maleficent/

参考2:パガニーニ「愛と狂気のヴァイオリニスト」のサイト
http://paganini-movie.com/

2014/07/18

カルピス 希釈タイプ

 発売以来、95年もの長い間親しまれてきたカルピスは、最近は、次々と発売される製品の背後で影が薄くなっているようだが、誰が何と言おうと「安心・安全」の清涼飲料水として、やはり、ずっとずっと頂点に君臨している。その背景にあるのは、じいちゃんやばあちゃんが「大切な幼いお孫さんに飲ませる清涼飲料水」として選ばれていることだ。もちろん、それだけではない、夏場は冷たくしてガブガブ飲むことから、胃腸に優しい乳酸菌飲料の特質を生かして、今、若者にも親しまれている。甘さと酸味が爽やかで、一口で「幼い頃の夏」を思い出せるのは、それもカルピスの特徴といえる。

 清涼飲料業界の家庭用市場規模は年々2~3%ほど拡大していると言われている。にもかかわらず、大容量のペットボトル単価の下落は続いている。そのあたりは、店頭でのその扱いからも理解できる。一方、カルピス関連商品は、例年並みの売上げを維持していても、やはり先行きに対する危機感を免れず、早め早めに、次世代に合った新製品の投入が必要であったり、あるいは地道な宣伝活動が必要になる。最近の製品は、フルーツ果汁を加えたぶどう、パイン、マンゴー入りのカルピスが期待通り優れた成果を上げていることだ。また、続けて、メロン果汁入りの導入に踏み切り、ラインナップの拡充に努めている。ただし、フルーツの入手加工時期が限られていることから、季節限定商品として提供されている。その提供期間に合わせて、店頭試飲等のPR活動も準備されている。

  カルピスは、あらゆる世代やニーズに適用できるように、派生とも言えるバリエーションが豊富に取り揃えられてきた。まず、そのままぐいぐい飲める 420~500mlのぺットボトル入りの、季節限定の美味しい「プレミアム」に始まり、炭酸で割ったカルピスソーダ、果汁を加えたカルピスフルーツパーラー厳選マンゴーおよびマロン、さらに炭酸を強めてグレープフルーツピールを加えたカルピスソーダのNEO DRY、その他の関連商品としてカルピスオアシス2種、凍らせても美味しい低温長時間発酵タイプ、その他ゼリーに固めた物も用意されている。最近は、それら新商品の殆どが低カロリー化に向かっている。

 今日PDF写真に並べたのは、希釈タイプの果汁入りカルピス4種類を中心に揃え、おまけのコップと寒天仕上げのカルピスも用意してみた。カルピスの名称が記されているコップは、一種の懐かしさを感じるグッズなのだが、カップの側面に最大容量目安とそれに合わせた希釈の目安が刻まれていて重宝する。一方のカルピスの瓶の上に差し込んであった箱の中には、2gの寒天粉末が用意されていて、それとカルピス原液200mlと熱湯400mlを撹拌して固める。ここでは、それを作ってみたが、これだと仕上げが少々柔らかすぎるので、2gの寒天粉末にパインカルピス原液100mlと熱湯200mlを撹拌して固めた。寒天は食物繊維なので、カルピスと合わせて、さらに健康的な食べ物になる。この固さだと、四角に裁断して蜜豆に加えても良い。これは、嬉しいおまけと言えそうだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211655&app=WordPdf
  

2014/07/15

贅沢なコーヒー(アイス用)

  前々週、コクテール堂の Aging Coffee(エイジング コーヒー) のドリップパックを紹介した。その時、興味深く心に響いていたのが、その美味しさの秘密となっていた「生産地から厳選したコーヒー生豆を輸入し、山梨県韮崎市の工場で数十ヶ月寝かされる。それによって、コーヒーに含まれる渋みをなくし、旨みやコク、甘味を引き出し、その後、丁寧に焙煎が行い、まろやかさの中にコクと透明感のある甘くて芳醇な味わいを生む」という説明だった。さすがに、理屈からしても、少量のコーヒー粉末しか入っていないドリップパックの抽出液を口にして、「おーこれは凄く美味しい!」と言える訳はないと思っていたのである。

  しかし、日々回数を重ねることによって、そのうちその特徴が、より鮮明に浮かび上がってくるかも知れないと安易に考えていたのだが、やはりドリップパックでは、納得感と言うべきか限界を感じ、今1つ物足りなさが残ったままだ。ただ、印象として「飽きの来ない優しい美味しさのコーヒー」だとか、渋みや嫌みなところが抑えられているとか、全般的に特徴は控え目なのに実感はある。ただ、何となく、もう少しストレートにその美味しさを確信したいと思っていた。それもあって、雨があがったのをきっかけに、再び東武デパートから今度はアイスコーヒーの瓶詰めを買い求めてきた。これならストレートにその違いを把握できるはずだ。もし、それでも駄目なら、コクテール堂のカフェ へ出向いてみるか、自分の趣向とは違うと諦めるしかない。

  このアイスコーヒーセットは、「お中元のタイミング」向けに厳選された詰め合わせに、東武オリジナルブレンド品を加えてあるなど、幅広く受け入れやすい商品になっていた。1本900mlの瓶の4本入りで、ブルーマウンテン、ハワイコナ、ブラジルを含め、全て無糖仕様である。顧客が僅かな自然の甘味を感じ取って、甘くて芳醇な味わいを感じてほしいようだ。生産地の好き嫌いは別として、いずれも個性的で「風味や味わいに特徴がある品」が揃えてあると説明された。瓶の表に添付されたシールのイラストはお洒落で、中身を表すほどに情緒を感じられて素敵に見える。早速、届けてもらい冷やして戴いてみた。

  悲しいかな、数十ヶ月寝かせた物とそうでない物の比較は出来ないが、口にしてみると、やはり優しい美味しさのコーヒーだという印象はドリップパックと変わらないが、確かに嬉しくなるほど香りが際立っていて、渋みや嫌みなところが抑えられて、すっきりした咽越しに、何杯でも飲めると言えるほど心地よい。そうか「こういうことなんだ」と、納得できる味を確認できた。思い返してみると、ドリップパックからも僅かに共通する心地よさは感じられていた。しかし、先にアイスコーヒーでこの咽越しを知っておけば、さらに分かりやすかったかもしれない。このようなコーヒーを飲み始めると、今までの渋いコーヒーに戻れなくなりそうな気がしてくる。2杯目、3杯目と回数を重ねる事に、その生産地のコーヒーの持つ独特の風味が美味しく感じる。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211648&app=WordPdf

2014/07/11

農家のベーコン

   2008年といえば、もう6年も昔の話になってしまったが、世界の首脳が北海道の洞爺湖畔のホテルに集まって金融や経済に関する会合を行ったことがある。俗に言うところの「G8 洞爺湖サミット」で、その時の朝食に使われたベーコンが今日の逸品になる。云わばG8洞爺湖サミット御用達ベーコンである。朝食にベーコンやウインナーを中心にする洋食派には、興味をそそる情報だったのではないだろうか。インターネットショッピングがまだ黎明期にあった当時としては、まさか我々のような庶民が口にすることなど、想定すらできないし、元々そのような情報が広がって話題になることもなかったのである。

   だからと言って、今回はインターネットショッピングで買い求めたわけではない。正直申し上げて、インターネットショッピングの取り扱う品物の品質や価格設定には、懸念を払拭できないからだ。楽天に限ったことではないが、1度でも顧客の信頼を失えば、その後その印象はずっと残り、信頼が回復することは絶対にない。しかし一方で、店頭などで目の前にいくつか実物が並べられ、おばちゃんの試食を含めた対面での説明だと、徐々に興味も湧いてくるし、納得感も安心感も満たされるのである。他に特別買いたい品物もないし、どうせ必要なものだし、迷いながらも1つぐらい買ってみようと心が動くのである。しかも、ベーコンだけというのも愛想がよくないので、少しだけれど、ついでにウインナーも袋に入れてもらうことにした。

   このベーコンは、ドイツの農家で古くから作られてきた製法を忠実に再現したものだという。 新鮮な豚ばら肉を塩漬けにするところまでは同じなのだが、その後、「豚の血液を肉の表面に塗ってからスモークする」という、その言葉を聞いて「うーむ」と、やや首を傾げながら、どう反応してよいか分からず、本当にそれが「旨味の閉じ込めるノウハウ」なのか?と疑問に感じたのである。いつまでも変な顔をするわけにもいかず、それが、ベーコンの風味を左右すると納得したいが、その説明を聞きながら「へーそれは美味そうだ」と思う人が、どれだけいたか分からない。そこで、本当に風味がよいのか口にしてみる価値はあると思えた。そして、最後に背中を押してくれたのは、本場ドイツでも評価を得た、「2009年からドイツ農業協会(DLG)国際品質競技会で連続金賞受賞」した商品だというところである。

   豚の血液を肉の表面に(↑写真)塗ってからスモークするという手法は、日本的に置き換えれば「いかの塩辛を作るのに、その肝を一緒に加工して味に深みを出す」のと同じ様な考え方かもしれない(俗に言う肝入り)。そのように考え方を大局的に淘汰してしまえば納得感はある。さほど難しく考えることでもなさそうだ。さっそく味見のために少し切って炙ってみる。開口一番、おーっと、塩気はかなり少なく、肉質の良い印象を受けた。これはいいと直感する。肉質、脂共に質が良いので、カリカリに焼いたり、固めに仕上げるにはもったいない。私にはやや贅沢な感じである。むしろ、ベーコンをあまりお好きでない人にお勧めできる。ウインナーの方も品質が高く大変美味しい。贈答用にはすぐれた品物と言えそうだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211552&app=WordPdf

補足:肝入り(肝煎り)→:お金や知識などを持つ上席が、大切な人に重要とされる事柄について世話を焼きながら指導する関係のこと。大切な人だけに留まらす、大切な対象になる物、品、等も同じ使い方をする。